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夢を叶えた先のこと、考えていますか?

夢をみなさい、みつけなさい。みつけたら叶えるまで追いなさい。

そんな台詞、幾度となく聞いてきましたよね。安心してください、そんなありきたりな話を書きたいわけじゃありません。

夢、それは不思議なモノで人生をイキイキと生きるのにはあったら良い程度のモノです。
あれば、それを叶えるまで万難を排して茨の道を突き進み、無ければ無味無臭な人生を歩き続ける。
そしてやっと叶えることができて超ハッピー、なんてことは実際にはありませんでした。

わたしの夢は、将来ある職業に就くことでした。幸か不幸か、小学生の時には既に夢を描ききっていました。
そして中学、受験と夢があるためにほとんど迷うことなく人生の駒を進めてきました。
就職活動は苦戦したものの、夢の職業に内定をいただきました。

そして働き始めて二週間、わたしはあることに気が付いてしまったのです。

確かに小学生のころ、夢みた職業に就き、夢を叶えた状態にわたしはいる。それなのにこの不安定な感じは一体何なのだろう?

過去を振り返ると、夢を叶えるという意思を貫いてきた、というのはあまりに脚色されていると感じた。
夢という余りにも現実味のない目印を、灯の消えかかった灯台をなんとか頼りに、引き返せない一本道をひらいて来てしまったという表現が正しく思えた。

そう、わたしは夢を叶えたと同時に目指すべき灯火を吹き消してしまったのだ。
例えるならば、マラソンを走りきったゴール地点で落とし穴にはまったような状況だ。

わたしは、夢を叶えろとしか言ってこなかった世界に困惑し、罵声を浴びせた。
裏を返せば、叶えた後のことまで考えを及ばせなかったお粗末な自身のアタマの責任を責任を転嫁したかったのだ。

というわけで、わたしは今落とし穴の底で暗闇に包まれているわけである。

これから、夢を叶えたい!と意気込む読者に伝えたい。
夢を叶えるということは目標を消し去ることと同義なのだと。
叶えた後のことも事前に考えておくようにね、と。

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