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過去の体験記

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過去、鬱になったきっかけから、 さかのぼって書いてるダークな連載記事です。 まとめて読みやすくなってます。
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私が鬱になるきっかけ。体験記①

なんの取り柄もなかった私は、将来にやりたいことも漠然としていて、適当に入れる高校に入学し、悶々と学校生活を過ごしていた。 毎日が楽しい訳でもなく、思春期だった頃は、周りや自分の容姿、学力を比べて、一喜一憂したり、ちょっと目立ったヤツが居れば、ヒソヒソと噂話しをしている、ちっぽけな人間だった。 高3になり、バイトを始めてから一気に学力が落ちて、勉強に身が入らなくなった。 バイト先に好きな人が出来たからだ。 週末は、朝から夜遅くまで働いて、少しでも長く彼と一緒に居たかった

私が鬱になるきっかけ。摂食障害~ 私の体験記②

高校3年生の時から自分の容姿が気に入らなくて、過酷なダイエットを始めた時、簡単に体重が落ちていくのが嬉しくて、もっともっと数字が減る事ばかりやっていた。 友達や家族から「痩せた?」と言われるのが嬉しかった。 内心、心配して言ってくれる人も居たかもしれないが、あたかも自分が誉められてるようで、私は達成感に満ち溢れていた。 そして、気分も何だかハイテンションになっていた。 家族とも一緒に食事を採らなくなり、たまに一緒に食事をしても、メニューのカロリー計算ばかりして、いつもイ

私が鬱になる時。摂食障害~高校時代 私の体験記③

過酷なダイエットで過食症になってしまった私は、体重を見ては、落ち込み 不安に駆られ 今まで着れた服がだんだんキツくなっていく不安でいっぱいだった。 勉強は、出来た方だったので、就職先は大手銀行に内定決定。憧れの制服も新調した。 しかし、この制服は、過食症が現れる前に測った服だったので、明らかに過食していた私の身体のサイズより小さくなっていた。 それが今なら笑い話になるとこだが、あの頃の私には深刻な悩みだった。 徐々に、鏡を見るのも嫌になり、家族には「私太ったかなあ?」とし

摂食障害~二股の恋 Ⅰ 私の体験記④

春休み中は、平日も土日も関係なく朝から晩までバイトをしていた。 バイト先の彼は、私の他に付き合ってた人が居た。 しかも、私はそれを了承した上で彼と付き合っていた。 世間で言えば私は最悪な女だった。 と言いたい所だが、 その彼の彼女は、夫 、子持ちの主婦Y。いわゆる不倫。 しかもその主婦Yは、同じバイト先のパートさんで、その人の息子は、私とほぼ同い年の高校生。 同じ店の違う部門でバイトをしていた。 笑える。 まるで作り話みたいだ。 あまりにも近くに居る存在に、最初私は戸惑

摂食障害~二股の恋 Ⅱ 私の体験記⑤

彼と付き合って、初めてのクリスマスも年末年始もお互いに仕事だった。 二人っきりで会う時間は、ほぼ無くて 夜中にコソコソ彼の車や私の家に来てもらって会っていた。 彼と会うまでの少しの待ち時間が、どうしても耐えられず、ソワソワして、また過食をして不安を埋める事もあった。 心の中で、『早く会いに来て!!』といつも叫んでた。 私は両親を、とても心配させていた。 職場で、私達に特別扱いする彼の行動は、だんだん他のパートさんに不信感を抱かせ、店全体に噂が広がった。やがて彼は、別の店舗

摂食障害~二股の恋Ⅲ  体験記⑥

昼休憩に社員Kに誘われて、 安い焼肉屋『安○亭』に入った。 焼き肉かあ、内心思った。 過食なんかしてなければ、普通にガッツリ食べたかったけど、 普段隠れて過食してた私は、人前ではガツガツ食べる事が出来ず、少なめの定食を仕方なく食べた。 向かい席で、大盛りの定食を美味しそうに食べる社員Kが羨ましかった。 バイト先から帰ってきて、携帯を見たら既に彼から着信があった。 嫌な予感がした。 案の定彼に昼間の事を聞かれ、正直に話した。 彼は、私にしつこく連絡してくるようになった。 急

摂食障害~二股の恋Ⅳ  体験記⑦

私がバイトを辞めた後、社員Kから主婦Yがパートを辞めたと聞かされた。 (主婦Yは、私の彼の彼女。お互いそれを知ってる歪な関係。) 「ふーん、そうなんだ。 でも何で辞めさせられたの?」 「お店のモノを万引きしたんだって。」 「え?」万引き? あの主婦Yが、万引きをしたんだ。 なんか、ショックだった。 まあ恋のライバルだったにしろ、私より前からバイト先で働いてたし 多少なり共お世話になっていた。 はじめは気さくで明るいおばさんだなぁと思ってた時もあったからだ。 もし

