幻獣トーナメント〜バハムートが好きだ!
子供の頃、
「ライオンと虎どっちが強いの?」
という質問をして
「住んでいる地域が違うから、ライオンと虎は戦わないんだよ」
と、あっさり夢がない回答になった事はありませんか?
先日、こんな本を見つけてしまいました。
なんと、学研。
本書ではそういった古今東西の幻獣をなるべくバラエティ豊かに集め、最強の地位を賭けてトーナメント方式で対決させている。ほんらい棲息域や登場する神話体系が異なるもの同士であるため、こんな血沸き肉踊るバトルは既存の伝承のどこにも登場しない。
攻撃手段も単なる肉弾戦だけでなく、飛行あり、精神操作ありのうえに、実態と非実態を行き来するものさえ登場する。対戦の組み合わせ表を見て、どの幻獣がどんな手段で勝ち上がっていくのかを予想したうえで、結果のページをめくってもらえると何倍も楽しめるだろう。さあ、あなたのお気に入りの幻獣は、どこまで勝ち進めるだろうか? ーー監修・健部伸明
はじめに。
にこんなことが書いてあって、まさにこれは私が思っていたことだ!しかも幻獣!
登場する面々も、ヴァンパイアや、グリフォン、ゴーレム、イフリートから饕餮まで。
サラマンダーvsナーガ キマイラvsケルベロス トロルvsケンタウロスなどなど…どっちが強いのか?
そして、幻獣について
ムシュフシュ;バビロニアの神話に登場する、最も古い時代の幻獣。バビロニア神話でティアマト神が他の神々に戦いを挑んだときに生み出された怪物。ティアマト神が敗れるとマルドゥク神に仕える騎獣になった。
というように解説されています。トーナメントで何が最終的に勝ったのかはネタバレになってしまうので、秘密にしておきますが、これは子供の頃に見ていたらワクワクしてしまうなと思いました。
参考文献も神話だけでなく、「デューン砂の惑星」のようなSFから、
「指輪物語」や「幻獣辞典」
→
など様々。
とても楽しい企画だと思いました。
思えば人間はたくさんの空想上の生物を生み出してきました。
そんな中で、私がお気に入りなのは
ファイナルファンタジーに出てくるバハムート。
最強のドラゴンで、メガフレアを吐き、話の流れでちょうどいいところで登場して、みんなを助けてくれる。
姿がまたカッコいいんですよ。
ところが、です。
こんな一説を見つけました。
バハムート(アラビア語: بهموت, Bahamūt, Bahmūt)は、中世イスラムの世界構造の概念における世界魚またはクジラ(大海蛇とされる場合ある)。 ... 最古の文献によれば本名はルティーヤー(Lutīyā)で、バルフートは添え名、バハムートはあだ名とされる。
へ?
鯨?
しかも、あだ名?
どうやら、バハムートがドラゴンになったのはアメリカのRPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ」で「神の竜」と設定した影響が大きいとのこと。
FFのイメージが強くて、むしろ日本で「バハムート」といえば最強のドラゴンが定着したように思います。
人の生み出したものだから、人の空想上の空間で、古くは伝承、今は電脳世界で姿を変えて伝わっていくのですね。
さらに今気に入っているお話が二つあります。
「しゃばけ」シリーズ。
ものすごく病弱な若旦那と人外の者たちのお話。
小鬼が可愛いです。
そして、今気に入っている漫画がこれ。
さらに食べちゃうんですよ。出汁とってスープとかにして…
神話の時代から、電脳の時代まで、人間のイマジネーションってすごいなと思います。
今日も誰かの空想の中で新たな物語が芽生えているのかな。
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