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あなたの為の物語

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企画物です。依頼があればご連絡ください。大きく宣伝はしません。かなり時間がかかりますので。
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2014年8月の記事一覧

silver bullet 1話

まずは前書き的なものを……

以前やっていた企画で「あなたの為の物語」という企画をやっていたときの文章です。

まあ、分かりやすく言うと、よみたい文章を書く。その人のリクエストに答えて。

と言うものです。まだ続いてるんですがね……

そこで出たお題で耽美なヴァンパイア物と言うので書かせていただいたものです。耽美さが出てるかどうかは……謎です。

では、以下本文です。

silver bullet

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silver bullet 2話

 五年前……

「おいアルジャン! お前、飯はまだできないのか? 全く早くしろ!」
「す、すいません親方。今できますから」
 怒鳴りつけられる一人の青年。見事なほどの銀髪に、スラリとした細い手足、そして吸い込まれるそうなほど蒼く澄んだ瞳。その姿はなよなよとしていて、とても男のようには思えない。
「親方、出来ました」
 今できたばかりのご飯を親方に手渡すアルジャン。それを一口食べ、親方は勢いよく吐き

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silver bullet 3話

 一発の銃声が轟く。そこには、心臓を打ち抜かれ倒れ込むヴァンパイア。
「ちょっと、ヴァンパイアさん。死ぬ前にひとつ教えてほしい事があるの」
 見事な銀細工のリボルバーを手に、ヴァンパイアに歩み寄るハンター。
「き、貴様に教える事など……」
 ヴァンパイアの顔を思いっきり蹴り上げるハンター。
「素直に教えてくれれば直ぐに楽にしてあげるわよ、ヴァンパイアさん」
 打ち抜かれた身体から青白い火が点き、燃

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