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摂食障害の過去から“いとおかし”立ち上げます。

“いとおかし”

私の立ち上げたお菓子のサイトの名前。

Instagram


あなたにとってのお菓子ってなんでしょう?

食べないって人もいる。
我慢してる人もいる。
気にせず好きなものを食べる人も。

少なくとも
生きていく上で、
『絶対に必要』なものではなく。

ただ、“高校生のときの私”にとってお菓子は
自分を傷つけるものであり、
救うものでもあった。


~罪悪感からの逃げ道~

私がお菓子のサイトを作りたいと思ったのは、
高校生の頃の経験がキッカケだったと思う。

以前のnoteでも書いたことがあるように、
私は中学から高校に上がったタイミングで過度なダイエットをしたのがキッカケで摂食障害に。


正直、摂食障害の人の食欲(食べる・食べない両方)は普通じゃない。

・食べることへの執着
・食べることへの拒絶
・食べることへの恐怖感
・食べたあとの罪悪感

これのいくつかが、
時と場合によって生まれる。

私も常にこの感情の中に揉まれている状態で、
それを少しでも和らげるのが
“自分でお菓子を作る”だった。

カロリーの低いお砂糖を使ったり(人工甘味料など。その当時は添加物の塊だと知らず)
お豆腐やおからを使ったお菓子も作った。

作っているときが楽しかったのもあったけど、
自分で作ったお菓子を食べるときは
罪悪感や拒絶感が少しおさまっていた。

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次第にお菓子作りにどんどんハマり、
周りの人へも作ったりもした。

作ったものを誰かにあげて、その人が
『美味しい』と笑顔になってくれるのが嬉しかった。

その時に私は
『美味しいもので人の笑顔を見れる感覚』を
肌身で感じた。


~『自分が好き』は幸せの1歩~

いっときは製菓の道に進む事も考えたけど、ご縁もあり私はエステ業界へ。


エステ業界に進んでから
今までのべ7000人以上の女性をカウンセリングして、ある時ふと感じた。

エステには
自己肯定感の低い女性も
自己肯定感の高い女性も来る。


両方の女性の話を聞いて気づいたのは

特に自己肯定感の高い女性は
“自分を大切に扱っている”
ということ。

・お気に入りの服を買い
・食事に気をつけ
・適度に運動をする

自分が喜ぶことを自分にしてあげている。
自分が何で嬉しいのかに目を向けている。


この
『自分に目を向ける』
というのは
自分を好きと言えるようになる上で
とっても大切なこと。

私も、今でも自分のことが100%好きかと言うと、そういう訳ではなく、

もっとこうなりたい、というのはまだまだ強くて。

ただ、過去の自分より
今の自分の方が確実に好きと言える。

自分に向けた感情は同じように外へ向く。

自分を好きと言えるようになると
周りに対してもプラスの感情が向き始める。


自分を好きと言える人は
他人も好きと言える。

そして、
自分を好きと言える人は
自分の感情に素直になる。

行きたい・会いたい・やりたい・こうなりたい。

この素直な感情は自己実現を叶えてくれる一歩に。


~食で自分を大切にする~

私の中で自分を好きと言える人の定義は
『自分を大切にしている人』

そういう人を増やしたい。

どうしたらそれを伝えられるかな?と思った時に

1つが
『食への向き合い方』だった。

“口に入れるものを意識する”

それは同時に自分を大切にすることに繋がる。


これも以前のnoteで書いたことだけれど、(書いた当時から今は少し実現したい形は変わってきた)


学生時代から20代前半までの私は

揚げ物や市販のパン、
スナック菓子も大好きだった。

そして毎月生理痛がひどく、不安定で(摂食障害による異常な食への我慢やストレス、嘔吐はホルモンバランスを崩します。)

