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コーチングについて

コーチングという無形の仕事を扱う以上、軸と据える信条に関しては明確にしなければならないと思っている。

僕自身のことで言えば、 コーチングとはセレンティビティを楽しむ手段であり、 思いがけない出会いを起こす力を育むためのものである。

したがって、必ずしも設定したゴールに辿り着くことを前提とはしていないし、

思い通りの結果を出すためのノウハウやテクニックを提供するものではない。


そもそも コーチングという言葉の本質は、 「Coach」、 つまり馬車から来ている。

よく比較に出されるのがトレーニング(training) であるが、こちらの言葉の源流は電車(train)だ。

電車は目的地まで一気に進む。途中下車は認められていない。

一方、馬車は電車に比べればずっと遅いが、途中で目的地を変えたり、道㟨に咲く花を見るために馬車を止めて降りてもいい。


このゆるやかな過程が乗客に重要なことを思い出させてくれる。すなわち、僕達が生きているのは、未来なのではなく今だということだ。

僕自身、数年前に想像した未来の自分とは全く異なる場所にいる。蓋し、人生とは思った通りにいかないものなのだろう。

それでも幸福な人生を歩むためには、ゴールに執着せず、過程で起きる偶然の出会いを楽しみ、予想外の幸せをつかみ取ることが重要だ。

個人的には、そうしたセレンティビティによって人生を変えるための力を鍛えるために、コーチングがあると思っている。

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