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Bar・鬼酒仏心

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ようこそBar・鬼酒仏心へ。お酒のテイスティング・noteやお酒の物語を紡ぐ場所です。流民と食いしん坊ノートが提供します
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2014年9月の記事一覧

Bar・鬼酒仏心

 【ウイスキーの楽しみ方】 カランカラン、と音が鳴りBar・鬼酒仏心の扉が開かれる。

「いらっしゃいませ」

 Bar・鬼酒仏心のバーテンダーの流民と食いしん坊ノートがそうお客様に声をかけ、席に案内する。

「こちらの席へどうぞ」

 お客様がカウンターに座ると、流民はさっと金木犀の香りの清々しいお絞りをさっとお客様に手渡し、なれた手つきで丸いコースターをお客様の前に差し出す。

「お客

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ウイスキーの面白さとは何ぞや?そしてボウモア(BOWMORE)という、いかにもnoteユーザーっぽい色気の一杯を語れば…

ウイスキーの面白さとは何ぞや?そしてボウモア(BOWMORE)という、いかにもnoteユーザーっぽい色気の一杯を語れば…

ウイスキーの面白さとは何でしょうか?
私にとっての一番の面白さの一つが、その香りと味わいの複雑さにあります。

ウイスキーの香りや味わいを例える時、それを一言で伝えることは恐らく不可能でありましょう。
今夜はボウモアというアイラ島のウイスキーを紹介しますが、もし皆さんがこのウイスキーの香りや味わいを楽しんだ時、それを例える表現が二つ三つで終わることは、きっとないものと思います。

これから私のボウ

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【私のスコットランド情歌】
世に上等かつエレガントなウイスキーは数あれど、神々しいウイスキーは数少ないもの
そんな作品の一つがラフロイグ
土の色を感じさせ、飲む者をその聖地へと誘う力をもつ銘酒です
滑らかな口当たりから余韻の重厚なる燻し感への展開は感涙必至!
芸術を愛する貴方に…

テイスティング・note

テイスティング・note

「夢の中で」

 光の溢れるテラス。真冬だというのにこの場所はまるで春のように温かい。蜂蜜のようなぬるま湯に浸っているかのような感覚に陥る。

 まるで長い夢でも見ているかのような、そんな心地の良い感覚がこのテラスには溢れている。

 木製の椅子に腰かけ、光あふれるテラスで本を読む。それが私の至福の一時……遠くで妻が私を呼んでいるようだ。私は本をテーブルに置き、妻の方を振返る。そこには長年

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