夜中に痛みで目が覚めたり
痛み止めを1日目~4日目まで朝昼晩と飲まないと痛みでうずくまり、仕事にならないくらい。

ちなみに、
食生活を変えた今では生理痛からは完全に解放された。

何が言いたいかと言うと
食べ物だけが大事とは言わないけれど
確実に身体は変化してくれる。


そして、
自分の身体は次世代に繋がる。

自分の食べたものが
子供に影響すること
を知って欲しい。

これは男女問わず、ね。


~食べたお菓子が誰かの笑顔へ~


去年の10月東京に行った帰りの新幹線で、小麦粉や、白砂糖、乳製品などを使っていない、食べても罪悪感のないお菓子を販売したいと思い立った。

お菓子のサイトを作ろうと思った時に、
摂食障害に悩む人に何かできないかな?と考えた。

すぐに調べると
『日本摂食障害協会』が。

その場で事務局へ問い合わせメールを送った。

東京にある事務局だったけど、たまたまタイミングが合い、11月に事務局の人と大阪で会えることに。

そこで今の摂食障害の実情を聞いた。


現在、日本には摂食障害で悩む人が約26000人いると言われている。
未受診者を含めると数十万人の患者さんがいると。

そして、精神疾患の中では摂食障害の死亡率が1番高いことも知った。

拒食症からの栄養失調で亡くなる方、
摂食障害から鬱になり、自殺を図る方。

摂食障害というのが死亡原因には載らないから表には出にくいらしい。


摂食障害になるのは中学生くらいから20代前半に多い。

キッカケには思春期の頃のダイエットだったり

受験や会社員になった頃の環境的ストレスやプレッシャーだったり。

ただ、その時の自分は
自分が摂食障害だと気づいてない人も多い。

ちなみに私も、後になって
『あぁ、あの時の状態は摂食障害だったんだな』
と気づいたタイプ。

そもそも『摂食障害』という言葉すら知らなかったから。

一人で抱えている人が多い。
誰に相談していいか分からない人が多い。

だって、その根本には
『こんな自分を知られたくない。恥ずかしい』
っていう気持ちがあって

『嫌われたくない』
っていう気持ちがあって

だから人に言えない。

苦しいのは本人だけじゃなく
その家族や、仲良しの友達も。

自分の子供が食べてくれない。
友達がやせ細っていく。
イライラしている。

周りの人もどうしていいか分からない。

この日本摂食障害協会は
摂食障害についての相談や
病院の紹介、摂食障害についての勉強会を開いてくれてる。

正直、摂食障害の方が病院に行って全部が改善するわけじゃない。

完治させようとするんじゃなく
付き合えるようになって欲しい。

1人でも多くの人に
摂食障害のことを知って欲しいし
『日本摂食障害協会』というものがあるのを
知って欲しい。

自分はそうじゃなくても
周りの人がなってるかもしれない。

サインを見かけたら
声をかけてあげることが出来るかもしれない。

知っている、と知らないの差はとてつもなく大きい。


私と同じように苦しむ人が少しでも減れば良い。
これは私の自己満にすぎないのかもだけど。

何もしないよりは
自分が満足していたい。

その満足の端っこで
自分の知らない所であっても
摂食障害のツラさから抜け出せる人がいたら

私の満足も1人のもので無くなる。

だからこの“いとおかし”の売り上げの一部を
日本摂食障害協会に寄付をする、という形で
私の自己満を満たそうと思った。

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お菓子は買って貰えなくても
このnoteや、いとおかしを知ってもらって

