20231212 アルストロメリアを知る旅

アルストロメリアのコミュを読む記録。


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長い前置き

いろいろあって放置していたシャニマスにいろいろあって復帰し、SHHisの沼に落ちたのが前回のお話。

シャニマスのユニットはStraylightとnoctchillの2組が以前から、そして言わずもがなSHHisが好きということになり、いわゆる追加組の3組がお気に入りのユニットということで落ち着いた。
CoMETIKはまだよくわからん。

だけども一番好きなコミュは放課後クライマックスガールズの「階段の先の君へ」で、このコミュ自体はその中でも西城樹里がフィーチャリングされたものではあったけど、それに付随してユニット自体も好きになったのでいろいろ読んだし、
アンティーカとイルミネーションスターズも、特筆してこれ!というコミュを挙げられるほど造詣は深くないが、それはそれとして好きなもんは好き。

余談だけどシャニマスのユニット名ってカタカナと英語どっちが正式な表記なのか未だにわからんので雰囲気で使っている。


閑話休題。

で、問題は残るひと組、アルストロメリア
双子の大崎甜花甘奈、そして桑山千雪の3人から成るこのユニット。

越境コミュはわりと、というか普通に好きなので彼女たちを目にする機会は当然あって、
大崎姉妹の共依存みたいな仲の良さは女と女の関係性が好きなオタクとして良いやん~と思うところはあったし、
千雪さんはどこで見ても誰に対してもいいお姉さん的なキャラクターという印象で、そもそもそんな双子の関係に自然に溶け込んで「3人」の関係を作れているのだからそりゃいいお姉さんなんだろうな、というくらい。
なんというか、もう本当にそれくらい。

正直なところアルストロメリアのことは好きになるきっかけどころか、気にするきっかけも、気になるきっかけもなかった。
SHHisは復帰したついでに気まぐれに読んだモノラル・ダイアローグスが腰まで浸かる沼だったという若干特殊例だけど、
他で言うと、芹沢あさひ、浅倉透、西城樹里というなんともわかりやすいキャラクターの好みから所属ユニットを知り始めたり、
アンティーカやイルミネはユニット全員まとめたときのバランスの良さに惹かれたりするのが好きになる道筋だった。大体の人がそんなもんだろうと思う。

というところで、先述した好みのキャラ3人を見ればわかるとおり、アルストロメリアについては3人とも自分の好きなキャラクター像にはびっくりするほど当てはまらないし、
双子にもうひとりってだけでバランス2:1感あるのにひとりだけお姉さんだと尚更じゃないっすか。
もちろんアルストロメリアの3人は3人なりのバランスがあるとは思っていたけど、それは自分の求めるものとは違っているかなぁと思ったし、
アルストロメリアというユニット自体の毒のなさ、陰のなさ、オタクの妄想の女子校を煮詰めたゆるふわ女子空間、世界平和の象徴、3人が歩いた足跡から花が咲いてきそう、すでにガンに効く薬、パンドラの箱に詰めたら中身を全部希望に変えていた、激辛ペヤングも甘くなる、
みたいな雰囲気が正直全然惹かれなかったというか。
もちろんそういうユニットは良いものだと思う。越境コミュで3人で集まって仲良く交流しているシーンを見るとほっこりする。
ただ積極的に触れに行くほどには魅力を感じなかった。


だけど今回、重い腰を上げてアルストロメリアのコミュを読んで少しでも知ろうという段に至った。
理由を文字に起こそうとすると非常に長くなるが、

「桑山千雪が可愛いから」

である。

桑山千雪というキャラクターには特段魅力を感じていなかった。なんせ自分はあぁいったおっとりお姉さんを特別好きになることがない。千雪さん年下だけど蘭姉ちゃんもいつまでも蘭姉ちゃんだから。
どのくらい魅力を感じてこなかったというと、千雪さんよりルカのほうがすでにファン数が多いくらい。

ガチプレイヤーではないのでちゃんとやってる人に比べたらそもそも絶対数が圧倒的に少ない
この実績クリアしているのStraylightととおまど、SHHisくらい

だけども先日復帰してあちらこちらのコミュを読んでからというもの、なんかこの千雪さんがめ↑っちゃ可愛い。
いやもともと可愛いとは思っていた。そりゃキャラクターというのは魅力的に作られるものなので可愛いに決まっている。でもなんというか、表面だけをなぞった可愛さじゃなくて芯を食ったところが見えてきた気がした。
あと最近ちょっと忙しかった仕事で疲れた体に桑山千雪が効いてきたんだと思う。
疲労に栄養ドリンク、病気のときのポカリ、スポーツにはアクエリアス、社会人には桑山千雪。

