花の命~林芙美子

鹿児島県の桜島に行ったとき、林芙美子の石碑があった。

そこに書かれていたのは、次の句。

花の命は短くて

苦しきことのみ多かりき

かの大女優だった森光子さんが舞台で演じられていた「放浪記」は、林芙美子の人生経験そのものだ。

「花の命は短くて」は、まさに美人薄命。

実際の花も、咲いたら散るまでが本当に短い。

そして、予期せぬ暴風雨などに当たったら、あっという間に、その生涯を終えてしまう。

昔の女性は、本当につらい立場だった。けれども、歯を食いしばって、生きてきた。

林芙美子は、47歳で亡くなった。記念館は、東京都新宿区にある。


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