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山の中を一人で走っていて感じたこと

こんにちは
4年10ヶ月後のセミリタイヤを目指すサラリーマン”ひつじ”です。

本日は「山の中を一人で走っていて感じたこと」と題して書きたいと思います。

先日、近場の里山でトレイルランをしていて、途中から全く人に合わない時間帯が1時間ほど続きました。
薄暗い山の中を一人はあはあと息を切らして走っていると、自分が山の動物、もっと言えば獣になったような気分を味わえました。

これはすこし前まで読んでいた小説「ともぐい」(著者:河﨑秋子)の影響が大きいです。
この小説は熊小説とも呼ばれるジャンルで、一人の猟師と熊との濃密な関わりを描いた作品です。
私はかなりはハマりました!描写が生々しくその場面をリアルに想像できるほどの表現力で見たこともない熊との戦いが仮想体験できます。
登場人物の猟師はほとんど山に住む獣に近い存在として描かれています(他の人間との関わりはもちろんありますが)。

そんな小説の影響のためか、山の中を走っていると外界から遮断された不思議な気持ちになります。

だんだん時間感覚も薄れてきて、目の前の山道だけに意識が集中していく。
ひたすら足を動かし、喉が渇いたら走りながら水を飲む。
ふと、ここで崖下に滑落したら誰も気づいてくれないだろうと考えると、少し恐怖感が出てきます。
この恐怖感から早く脱したいと思う反面、この緊張感が非日常感を後押しして少しランナーズハイになっていきます。

普段の街中の生活では味わえないこの感覚が神経を研ぎ澄まします。

トレイルランの醍醐味はこの感覚にあるのではないかと思いました。
自然の中に身を置くことで本能的な部分が呼び覚まされ日常の一切を忘れて没入する感覚が味わえます。

ロードでのランニングに飽きた方やストレス解消で走りたい方はトレイルランで新しい世界が発見できるかもしれません。

※山に入る時はレインウェア・食料・水・など最低限の装備を持ち、自分の体力・技量にあったコースを走りましょう。

今日はこのあたりで。

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