とはいえいつまでもこのマイ桑山千雪ブームが続くわけではないと思うし、自分としてもアルストロメリアだけよく知らない現状を決して好しとしていたわけではないので、
アルストロメリアのコミュを読むなら今しかねぇ!と思った、その感想の記録。
前置き、長かったな。

あとシャニマスのキャラクターたちを理解しようとするならW.I.N.G.やら感謝祭やらG.R.A.D.とかまで見たほうがいいというのは承知しているのだけど、とりあえずイベストのみ。
あと読みながら書いたり、後から自分なりに解釈しつついろいろまとめてみたりしているのでいつにも増して乱文になる。悪しからず。



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満開、アルストロメリア流幸福論-つなぐ・まごころ・みっつ-

自分のアルストロメリア感が一生続いていた。

お姉さんだから、甜花と甘奈が仲良しだから、とちょっと気を遣いがちで身を引きがちな千雪さんと、
ふたりで成立していた輪の中に積極的に千雪さんを入れようとする甜花と甘奈、
という感じで相互思いやり濃縮還元の3人。可愛い。
そして甜花と甘奈・千雪さんの2:1の関係だけじゃなくて、甜花と甘奈の昔の話とかもひとつまみ。
そりゃこのユニットで最初にやるならこういう2+1を3にする話だよな~、という感じ。

傘を銃に見立ててひとりで「バーン!」ってやってる女、あざとい。

あと初期のイベスト読みやすすぎてウケる。SHHisとStraylightとnoctchillばっか読んでたから……

あとこの4コマの元ネタこのコミュなのね。
千雪さん……そんなことしてたの……



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完録、クエストロメリア!~サイコロ編~

「クエストロメリア」ってコミュ名の語呂と洒落具合がめちゃくちゃ好きで、微塵も読んでなかったけど「好きなコミュ名は?」って聞かれたらたぶんこれを挙げていた。サイコロ編以外ないのも含めて好き。
アルストコミュなら「アンカーボルトソング」「流れ星が消えるまでのジャーニー」「好きの満ち欠け」も、微塵も読んでなかったけどタイトルとしては語呂やら洒落やらで好き。読んでなかったけど。
アルスト以外のタイトルなら「Straylight.run()」「The Straylight」「If(!Straylight)」「はこぶものたち」が好き。Straylight好きね。
ピックアップすると、というだけなので全体的にコミュ名お洒落~とは思うが。

閑話休題。

水曜どうでし◯うじゃん。
自分は由緒正しい札幌育ちなのだけど残念ながらあんまり見たことがない。ローカルのテレビの話になるとonちゃんとかクマ牧場に代表されるCMくらいしかわからないし、水曜どうで○ょうについては内地の人のほうが詳しいと思う。

アルストロメリアの3人がサイコロを振って出た目に従って行き先を決めたり何かしらの課題をこなしたりする話。黒字に白文字の縦書きで番組のツッコミが入ったりする。
水曜どう◯しょうじゃん。やっぱりサイコロはサイコロキャラメルなのかな。あれローカルだって知ったときはカルチャーショックだった。

水曜◯うでしょうベースでどんなストーリー組み上げんだろうって思っていたけどなんか3人が普通に楽しそうなのが良かった。きらら4コマ読んでるときとだいたい同じ気分になった。

千雪さん、番組の撮影に使えそうな建前で甘奈のやりたいであろうことを叶えようって提案するのしたたかな大人~~~良い~~~。
毛布と銃の二択で銃一択の甜花可愛い。ゲーム脳。あと風呂上がりの甜花に声かけるスタッフの表記が「女性スタッフ」なの気配りって感じ。

事務所に所属するアイドルはだいたいティーンだし、特に17歳ふたりと並ぶ23歳は比較的大人に思えるし千雪さん自身が落ち着きのある人に見えるけど、世間的に見れば23歳ってそこまで大人とはいえない年齢だし、童心を取り戻したようにはしゃぐ姿は可愛いと思うし、だけど甜花と甘奈に対してお姉さんでいようとする感じ、健気というか実際この人素でこれをやれちゃう人なんだろうし、それって逆に一周回っておそろ

