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ランニングの理想的なフォームは決まっているか?!

ランニングフォームは類似しているところはありますが小さな違いは確実にあります。
個人差ですね。

この違いをどう見るか?ここがコーチには必要です。


骨盤の回転に影響を与える筋群

▼個人内の変動とらえるのか?
▼パフォーマンスエラーなのか?
ここの2つの判断ができないといけません

●ランニングの下肢の基本的なリズムパターン
支持足が体幹に対して後方にいく(乗り込み時)時と反対足(スイング足)が前方にいく(股関節屈曲)ドライブ。この支持足の伸展と遊脚足の骨盤挙上が連動していないといけません。(下記動画)


Pic1 骨盤の回転に影響を与える筋群

動画は股関節屈曲している時の筋収縮です。この時、腹筋群は伸張性に働いています。(上記Pic1)それに伴って腸腰筋はスイング動作の大腿部ドライブでパワーを発揮しなくてはなりません。(パワー=筋xスピード)
骨盤を後方に回転する伸張性の腹筋群と骨盤を前方に回転する短縮性の腸腰筋によりバランスを適切に取れているか!ですね。

腹横筋・内腹斜筋


腹直筋・腸腰筋
腹直筋はほとんど使われていない


このランニング基礎要素であるランニングパターンの最適化は、両方の関与に基づくものでなければならないということです‼️

どうやって運動をするか?バランスをとり前進する力を作るか?
見ていきましょう!

この局面(動画)では上半身の動きも重要になり、コーディネーションによる安定化を取れるようにならなくてはいけません。
走りのリズムをつくる肩関節は、外転に伴って肩甲骨を外旋させ一定のリズムとなるようにします。
このリズムには僧帽筋や三角筋と行った筋協調の原則があり、基礎構成要素(アトラクター)が作れると普遍的な動作のパターンを覚えることができます。

下記動画:上半身のコーディネーション

基本的な動きのアレンジは自己組織化する必要がある。

制限させる動きのドリルからウィンドスプリントを入れて自己組織化し構築していく。

動画添付する:ミニハードルの動画を入れる

ランニングで大切になる関節の一つが股関節です。

その股関節の動きは【屈曲、伸展、外転、内転、外旋、内旋】とても自由度が大きい関節です。

そうなんです!色んな動きができてしまうのでコントロールするのがとても難しく、走る中でこの自由度をどのように使っていけるかが、カギになり、
できるだけ脳にかかる負担を少なくして走ることです。
それは、非効率な選択肢を排除することで最も効率的な方法を選択できるよにトレーニングしていくことです。
合わせてハムストリングスの自由度も関係してきます。
股関節の自由度によりハムストリングスは非常に多様な方法で振る舞うことができてしまうため、股関節の不具合からなる代償動作によるハムストリングスのねじれから、脹脛にかかる負荷も増えることになります。


2つの関節にまたがっている

大腿二頭筋短頭を除いて、ハムストリングスは股関節と膝関節の2つの関節にまたがっています。
着地時の股関節モーメントアームが長く、膝関節が伸びた状態は、ハムストリングスは大きく伸ば状態です。(腰が落ちた走り)
股関節と膝関節の動きとハムストリングスの長さの変化との間には動的な関係性があります。
支持足のハムストリングスは股関節を伸展させ、膝関節を屈曲させています。(推進力をつくる際には伸展)
ハムストリングの半腱様筋と半膜様筋の2つは大腿骨の内旋に作用し、大腿二頭筋長頭は大腿骨の外旋に作用することから、路面やコース、そして、着地時の関節モーメントアームにより様々な部分に対して異なる働きが求められるハムストリングスです。

動画添付する:ミニハードルでシザース動画を添付する

大腿二頭筋短頭と大腿二頭筋長頭は異なる神経の支配を受けていることから、ハムストリングスの半腱様筋と半膜様筋がタイミング良く関連して動くことが非常に重要になります。
ジャンプドリルでの筋のエキセントリック局面で伸張から弾性要素を発生させることができれば、ランニングのスイング局面でのハムストリングスの作用にも同じことができる。つまり、スイング動作の中でエキセントリック活動は、スピード減速(ブレーキ)となってしまうが、弾性要素を作れると、大腿部を素早く後方に押し込むことができるので推進力を作れるようになる。

ランニングスイング局面
1伸張性局面(エキセントリック筋収縮)
2償却局面
3短縮性局面(コンセントリック筋収縮)

1伸張性局面(エキセントリック筋収縮)
こちらの局面では主動筋の予備動作となります。先ほど解説した予備伸張の段階です。
エキセントリック収縮とは引き延ばされながら力を発揮することを指します。例としては腕立て伏せで腕を曲げる、腹筋運動で上体が倒れていく場面などが該当します。
この動きの中で「腱の弾性エネルギー」が貯蔵されています。
腱の弾性エネルギーの貯蔵とは、エキセントリック収縮すると、筋肉が縮むので腱が引っ張られてゴムのように伸びた状態になります。(筋腱複合体としての作用)この引っ張った状態においては腱が弾性エネルギーを蓄えており、続いて短縮性収縮(コンセントリック筋収縮)では解放されて大きな力を発揮することができます。
2償却局面
「償却局面」は伸張性局面から短縮性局面に入れ替わる、所謂切り返しのことです。
この局面は、パワーの発揮に極めて重要であり、償却局面の時間が短ければ短いほど次の短縮性局面において大きなエネルギーを発揮することができます。
3短縮性局面(コンセントリック筋収縮)
この局面では、伸張反射そして溜め込んだ弾性エネルギーの二つが作用して大きなエネルギーの発揮に繋がります。


Anterior oblique system(AOS)•••スイング足が前方にくる際に、支持脚上に身体を安定させる
役割
上肢伸展運動の制御(減速)
下肢伸展運動の制御(減速)次の運動に必要なブレーキ 
屈曲運動の加速

POSとともに運動を調整している
POS•••股関節伸展に関わる筋連結群

AOSが起こるタイミング(起こしたいタイミング)・・回転運動で加速時に起こる(起こしたい)

関与する筋肉は『股関節内転筋群/内腹斜筋/外腹斜筋

Posterior oblique system(POS)・・スイング足が後方になり、支持脚が身体を持ち上げる
役割
下肢屈曲運動の制御(減速)
上肢屈曲運動の制御(減速)
骨盤安定保持を補助
伸展方向の加速
AOSと共に運動を調整

POSが起こるタイミング(起こしたいタイミング)
着地時(起こしたい)
回旋動作において非常に重要
回旋前は身体を保ち、回旋後は減速に働きます。


関与する筋肉は広背筋/大臀筋




ランニングフォームは効率的で安定であり、かつ、最小のエネルギーコストで行えるようにならなくてはいけません。

効果的なパータンを残すことでランニングフォームを覚えていく、 ここを【技術練習】で取り組んでいます。
💪

最終的に自分の理想的なランニングフォームパターンを身につけていきます。


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