見出し画像

300年以上前から受け継がれるラム

本日ご紹介するのはイギリス領バージン諸島のパッサーズブリティッシュネイビー15年です。

パッサーズは17世紀中頃から1970年の7月31日までイギリス海軍の船員たちに毎日配給されていました。
配給が終わるその時までイギリス海軍の人間でなければ口にすることは出来なかったラムです。

名前の由来は昔、英国海軍が敵船に勝って勝利したり乗船員達が何か手柄を上げると褒美に増量されたラム酒が船の事務長(パーサー)から配給される習慣がありました。このパーサーからの配給されるラム(パーサーズ・ラム)が縮まってパッサーズ・ラムと呼ばれるようになったそうです。
原料のサトウキビはガイアナのデメララ地域の農園で栽培されており、蒸留所はトリニダード・トバゴのトリニダード蒸留所とガイアナにあります。

ボトリングはバルバドス島のウェストインディーズ社でボトリングしています。

このパッサーズ15年は今はガイアナのダイヤモンド蒸留所にある約300年前から受け継がれている木製の蒸留機で蒸留された原酒を15年以上熟成させたもので最上級のコニャックやブランデーにも例えられ【ラムのシングルモルト】とも呼ばれるほどです。

ウッディーで滑らか、蜂蜜のような優しい甘さが香り、口に含むと樽の香りと糖蜜の甘さが広がります。喉を通り越してもほんのりと樽のタンニンと焦がした砂糖のような甘い香りが残り長く楽しめる1品です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?