なんだこの女

これでちゃんと空気を変えられるアルストロメリアってなんなんだ。


甘奈が足を痛めてることに気づく甜花お姉ちゃんも良い。
ハッピーベルを鳴らすふたりの姿を見て泣いちゃう千雪さんの気持ちわかる。幸せだと泣けてくるようになるのよ人って。

責任の所在っていうものがあるので、たとえ100の善意からやったことだとしても甘奈がスタッフの手伝いをしようとすることは決して感心出来ることではないと思うが、KPTで反省できているのは偉い。
自分は仕事でタスクの終わり頃にチームでやるけど、過ぎたことは全部忘れるし、やるときになってから考えたいタイプなのでKもPもTも出ない。
失敗するだけじゃ人は成長しないけど、失敗したことを顧みることが出来るのは成長に繋がる素晴らしいことだと思う。自分に見習わせたい。

甜花も仕事に対する責任感とか積極性に関して成長や変化の結果が描かれていることを考えると、
千雪さんはやっぱり最初からわりと成熟している大人として描かれている気はする。自己評価は「大人じゃないもん」だし23歳は世間一般の絶対評価でいえばまだまだ子供なところがあって然るべきだけど、それでもやっぱりアルストロメリアの中にいるときは甜花と甘奈との相対評価のほうが見方としては良さそう。
自分は子供から大人に成長するあたりの狭間で大人びた子もいれば子供を色濃く残した子もいて、という高校生くらいの物語が創作物全般において好きだけど、
同じ世界には10年間レッスン漬けで精神の成長がほぼ止まった24歳もいるし、違う世界には女3人に囲まれて恋愛描写のひとつもなくチョコボと仲良くし亀をつつく20歳児もいるし、
子供を残した大人を描くときの20歳前半あたりもわりと絶妙な年代なんだなぁと思った。
千雪さん自身の成長譚はW.I.N.G.とか個別のほうが読めるのかな。



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薄桃色にこんがらがって

一切泣いてないし、アルストロメリアなんて大嫌い。

終わり。

階段とかと並んで泣いたコミュとか一番好きなコミュとしてタイトルは聞き及んでいたけど、これはもう……うん……わかる……

みんな優しくてお互いのことを思いやりあおうとしていただけなのにどうにも上手くいかないのはもどかしいわよね。
人の心って同時にふたつどころじゃない感情で動いちゃうものなので、どうにもそのうちのマイナスの感情のほうで歯車が噛み合ってしまえば、そりゃもうこんがらがるわよね。
ふたりの間に立つ甜花も大変だったわね……頑張ったな甜花……っていうかめっちゃ大きい声出るじゃないのあなた……

この話は多くを語ろうとするとチープになってしまうやつなので控えめに……というかそもそも自分の語彙力じゃまとめられん。
「アジェンダ283」のアルストの河原の話、これだったのか~って気持ちになりました。

アルストロメリアを掘り下げていない以上、当然千雪さんだけじゃなくて甘奈のことも深くは知らなかったのだけど、思っていた以上にずっと脆いし考えすぎちゃう子なんだなぁ、という発見があった。
そう考えると千雪さんは、今回は自分の急所、この話だったら自分のルーツにまつわることだったから弱々しい面も見えたけど、それでも衝突を恐れずにオーディションに挑もうと出来たり、河原で反対ごっこを強行出来たり、やっぱりこの人年齢に関係なくフェアに見たときにしっかりしてる側に入る人だなぁって。
3人集まればゆるふわうふふユニットなのはこれからもあんまり変わらないと思うし、ライバルとは言っても今回みたいにぶつかりあう、というか相対する関係になることはそうそうないとも思うけど、仮にそういうことがあったとしても、この経験があればこそアルストロメリアはもう大丈夫って言える経験になっただろうと思う。
Straylightと被るしね。


あとはづきさんと千雪さんが並んで酒飲んでるの、なんかめちゃくちゃいいですね。
お互いに呼び捨てなの見てときめきを覚えました。そういうオタクなので。恋愛的なあれこれはこのふたりには見出さないと思うけど末永く仲良くしてほしい。そういうオタクなので。

ところで甘奈ファンガールは全員語尾に「☆」つけるんか?