“日本摂食障害協会”
という名前を覚えてもらったら
それだけでも意味はある。


お菓子は生活には絶対必要ではないけれど

誰かと過ごすティータイムや
仕事の休憩や

日常のちょっとした時間を
豊かにしてくれる。

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身体のことを思うなら
『お菓子?食べなきゃいいじゃん』

そんな言葉は聞き飽きたんだよ。

自分の生活を
どれだけ豊かだと思えるか。

それはどれだけ心満たされる時間を過ごすか。

豊かだと思える時間に
この、いとおかしのお菓子が
机の上にあれば嬉しい。

あなたが買ったお菓子は
あなたが笑顔になる為に。

あなたが買ったお菓子は
誰かの笑顔に繋がる。

~誰の為のお菓子?~

いとおかしで販売するお菓子は
グルテンフリーのもの(一部違うものもあります)、白砂糖や卵、乳製品不使用のお菓子たち。

最初このサイトの話を何人かの人にしたとき、

『摂食障害の方の為のお菓子なの?』
と言われた。

逆に違う。

拒食症の人はまず食べられない。
過食症の人は家にお菓子を置いとけない。

言い方を変えると
私の経験から、過食症のスイッチが入ると
お菓子を“ストック”できない。

そこに食べ物があれば
全て口に詰め込んでしまうから。

だから、家にお菓子を置かない方がいい。

私が届けたいのは

食べ物アレルギーがある人ももちろん、
身体を気遣おうとする人。
自分や大切な人を想える人。

食べたものは身体に蓄積される。
次世代に繋がる。

食べ物に向き合う姿勢は
自分に向き合う姿勢と同じだから。

ちょっと仕事で疲れたとき、
ちょっと家でくつろぐとき、

せっかく食べるなら
身体に負担がかからないものを食べてもらいたい。

このサイトから、巡り巡って
摂食障害の人への支援になるから

ある意味、
摂食障害の人の為のお菓子にもなるね。


~お願い~

去年、自分のやりたい事が明確になり、
今年の1月で約10年勤めたエステの会社を辞めた。

2月からご縁を頂いたゲストハウスのKamon innでエステティシャンのフリーランスになった。

先のことを考えるのが苦手な私は
勢いとタイミングで辞めたところもある。
(まぁ、しばらく死なねぇだろ!的なノリで)

と思いきや、いきなりコロナにマウンティングを取られ、エステはほぼ休業。

おかげで時間ができ、お菓子のサイトを進められるじゃん!結果オーライ(?)ということで、本腰を入れてサイトを作り始めた。

そんな、ちょっとしんどい中ではあったけど、
優しいフォロワーさんや友達、ビジネスの先輩方がアドバイスも含め、
良心的な金額でロゴ作成や写真撮影、
チラシ作成などしてくれて本当に助かった。(本当にありがとうございましたぁぁぁぁぁ)

そして、いつも応援してくれる大好きな人達。

この、いとおかしで販売するお菓子はまだ試作を進めていきます。

もし私のこのお菓子のサイトの活動を
ちょっと応援してやってもえぇかなって思ってもらえたら支援プラットフォームのビスケットで支援してもらえると嬉しいです。泣


最後に、
ネット音痴すぎて、分からないことが分からないくらい、
しかもコロナの影響でメンタルが沈みまくってたのにも関わらず(イヤホンで爆音の音楽聴きながらほぼ毎日ウィスキーロック飲みまくってました)
ここまで来れたのは

ナイスタイミングで声をかけてくれた人達や、イチナナLIVEで私の愚痴や不安を聞いてくれたリスナーさん(普通 逆)、
一緒にどうしたら良いか考えてくれたインクルージョンの藤田社長、
世の中に出したいと思えるお菓子を作ってくれてる、ヒツジノドカの愛子さん、カナウタの打浪さん、その他、私の周りにいてくれる多くの人達のおかげです。

ありがとうございます。


いとおかしのオープンは6月6日(調整ギリッギリなので延期もありえます。ごめんなさい)を予定しています。

が、頑張ります。
夢が一つ叶うのを見届けてください。

~追記~

noteを読んでの感想や支援、本当にありがとうございます。泣

『読んだよ』の一言も
誰かに届いたのが感じられて
とても嬉しいです。

みんないつも応援してくれてありがとう。
頑張るよー!!

そして、本日(6月6日)無事にオープンすることが出来ました。

ここまでくるまでに助けてくださった皆様、心より感謝します。
https://Itookashi.thebase.in

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いとおかしをオープンしてから、たくさんの人が買って食べてくれて、喜んでくれて、すごく嬉しいです。泣
皆いつもありがとう。

そして売上の一部は日本摂食障害協会に寄付させていただいております。

全ての人に感謝。

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