新入社員の苦悩 摂食障害の私 体験記⑧

4月になり、私は就職先◯◯銀行に入社した。 過食でだいぶ太った為、慌てて買ったスーツを着て、都内まで一時間以上かけて私は電車通勤をしていた。 朝の満員電車は、苦痛で仕方なかった。 せっかく身綺麗にして出かけても、都内に着く頃には汗だくになるわ、髪は乱れるわ、痴漢に遇うわで一息もつけなかった。 新入社員は、何故か誰よりも早く会社に来て、掃除や雑務、先輩達の仕事の準備をしつつ、始業時間まで自分の時間を過ごすのが習慣になっていた。 その為、朝5時に起き、6時前には家を出て、8時

新入社員の苦悩 摂食障害の私 体験記⑨

二次会のカラオケ店で歌った私は、慣れない歌に緊張していた。 「良いよね~。この歌!」 隣に座ってきた同期のTくんが話しかけてきた。 私とTくんは、同じ沿線で一緒に帰る事もあった。まだ慣れない満員電車や仕事の愚痴、先輩の事なんかもお互い話す仲になっていた。 入社した頃、過食の影響で太っていて肌もボロボロで、自信も全く無かった私を、Tくんはよく気にかけてくれた。何でこんな私に優しくするんだろう?と不思議に思うくらいだった。 当時の私は自信が無さすぎて、相手の顔も良く見れなか

先輩達の豹変 摂食障害の私 体験記⑩

往復3時間かけて通っていた会社にも、だんだん慣れて来たが、クセの強い先輩にはなかなか慣れなかった。 私達後輩には、厳しくガミガミ言ってくる先輩。 気に入ってる男性には、ネコみたいに豹変してあれこれ話しかける。 それを仕事中私達がいる目の前でやるから凄い! 相手が迷惑な態度を見せてもお構い無し。 それでもめげずにアピールしていた先輩は、いつしか矛先を別のターゲットに向けていた。そしてあっという間に付き合い出し、寿退社していった。 退社してからも会社には、あのクルクルパーマの甲

同期の女の子 摂食障害の私 体験記⑪

ストレスが溜まっていたのは、私だけじゃなかったようだ。 同期で同じ班のNちゃんは、入社式で隣の席だった。 真面目で暗めな印象だったが優しい女の子で、私は一緒に居て少し安心出来た。 入社式当日、過食して吐くことを覚えてしまったいた私は、口元が酷く肌荒れてしていた。しかしマスクなどはせず、スーツ姿もパンパンで痛々しい姿だった。 それに比べてNちゃんは、細い身体にスーツが似合っていて、まるで清楚なお嬢様の様だった。 他の女の子達もみんなスーツ姿が似合っていて格好良くて羨ましかった

同期の男の子 摂食障害の私 体験記⑫

同期の男の子Tくんと一緒に帰った日、駅前のレストランで一緒に夕飯を食べる事になった。 普段はぶっきらぼうな感じのTくんだが、私といるときは何故か優しくて、わかりやすい人だった。 それが、私にはくすぐったい感じで面白かった。 レストランでメニューを頼み、待っていると 彼「○○さんて、その目元が良いよね~」 「俺なんかさぁ、●●だから」 「ジャニーズ系みたな顔になりたかったなあ」 私「………」 どう答えて良いのやら。 私は、別にアイドルの様な顔でもなければ自

同期の男の子 摂食障害の私 体験記⑬

同期のTくんにデートに誘われて ある日一緒に電車に乗っていたら Tくんは私を見るなり 「何でこんなピッタリした服着てんの?」 と言ってきた。 私は顔から火が出そうな程恥ずかしくて、 穴があったら入りたかった。 電車の中で私達は、ぎこちない雰囲気になってしまった。 野球場近くの湖がある公園に行き 湖の周りを私達はただただ歩いていた。 Tくんは、なんだか不満げだった。 気持ちがTくんにない私は、ただ散歩しながら 「風が強いなあ」 「わっ!なんだか寒くなってきた」 「早く

自由になりたくて 摂食障害の私 体験記⑭

暑い日が続いて毎朝満員電車に乗り、 疲れた身体をつり革で支えながらまた家に帰る。 その繰り返し。 ゆっくり眠れず いつも何か空虚感だけがあった。 家に帰ってきたら食べたり食べなかったり。 食べ過ぎたと思ったら、罪悪感に襲われてもっと食べてしまい、今度は吐くまで食べる悪循環。 そんな事をやっている自分に嫌気がさして、また自暴自棄になる。 だんだん会社に行ってる意味がわからなくなって、生きている意味がわからなくなって 知らないうちに電車から見える景色の色が消えていった。