宗教上の理由でアイドル同士のホーム会話以外の音声を全部OFFにしている民なので、雛菜と甘奈の会話はこれだったか~という発見もあった。



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流れ星が消えるまでのジャーニー

タイトルだけが好きだったシリーズ。

女と女の関係性が好きなオタクではあるが双子とか姉妹みたいな肉親で恋愛関係に発展するのはちょっと……となるタイプなのだけど、そうだとしてもやっぱりこのふたり恋愛には当たらないだろうが広義の百合ですよね……? 百合オタクじゃない人は断固反対かもしれんけど。

特に谷はなくただふたりの絆を描く話という感じで、ただただほっこりした。なんか風邪が長引いてお仕事とか約束事とかにトラブルが……みたいなところからこじれていかなくて良かった。
自分は今はまだその域には至ってないだけで、甘奈と甜花が好きな人はこれで普通に泣いちゃうタイプの可愛さの極みだと思う。
逆に深く掘り下げて語ることもあんまりないっていうのが正直なところではあるけど、それでもやっぱり生まれたときから唯一無二の存在だって決まっているお互いをあそこまで大切に出来るのはすごいなぁと思う。
成長に比例して少しずつ変わっていくところも互いに受け入れて愛し合って大切に出来て尊重出来て、きっと世界平和ってこういうところから始まっていくんじゃなかろうか。いや、間違いなく世界平和ってアルストロメリアから始まるんだ。

甜花と甘奈のご両親いっつもいない気がするけど普通に料理してくれてる描写もあるし、特別仕事が忙しいとかじゃなくて親戚のところ行ってるとかそんな感じなのかな。
こういう事情はプロデューサーとか千雪さんは当然把握しているわけで、こっち側に向けて説明のために「親戚のところ行ってる(仮)から返ってくるのは来週」みたいな感じの変な台詞回しにならないの細やかな気配りって感じで好き。このゲーム多少語りはあるけど基本的に台詞と立ち絵だけで進行するし、その中で情報の取捨選択って大事。
あとは両親が忙しいから双子だけで過ごす時間がすごく長くて、それで自然に今の共依存的なお互い大好きシスターズになったとかじゃなくて、天然物の共依存なのかな。何が養殖の共依存なのかは知らん。

っていうか普通に最後のほうにお母さんもお父さんも出てきたわ。甜花と甘奈を育ててくれてありがとうございます……

あと甘奈が元気になって現場で「め↑っちゃ」が出てきたとき、なんか知らんけどすごく嬉しかった。元気が出る。いつまでもめ↑っちゃ健やかでいてくれ甘奈。

アルストロメリアファンの女子高生も好き。
創作物にいる、言葉がわかるくらいの範囲で平和に限界化してるオタク好き。過剰な限界芸はちょい苦手。冬優子が見守っていたストレイの看板撮影してる女の子とか、樹里ちゃんファンとかも好き。

それにしても、誰かひとりに出くわすとかじゃなくてユニット丸ごと、しかもどう見てもプライベートで遊んでいるシーンなんて見たら神々しさで消し飛びそう。
結局ファンが見るアイドルってステージ上とか雑誌とかラジオやテレビの外面でしかなくて、そこでさえ理想を見せられていればアイドルは成立するし、プライベートのなんとやらって着ぐるみの中を覗くような行為であって無粋でしかないのだけど、
だけどもしちらっとでも見えたその中身で、無二の仲間と思い合っていると思いたい人たちがちゃんと仲良しでいるのを見たらファンとしては嬉しすぎるよなぁってのもまた誠なり。
少なくとも自分があの女子高生に近い立場だったら3人を見た瞬間に雲散霧消する。

っていうか甘奈のバスタオルをたまに甜花が使ってるなんて聞いたらオタクってますますすごいことにならんか? よく正気でいられたな女子高生。ふたりを間違えて焦ってたからか。



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アンカーボルトソング

タイトルだけが好きだったシリーズ。
アルストロメリアのコミュにも時系列とか場面が入れ代わり立ち代わりの例の演出が入り始めた。

「アルストロメリア」としてじゃなく、桑山千雪、大崎甘奈、大崎甜花として個々人での活動が多くなってきて、それに付随するいろいろなことの話。
SNSもテーマにありそう。

なんとなくだけど他ユニットのどのキャラクターも芯がそれぞれのユニットにあるのは前提としつつも自然に個人の活動をこなしていたような気がしていたから、こうしっかり言及されるのは少し新鮮だったかもしれない。
めぐるがイルミネのメンバーとなかなか会えなくて寂しいってどこかのコミュで言っていたような記憶があるくらい。それとも他コミュの読み込みが足りないか。読んだけど忘れているだけか。

