職種から場所を選ぶのか?場所から職種を選ぶのか?

まず商売を始めるときに職種と場所とどちらを重要視するのか?
という問題があります

おそらく多くの方はすでにやりたい職種があり(例えばおしゃれなカフェ、美容室、接骨院など)それに必要な資格を取得しそういった職種に就職して経験を積み独立するのが一般的な流れだと思います

私もその流れで開業をしています

ただそのやり方には

●その職種に適した場所ではすでに誰かが開業している
●空いている場所は立地が悪かったり家賃がやたら高かったりする

という問題があります

そりゃそうですよね、その商売をしたい人は他にもいますからいい場所はすでに押さえられている可能性が非常に高いです
たまにいい出物があっても表面的には見えない問題があったりします
後発組の私達はいい立地とはいえない場所で商売を始め、そこで稼いでいく工夫が必要になるんです

これがどれだけ大変なことなのかは商売をやったことのある方なら痛いほどわかるはず。

一方、場所から商売を考える方法があります

これに私が気づいたのは物件探しで不動産屋さんと内覧しているときです
最寄り駅で待ち合わせ改札を出たところにある立ち飲み屋さんの前を通った時に「ここは完全に商売を間違えている」と不動産屋さんが言いました
どういうことかな?と思って聞いていると「串かつをやれば吸い寄せられるように人が入っていく」とのこと。

これが場所から商売を考える方法です

換気扇から揚げ物の香ばしい匂いを漂わせればお腹をすかせた帰宅客が一杯飲んで帰る立ち寄り場所になりもっと儲かるのに、ただの立ち飲みではそこまでの求心力がないということなんでしょう

そういう商売の選び方もあるのかと目から鱗が落ちる思いでした

さて、ここまで読んでみて、どちらのほうがより早く商売が軌道に乗ると感じるでしょうか?
それによってどちらのほうが自身(や家族)の生活が安定するのが早いでしょうか?

もちろん上記の例は同じ飲食店なので立ち飲み→串カツと選択の余地がありますが、美容室をやろうとしてる方が場所を見て「じゃあ接骨院に変更!」なんてまずできません
そうではなく、例えば美容室ならその立地においてどういった戦略で稼いでいくのか?その立地にあった戦略を考えることが大事なんです

ただオシャレなだけでは集客力が弱すぎますし安価に走ると先がありません

どうすれば自分のお店を選んでもらえるのか?
どういった価値を提供すれば支持されるのか?

職種は変えられなくても戦略は変えられます

状況に応じて柔軟に変化することは商売を始めるときも、そして始めた後にこそ求められるスキルなんです
潰れないお店を作るには、まずそこからですね

ではでは

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