そこに想像力を込めて

何度かnoteにも書いているけれど、今働いているところ服装自由だ。(と言っても私は服装自由の会社でしか働いたことがない) 憂鬱になりがちな月曜日は暖かめのフード付きパーカーとグレーを基調としたチェックのスカート。パーカーもグレーなので、上下グレー系の人になってしまったのだけれど、

そのパーカーが気に入っている。中がふわふわで温かいし、フードが付いている服がそもすも好き。いざとなったらかぶれるしと、今フードを被りながらnoteをぽちぽち書いているわけだけど。とんだ比喩かもしれないけれど、フードを被っているとなんだか押し入れの中にいる気持ちになる。子供のころ住んでいた家が押し入れ付きのマンションだった。

自力で押し入れに登れるようになってから、そこは自分だけの秘密基地だった。ほんのり暗くて、でも温かみのある空間。そのころナルニア国物語が大好きで、衣装ダンスからナルニア国に行くペベンシー兄弟がものすごくうらやましかった。だって沢山の衣装をかき分けて進むと、ナルニア国に繋がるだなんて。衣装ダンスなるものがない私にとって、押し入れは新しい国に行けるんじゃないかと想像を膨らませられる絶好の場所だった。

たかがフード、されどフード。頭にきゅっとフィットするその感じは、私に安心感を与えてくれるのかもしれない。フードを被ったら何か力が湧くとかそんなことが起こったら面白いのになんて思う私は、まだ少し想像力を失っていないのかもしれない。