3人で過ごす時間がなかなか取れないことで、みんなどことなく不安定になって、流されて、流されないようにするとそれだけで余裕がなくなって、逆らえない流れもあって、
これからも3人それぞれの活動は増えていくだろうし、明確にどこをどうしようって解決策があったわけじゃないように感じたけど、
3人にとって何より一番大事なのは3人で過ごす時間で、それをアンカーボルトとしてその上に思い出を積み上げていけば、アルストロメリアという揺らがないビルを建てていけるんですね……(上手いこと言った顔)

「ここにあるのは、永遠のアルストロメリア」「思い出には勝てないじゃん」
「おばあちゃんになるまで、アルストロメリアでいたいよ」「だけど、そう願うだけでそういられるわけじゃない」
「ずっとこのままでいるなら、ずっとこのままじゃいれない」
重い。
例のスライドはアルストロメリアの思い出っていう一番美しい瞬間だけを集めたもので、言葉を借りるならアルストロメリアのベストアルバムで。
アルストロメリアとして、あるいはそれぞれの活動の中で、すべてがベストなわけがないからそんな美しい瞬間だけを集めたものに勝つことは到底不可能なんだけど、
でもいい時も悪い時もそんな中から生まれてくるものだし、そんななんでもない瞬間も大事に、的な。
整理してみると実はさほど珍しいことを言っているわけじゃないかもしれない。JPOPの歌詞によくあるやつだと思うけど、ここに至るまでの表現とか道筋の作り方とか、天才過ぎてちょっと引く。お前が一番だ。いや貴方様が一番で御座います。


番組MCの人が語る千雪さんの印象の話、なんかめちゃくちゃ共感させられてしまう。脚本書いた人がオタクの気持ちわかってて喋らせてるやつじゃなかろうかあれ。

「風邪なんてひけないぞー……」って言う女、独り言でさえあざとい。「ぞ」て。

アルストロメリアのベストアルバム、「ベストロメリア」ってタイトルになったりしない? しないか。



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YOUR/MY Love letter

オープニング。
なんの話これ?

って思ったけど、アルストロメリアを好きな人とか、好きになる人とか、そういうアルストロメリアのファンの人たちにフォーカスする話だろうか。
話のメインになるアイドルが序盤から全然出てこないとかすごい話作るわね……って思っていたら想像以上に出てこなくてビビった。2話の後半になってようやく甜花の立ち絵が出てきた。
視点がいつにも増して変わるもんだから輪をかけてついていくのが大変であったのと、ボイスなしのセリフがほとんどなので横で作業しながらコミュ読んで大事なところ見落とさないかどうかにひやひやしてた。
んで別にファンに限った人たちの話でもなかった。

なんというか、アルストロメリアはこういう社会に疲れた社会人たちにとっても刺さりそうな気がする。甘奈も若年層を確保してくれるし隙がねぇなアルストロメリア。美百合さんにも知ってほしい。
そして何を隠そう自分も社会に疲れている社会人なので、名無しさんからのメールが読まれているときにちょっと泣いたし、みんなの名前が出てくるところで普通に泣いた。
流される曲も、たぶんアルストロメリアの曲知っていたらぶっ壊れたんだろうか。
この文章書いている時間は異次元フェス1日目を見終わって2日目の前なんだけど、1日目に見たアルストロメリアが普通に良くてとりあえずCD買ってしまったのでたぶん曲はこれから知っていく。
というかノクチルもアンティーカも良かったし、相合学舎はSOUL'd OUTがラップしてる動画をきっかけにわりとハマっているので、アイマス曲はあんまり刺さらないから~とか言ってないでシャニマス全部ちゃんと聴く。

いろいろとあれこれ解釈は出来るのだろうけど、読後に至っての印象は優しいお話だったなぁ、という感じ。


やさしい世界


社会とか世界とか大きな目で見たらどんな誰だって代わりの利く存在かもしれないけど、それでも父親にとっての娘みたいに、誰かにとっては「特別なひとり」で、
アイドルだってたくさんの人にとっての「特別なひとり」かもしれないけど、そんな存在の甘奈だってコンビニの店員(銀之助くん)にとってはただの高校生くらいの女の子でしかないし、
アイドルだって社会人だって歯磨き粉を買うのくらい忘れるし、自分で買わなきゃそのまま切れたままだし、日常に追われている中で体調を崩して番組や会社を休むこともある。
だからアルストロメリアの3人も他の人たちと変わらず「23歳 アイドル」「17歳 高校生/アイドル」って出るんだろうなぁ、と。

