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厚底ランニングシューズとのどうでもいいけど意外な共通点:レブロン17 コマンドフォース

このくつは両足で1kgと重たいが、それほど走りにくいと思わなかった。なんでだろう?と考えて、ランニングシューズと比べてみることにした。

前の記事でレブロン17コマンドフォースの前足部と後足部の高さと幅を測って、その比率を計算した。比率を使えばサイズやジャンルが違うくつとも、比べられる。

では普段から履いているランニングシューズと比べると、どんな特徴があるだろう?

普段のランニングで履いているのは、ズームフライ3(トップ画像の右側)。サイズは27.5cm。

ナイキの「ランニングシューズ選び方ガイド」によると、サブ3.5のランナー向けになっている。

フルマラソンの最高記録は5時間45分なので、ズームフライ3は自分にとってはオーバースペックなわけだけど、テクノロジーを楽しみしたいと思っていて、「厚底を試したい!」とか「カーボンプレートの推進力を味わってみたい!」ということで、ズームフライ3を使っている。

ここからは、今回整理していて気づいた、どうでもいいけど意外だった共通点を3つ。

共通点1:前足部の比率は同じ

高さと幅の比率をくらべてみると・・・

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前足部の感覚は近い。レブロン17もズームフライ3も比率は3.6。ズームフライ3の方がほんの少し高く、幅があるけど、測定の誤差とも言える。履いた感覚ではあんまり同じ感じはしなかったが、比率上は同じ。

共通点2:後足部の不安定感が似ている

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乗り感みたいのがあるとすればこの2足はとても近く感じた。実際に測って比べてみるとズームフライ3の方がもっとピーキーだった。

レブロン17でも少し感じたが、ズームフライ3を最初に履いたとき、平均台の上に立っているような感じがして、階段を降りるのが怖かった記憶がある。

レブロン17は履いた状態で上から見るとマックスエアが広がっていて、気持ち的になんとなく安定感がありそうに思うけど、高さと幅の比からは、少し不安定よりかな。

ズームフライ3はかかと着地だと不安定になりやすい構造。走り方自体も、フォアフットで地面を叩くような走り方が推奨されてるみたいだし。

共通点3:ドロップオフの角度が同じ

角度を比べると・・・

かかと、つまさき、ドロップオフの角度を測り、比べた。ドロップオフの角度はどちらも約2.5°で、ほぼ同じ。レブロン17で走ったとき、重心の移動はスムーズだと感じたけど、ドロップオフがその理由の一つかも。

ただ、他のバッシュもドロップオフはこのくらいな可能性があるし、そもそも測っている角度が小さいため、精度も不正確ではある。

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かかと部分は、レブロン17の方が角度が浅い。こちらの方が、もしかかとから着地したとしても、安定しやすいのかも。

つまさきの始点部分は、同じ角度。これは実感と合わない。ズームフライ3はゆりかごのように、つま先に体重をのせると体が勝手に傾く感じがする。レブロン17ではこういう感じはなかった。

なぜかを考えてみると、始点の角度は両方とも同じだけど、ズームフライ3の方がその後の角度の変化が急なのではないかな?

↑の図は角度が変わるごとに三角形を追加して傾きをなぞっている。レブロン17は三角形3つで傾きをなぞれたが、ズームフライ3は4つ。その違いは、傾き方の急さを反映しているかも。

たとえるなら、レブロン17は滑り台で、ズームフライ3はスキーのジャンプ台。

その他の発見

ズームポッドが出目金みたいな状態

ソール部分を直線でなぞってみて初めて気づいたけど、ズームポッドの部分は、かかとやつま先よりも地面側に突き出ていた。画像の錯覚かなとおもって実物をみても、やっぱり出ていた。

よりズームポッドを感じやすくし、機能しやすくということを考えてなのかもしれないけど、これだと安定感が下がるのでは?体重がある人は押し込めるかもだからあまり関係ないのかもしれないけど。

結論

パッと見るとまったく違うこの2足って似ているんじゃないか?と思って色々調べてみたが、似ているところもあるし(前足部の比率、ドロップオフ、大きな意味での後足部の不安定さ)、そうじゃないところもあるし(重さ、かかとやつまさきの傾き)、どうでもいいことがいくつかわかって面白かった。

ところで前足部と後足部って?

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調べてみると、解剖学的には↑の図の左側のようになっているらしかった。足を外側から見ると、ほぼ前足部と後足部だけにわかれる。中足部はいわゆる内側の土踏まずらへんを指すようだった。

ドロップオフを測るときの線の始点はその定義を参考にした。





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