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【月間100k】タイム向上のためのランニングフォーム

★サブ4近くの走力のある方向けです。読めば理由がわかります。

まず、Youtubeのこちらの動画をご覧ください。

こちらの動画も似たようなものです。両方ともどうにもマラソンっぽいモノ(走り方)ではありません。

実はこれ、陸上競技の基本でありタイム向上のための必須トレーニングです。2番目のリンクの動画にいたっては力強く前進する様に違和感すら感じる筈です。これをモノにできるかがタイム向上の鍵になります。

足をカラダの前方でひたすら動かし続ける動作、これを"シザース"といいます。走力のある方は脚を後方に蹴り出さなくても推進力をもって前方に進んでいきます。

多くの市民ランナーは「脚を後ろに蹴り出して反作用で前方への力を得ている」と思っています。そしてそんな走り方を忠実に再現して、見事にフルマラソン中にふくらはぎの攣りで悶絶する事態に陥ります。そういえばワタクシは初めて出場した別大でレース中に両脚痙攣したのでした。男性ならサブ3.5付近、女性なら3時間50分の走力があれば少なくとも一度はここで挫折するのではないでしょうか? そこまではふくらはぎに頼る力任せのランでどうにかなるからで、そこからはフォーム改造を行わないとどう考えても数十分のタイム向上は臨めないと絶望的な気持ちになるからです。

かの有名な"みやすのんき"先生の「ひぃこらサブスリー」本でも書かれていますが、アフリカの多くのエリート選手が脚を後方に蹴り出しているのは、そうでもしないと前方での脚の回転力やストライドがキープできないからで、後方に蹴ること自体が主題ではないのです。多くの市民ランナーはそんなスピードで走る必要がないため、以下の感覚で走ればおよそ間違いありません。

1. カラダの前方で脚を回転させる
2. そうすると上体は後ろに傾いてしまうので体幹で真っ直ぐ(地面に垂直)を維持する
3. そこから更に体幹を使って上体を前方に傾けると一気に加速する!

従って、なんといってもやはり大事になってくるのは"体幹"です。これはもうサブスリー達成の為には必須といえます。マラソンは体幹で走れ!と良く言われますが、体幹が出来上がっていない人はそもそもカラダの前方で脚をグルグルさせても推進力を獲ることができません。むしろふくらはぎを使って後方に蹴った方がタイムが良くなるでしょう。前に書いたように男子の場合だとサブ3.5近辺まではそのような走り方でなんとかなる(なんとかなってしまう)のですが、そこからサブスリーに向けて同じ走り方でキロ45秒上げるのは絶対に無理があります。多くのサブ3.5ランナーにとってのタイム向上の壁がここにあって、"走り方"と"体幹強化"が壁を越えるキーワードといえるでしょう。

体幹強化方法はこのコラムの範囲を超えるのでまた次の機会に書きたいと思います。 

今回のまとめ:
・脚を身体の前方で回転させる走行フォームを身につける
・体幹強化との相乗効果でタイムは向上する

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