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「しらんがな」が聞こえる


僕は花粉症ではありません。
なんか朝起きたら鼻詰まってるし、くしゃみも出ますが、おそらく花粉のせいじゃ無いと思います。あんな細かい目にも見えない様なものに体全体をどうにかする能力はないと思います。
花の粉なわけだから、ティンカーベルみたいに素敵な影響を与えて欲しいもんです。
鼻に花が咲いたら良いと思います。

稽古の毎日ですわ。
僕を含めて全員、みんな何から何まで初めての状況でございますが、一歩一歩前に進んでいる気がします。

本番まで1日また1日と日が削られて行くようですが、ここはじっくりと地盤を固める為に下を掘る作業。

演劇の稽古というより、演劇「研究」というか、心理分析に近い事をみんなで。

なぜ、どうしてそうなるのか、その為に何が必要か、何が必要でないか、そうなるとどうするのか、そうなったときに周りはどうするのか、なぜこの台詞を言っているのか、誰に言ってるのか、本当にその人に言うのか、

など、嘘を睨んで、嘘を無くしていく時間。

演劇や表現は、ある意味でいうと所詮嘘から始まるものではあるのですが、その世界の中で一瞬でも誰かが嘘だと思えばそれが急速度で広がって嘘の世界になる様な。

意識の問題とでも言うのでしょうかね。
先ずは、嘘では無い世界だと当の当人が信じなければ、世界は一瞬にして飲み込まれてしまうわけです。

だから、徹底的に嘘と向き合おうぜ、と。

貴重で大事な時間。

今回、純粋に、単純に純粋にこの人と未来を作りたいと思う方々と「ものづくり」をするという企画です。

昨今の日本のキャスティング事情などに感じる所も大きいです。
インスタやXのフォロワー数や、集客、お客さんを持っているかとか。
もちろんそれが悪いと言うことではないのですが、益々もって方法論が狭まっていく様な気もするのです。なんだか、商業的にどんどんと寄っていくみたいな。
お金は大事ですし、興行ですからその算段が無いと興行として成り立たないのも事実ですし、綺麗事ではないのも全くもって正しい事です。

でも、浮かんじゃったんだもん、こういう企画が。いつもの悪い癖です。浮かんでしまったならば、逃げきれないのですよ。

やっぱり逆も行きたくなるのですよ。
純粋なる、純然たる、明白な構築。

綺麗事です。分かっております。

綺麗なものづくり、やろうじゃないか。
未来を作るんだよこのヤロウ!
数字ではなく、価値と一刻も早く向き合わなければ。
数字というものは時代と共に変化します。
価値ある瞬間や価値のあるもの。
数字が価値決めるのではなく、価値が数字を決める、という考え方にどんどんなってゆきたいのです。

なんだかカッコいいですね、いや、よくないです。

不細工です。
不細工なのです。

本当に、当然の如く、チケットは大苦戦です。
当たり前なのは分かってますが、綺麗事だけでは、当然ガラガラです。
不細工にも、ここはどうにかこうにか観に来てもらえないかと思っています。
信じて欲しい、というのは随分と自分勝手な思いですし、「お前がやりたいって言っただけだろう、知らんがな」という声が鳴り止まない程聞こえています。大地讃頌みたいに「しらんがな」が重厚なミルフィーユで聞こえています。

チケット状況は、正直あと10倍買ってもらわないと形になりません。もう現状、大浴場の休憩所みたいな状態で見る事ができます。

分かってます。しらんがな。

でもそれでも、言います。
絶対に観にきて欲しい!

川本成、人生を賭けた企画でもあります。
はい、しらんがな、分かってます。
毎度、そんな事言ってんじゃねえか、とお思いでしょう。そうです。その通りかもしれません。
いつだって最新作が最高傑作だからです。
俺は今一番面白いと思うことを、今やらないと気が済まないのです。

また聞こえます。しらんがな、が。耳元で。

今後も、今年も来年もありがたい事に色々やれそうです。ガンガン行きます。
でも、オリジナルを、オリジナル作品を純粋なオリジナルメンバーでやるという事が同時に必要な気がします。

少しでもご興味を持って貰えたら、どうにかこうにか、観にきて貰えたらこんなに嬉しい事はありません。観にきて下さい!

最高傑作が書けました。
みんなで最高傑作を作ります。どうか、お時間を下さい!
ちなみに、僕は作品に出演はしませんが、毎日アフタートークしようと考えています。

https://jisoku246oku.com/info/sayou_naraba_mata/

「さよう、ならば、また、」

誰もが、誰かと接続してる。
開校50年という節目に、廃校する高校。
最後の卒業生と、かつてその高校に通っていた者たちの魂たち。
出会いがあれば別れがある。
そして、別れがあればまた出会いもある。

「さようなら」の向こうに、何があるのか。
そこに残る余韻は、どこにつながっているのか。
場所に刻まれた、さまざまな記憶と感情。
時を超え、生死を超え、ひとつの終焉を共有する人々の、「接続」をめぐる物語。

フルキャストオーディションを経て 数百名の中から選ばれた24名。
2チームによるダブルキャストでお届けします。

時速246億「さよう、ならば、また、」

2024年4月13日 (土) ~2024年4月21日 (日)

作・演出:川本成(時速246億)

≪team さよう≫
道本成美、横室彩紀、平岡美保、久保明日香、高橋みのり、青木萌、富山華佳、
ふたろ、渡邉天斗、境秀人、岡山誠、松川貴弘

≪team ならば≫
一鷓優那、大串有希、にゃんこスターアンゴラ村長、植万由香、馬渕香那、奥村優希、
山田桃子、小泉茉鮎、冴人、阿部大介、石

S席:8,800円(最前列)
A席:6,300円(当日6,500円)
U-20席:3,800円(観劇時20歳以下対象)


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