この話に登場した人たちすべて、別にこのコミュを経たからって劇的に変化が起こるわけじゃなくて、
仕事が大変なのは変わらないし、コンビニの夜勤もやめられないし、先生としての在り方には悩むだろうし、アイドルだって仕事と勉強に追われ続けるし、プロデュース業も大変だし。
それでも自分を自分として見て、認めてくれる人がアイドルでも父親でも生徒でも先生でもテレビ局部長でもいいからひとりでもいてくれることに気づけたりしたときに、
洗濯物がふんわり仕上がったって思えたり、星空が澄んで見えたり、春の訪れを感じたり、部屋のカーテンを開けてみたり、そんなふうにちょっとでも前向きになれる種になるとすれば、きっとそれがとても素敵なことなんだろう。


それはそれとしてプロデューサーのドキュメンタリー番組、見てみたい気もするけどゲームやってる人は見てるようなもんか。
たまにユニットによってプロデューサーの世界線が違う説みたいなの見る気がするけど、プロデューサーが同伴出来ない現場での裁量がアイドルに任されている節もあるし、越境コミュがあったり、ストレイの仕事が忙しくてつきっきりでレッスン室を優先させてくれ、みたいな話があった以上たぶん共通なのよね。
番組制作スタッフの方が過労で倒れるのでは?

26歳Webデザイナーのピアスの女性(美百合さん)の最初の話に出てきたとき、「アルストロメリアです!」って言う前に、ちっちゃく字幕にならない「せーの」って入ってるの可愛い。

17歳女子高生(彼方さん)の話に、たぶんアンカーボルトソングの甘奈プロデュースのリップとポーチの話が出たり、甜花のラジオにふたりがゲストに出てくれるのを拾ってくれるのもいい。本当はW.I.N.G.とかの共通コミュやカードのコミュも読んでいたら拾えるワードももっとあるあの限界化女子高生!?
先生と女子高生とか、娘がいる中年男性と千雪さんくらいの歳くらいの娘、ってところでなんとなくリンクするかなとは思っていたし、そこは結果的に予想の域は出なかったけど、さすがに限界化女子高生だとは思ってなかった。やられた。

店員さんにお礼が言える甘奈、いい子。
でも店員さんにお礼が言えるって至極当然のことだと思うんだけど、それが出来るってだけでなんでいい子に見えちゃうんだろうか。
「店員さんにお礼が言える」のラインを境目に、「非人間/聖人」くらい差があるような気がする。

「桑山千雪……本日の営業は終了いたしました」
可愛い。

千雪さんが言ってたひとつひとつの音まで表現して曲に合わせて作られたMV……ハイスイノナサ……?



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私たちのためのフレーズ

この話やっぱAIがあーだこーだの時期に出来た感じの話だろうか。
おっさんなのでいつAIが流行り始めたとかの感覚がもうわからん。

AIでアルストロメリアを模するSDキャラのユニットを作るという案件にあたり、そのAIストロメリアに歌わせる曲として、アルストロメリアが初めての作詞に挑戦する話。
その過程でアルストロメリアらしさについて自問自答してみたりなんだりする話だけど、そこまで濃厚でも挑戦的な話でもなかったかなぁというのは正直なところ。YOUR/MY Love letter見ちゃうとね。
でももう自分はアルストロメリアが仲良くしてるだけで幸せ感じるようになったから……

この文章を書いているときも異次元フェス1日目を見て2日目はまだ見ていない段階で、何度かアルストロメリアの歌詞を検索して読んだのだけど。

チュ チュ チュ 幸福論 誕生
アイデンティティー見つけた
アルストロメリアの花
咲いた 咲いた Silent Love

ギュ ギュ ギュ 悲劇的 最高
ジャッジメントがくだらない
アルストロメリアの葉は
まわる まわる Cipher

アルストロメリア / アルストロメリア

はぁ?

