【続編】歴史をたどるー小国の宿命(74)
事前に襲撃計画が漏れてしまった大塩は、奉行所の役人に捕縛されることになったが、そこを大塩の門弟たちが「真意を確認するから待ってくれ」と時間稼ぎをしてくれた。
その間に大塩は何とかうまく立ち回り、跡部良弼と堀利堅の2人への襲撃は断念し、豪商たちの家を襲撃することにした。
かくして計画は実行に移され、大阪の天満橋付近は火事騒ぎになったのである。この襲撃は、半日ほどで鎮圧され、大塩たちの仲間300人ほどは、ほどなく捕らえられるか、自決した。
大塩は、それから40日ほど逃げ回っ