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全方向への配慮

世の中には色んな人がいて、色んな価値観や立場が交わって、ときに錯綜する。
できるだけ人に優しくありたいし、相手の立場を想像してみたい。
だけど、そんなの実際は不可能だとも思う。1人の人間が知ることのできる範囲、1人の人間にできることの範囲なんて、たかが知れている。それでも続けることに意味があると信じているし、少しでも知りたい。

人種や、セクシュアリティや、政治的な思想や、個人的な美学。

全方向への配慮を心がけて、でも、そうするとときどき息苦しくなる。つまらなくなる。
でも、息苦しいからといって諦めていいわけじゃない。
それは私もあなたもそうだ。
だけれども、私たちよりももっと、強く、それを求められ続ける人がいるんだと思った。

表に立って活動するとはそういうこと。
ひとつひとつの言動の粗探しが始まった。
彼の人格を、否定し始める人がいた。
「お前が何を知っているんだ」と叫びたかったけれど、私だって彼のことを知っているわけではない。想像することしかできない、とてつもない痛みと歯がゆさで、涙を流した。



でも、彼らのせいで傷ついた人は確実にいる。
彼らは悪いことをした。
反省すべきである。

それでも、彼らが痛いほどに反省していることは知っているし、文章から彼の誠実さはきっと伝わったね。


どうか
もうこれ以上、誰も傷つきませんように。

彼らによって傷ついた人
彼ら自身。
彼らを想う人々。

笑顔であってほしいな。

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