見出し画像

それに慣れるまではまだまだかかりそう

いつまでもそれに慣れない。あの歩いている時に後ろの人がハンズフリーで電話をしている声。突然どっと笑ったり、愚痴り始めたり。それが暗い夜道だと怖くなってさらに歩きを早めてしまう。そっと振り返ってみると、その人は電話をしているだけ。なんだ電話かと思ってまた歩き始める。

確かに歩いている時に手が塞がらなくて良いのだろうけれど、私は未だに耳に携帯を当てる。なんだかその方がよく聞こえる気がするし、話しやすい気がするし。でも家にいる時は基本スピーカー。大体洗濯物を畳んでいたり、何かをしているのでこういう時はハンズフリーって便利だなと思う。

そういえば長電話をしなくなった。最近の電話と言えば仕事関係の連絡や待ち合わせの時のどこにいる?という短い電話くらい。会えない時は文字を打つよりも電話したほうが早いと思うけれど、案外電話も時間がかかるしなあと思って最近はもっぱらLINEしか送らない。でもあの呼出音の後に、話したい人が出てくるまでのあの間はちょっとした緊張と楽しみが入り交じっていて不思議な感じ。メールがLINEに変わって、送るまでのドキドキも返信が来る時のドキドキもなくなったけれどこれだけはずっと変わっていない。

高校生の時、当時付き合っていた人と長電話がしたくて家の周りを3周くらいしていたことがある。携帯って耳に当てすぎると切った後にちょっと痛くなるのだけれど、耳に残った声は愛おしい。その余韻を今でも楽しみたくて、やっぱり私はハンズフリーに慣れやしない。

この記事が参加している募集

#スキしてみて

525,489件

記事を読んでくださりありがとうございます!美味しいものをたくさん食べて、もっといいnoteを作れるように頑張ります🙂