この最初の曲だけがとんでもねぇ変化球だったとかじゃない限りはアルストロメリアらしい歌詞って何?ってなりそう。しかもセルフタイトルの曲なのに。
いや好きなんだけども。こういう意味なさそうでありそうでないようでちょっとありそうでないかもしれないような歌詞。
ただ他の歌詞はわかりやすいところもあって、こういうぱっと見で不明な部分が多いとわかりやすいところが際立つし、この曲はそういう類だろうか。
UNISON SQUARE GARDENの「ラブソングは突然に」みたいなやつ。
あと異次元フェスで聴いてからサビがずっとリフレインし続けるので、自分の頭の中でずっと幸福論が誕生している。今の私の頭はハッピーです。

AIってまぁいろいろな問題を孕んでいるけど、このコミュはAIについてまぁまぁ肯定的っぽい。
自分はAIは使うほうのモラルの問題ってだけで特別に肯定も否定も意見は持ち合わせていないけど、
このコミュで出てくるAIストロメリアの場合、オリジナルのアルストロメリアを学習していても出力されるのはSDキャラに落とし込んだものだからオリジナルと明確に差別化されているし、こういう感じの使い方なら平和なんじゃないかしら。可愛いし。
まぁ歌声を模倣出来るのは若干グレーになるのか。最近問題視されているみたいだし。とはいえ劇中のAIストロメリア制作側の印象からするとそこらへんのモラルはしっかりしていそう。


あとスイーツを食べる女の子は可愛い。
でもお互いや自分をスイーツに例える女の子たちはおいおい二次元のキャラかよってなる。



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好きの満ち欠け

コミュ無料解放期間が終わったので鍵を使って読んだ。

タイトルの通りの「好き」というテーマ、
千雪さんにとっての小物、甜花にとっての甘奈とゲーム、甘奈にとっての甜花とファッション。話題にはなってないけど3人にとってのアルストロメリアも当てはまるか。
そして忙しくて最近コミュニケーションが取れなくて寂しい大崎姉妹、もとい甘奈の話。
甘奈にそういう節があるっていうのはもはや絞り尽くされているのものなんだけど、少なくともイベストで甘奈のこういうところがめちゃくちゃピックアップされたのは実は初めてな気がする。

甘奈って本当、意外なくらい自己肯定感低いんだなぁと。愛依もわりとそういう面があったけどシャニマスのギャルは自己肯定感低いんだろうか。自分は自己肯定感の塊みたいなギャルが好きなのだけど。
いや、やっぱ低いギャルも好き、甘奈とか愛依とか。
ただ愛依は自己肯定感が低いっていうよりは、友達が天才とプロ意識の塊で、そんな友達が大好きで尊敬している故に相対的に自分を低く見てしまっていたっていう感じだからちょっと違うか。

千雪さんの「好き」観は良い話だったけど、コミュ全体を通して深い感じの話だったかっていうと正直そこまでではなかったかなぁという感じ。
甘奈だけ凹んでいたけど、どちらかといえばほのぼの側の話だったなぁって読後感だった。
甘奈と甜花はいつまででも仲良しでいてほしいね……
甜花お姉ちゃん……


社交辞令じゃなくてちゃんとリゾート地での撮影の企画練って出してくれるカメラマンさん、良い。
実際そのくらい信頼関係が出来ているから社交辞令とかいう仲でもないんだろうけども。


わっかる~~~!



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あとがき

アルストメリア、最高!!!!!!!!!!!!

以上!!!!!!!!!!


で済ませたいのだけど、
ここまでで12000字使ってるのに、あとがきがこれでは体裁が悪いのでもう少しだけ。


大崎甜花について。

3人の中でいえば、ゲームが好きなところとかあんまりコミュニケーションが得意でなかったりってあたりでシンパシーを覚えていたのでわりと好きなキャラクターだった。実際こういう人に人気なんだろうな甜花。

イメージと違ったのは思ったよりもずっと彼女の芯は強くて、
甘奈が好き、千雪さんが好き、アルストロメリアが好き、ゲームが好き、デビ太郎が好き、といったところを原動力にして、
苦手寄りであろう仕事も彼女なりに頑張っているところが見れたり、言葉選びや伝えることも得意ではないだろうに、ラジオでリスナーからのメールに答えるシーンや、甘奈や千雪さんに想いを吐き出すところで一生懸命話しているのを見ていると「頑張ってんな、甜花……」となってしまう。彼女を応援する人たちの気持ちがわかる気がした。

あと大崎姉妹共依存論、最初に思っていた印象よりは甜花からは依存の矢印は伸びていなさそう。というかその矢印だったら甘奈から伸びているものが巨大すぎる。
かといって甜花が甘奈を大事にしていないとか代わりになるなら誰でもいいとかじゃなくて、甘奈に対しての大好きで大切で唯一無二のでっかい矢印は伸びているのもわかる。


大崎甘奈について。

甜花が大好きなものたちを糧に強くなれる人なら、
甘奈はたぶんそういうものを大事に、壊したくない、離れたくないっていう臆病な気持ちで弱くなるタイプっぽい。
甜花に対して依存気味なのも、薄桃色にこんがらがったのも、アンカーボルトソングでやりたい仕事であるのと同じくらい、「負けないように」じゃなくて「ふたりに劣らないように」って理由で頑張っていたのもたぶんそういうことなんじゃなかろうか。

今回イベストを通して読んでアルストロメリアで一番イメージが変わった子で、
元はめぐる・愛依・果穂に近いような「この子のこと嫌いなやつとか絶対おらんやろ~」っていうタイプで、その子たちとの違いとしてとにかく大切にしたい対象が生まれたときからひとり決まっているところ、って感じだと思っていたのだけど、
陰の部分もちゃんと強くて、依存症だしなかなかの劣等感も持ち合わせているしで、アルストロメリアにしては相当癖のある、人間味のあるキャラクターだった。
かといってマイナス印象になったということもなく、むしろ前までのイメージよりずっとこの子のことを好きになれたと思う。
その代わり共通コミュやり始めると精神削れそう。

あと前々から「め↑っちゃ」のことはめ↑っちゃ好きだったのだけど、今回でさらに「め↑っちゃ」のことがめ↑っちゃ好きになった。
め↑っちゃ癖になる。


桑山千雪について。

今回のアルストロメリア探訪のきっかけになったお方。だけどアルストロメリアのコミュを読み終わっても良い意味でまったく印象が変わらなかったので実はそこまで書くことがないかもしれない。

アルストロメリアにおいて、あるいは寮や事務所メンバーの中にいてもそうだと思うけど、
「大人じゃない」と本人は自称していても、思春期といえる時期は過ぎて精神の形成は十分完了しているだろうし、社会経験もあるし、
ときどき見せる無邪気さとかいたずらっぽい面やギラギラしたところを加味しても、基本的には大人として、「大人」ではないとしても年上として頼りになる存在であることがほとんどだったと思う。
アルストロメリアも結成秘話みたいなものは描かれていなかったけど、甘奈は当然、甜花も秒で懐いたんだろう。
この人たらし!いい女!空気清浄機!幸福論をまき散らす女神め!

あとあざとい。独り言だろうが誰かと話しているときだろうがずっと可愛い。
独り言であれだったらもう完全に素よ。素であれよ。なんちゅう女だ。


アルストロメリアについて。

ゆるゆるふわふわうふふ系仲良しユニットだと思っていたし、まぁだいたいあってたと思う。

二次元のキャラクターは当然実在しないけど心の動きの表現とかでリアリティをある程度持たせることは出来て、
シャニマスって、二次元のキャラクター、しかもただでさえアイドルという偶像にそのリアリティを持たせようとしていることと、そのために濃くなっていくストーリーが魅力のひとつだと思っているのだけど、
アルストロメリアの3人はそんなリアリティが他ユニットに比べてもとても薄い気がする。

だからこそYOUR/MY Love letterでファンに寄り添う姿とか、ちょっとクサイ台詞回しにも感動を覚えるのかなぁとか思うところもあり、
歯磨き粉を買い忘れる千雪さんに代表されるリアリティを見たときに、普段がそういう印象だからこそより近く感じられるんじゃないかなぁとか。

アルストロメリア、言語化が難しい。


それでも今回時間作ってでも、アルストロメリアのコミュを読んで良かったと間違いなく思えた。
なんだったらシャニマス自体を放置していた期間があったので他のユニットでも読んでいないコミュがあるし、もともと好きな3組を除けば唯一全イベストを読んだユニットになったし、
当初のアルストロメリアを知る、という目的は自分なりに噛み砕けるところまでは来れたし、好きになったのは間違いなし。

あと異次元フェス1日目のアルストロメリアを見て勢いで買ったCDが届いたのだけど、アルストロメリアめ↑っちゃいい。
今のところ頭幸福論と頭パパパラパーを行き来してる。

共通コミュもちゃんと進めていきたいね……ゆっくりね……
そもそもSHHisすらまだやってないし……CoMETIKも昨日実装されたし……まだそっちが優先かな……


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