高野山で「おてつたび」をした話
今年の4月末からチャレンジしてみていた「おてつたび」。
たびの最後は、宗教都市・高野山です。
期間は6月4日から6月16日の13日間。
受け入れ先は、高野山のファンを増やしたいという想いから
「おてつびと」をも、おもてなしする「DMC高野山」の皆さま。
ほんとうは6月3日から始まる予定だったのですが、
前日に災害レベルの大雨が降り、
交通機関の運休や見合わせが続いたため
1日遅らせることになりました。
高野山の方では、土砂災害もあったようで、
向かう道中
崩れた土砂が道の傍を覆っていたり
家が潰れていたりしているのが見え、
大変な時期に先方の手を煩わせることになったと
恐縮しておりました。
こうしてお伺いできたのも
なにか縁あってのことと思っていたのですが、
滞在中、如何とも言い難い状況に身を置くことになったり
体調を崩したりしたので
「あれ、わたしお呼びでない…？」
と不安にもなりました。
【 あんたにとっては重要な学びになるから、場所貸すけど
べつに来てほしかったわけじゃないんだから勘違いしないでよね 】
とか、そんなかんじだったんでしょうか。
ともあれ、
おかげさまでしっかり学ばせていただきました。
滞在していた2週間のうちにやったことといえば、
ざっくり
☀︎「Feel度Walk@高野山」
☀︎引きこもって自己対話
の2つの行動に集約されます。
Feel度Walkでは、山内を歩き回るなかで見つかる
「なんとなく気になる」を集めていました。
「遍照」「照らす」「一燈照隅、万燈遍照」
もともと、大学生のときに
「一燈照隅、万燈遍照」と言うことばに
憧れて以来、
何かあれば反応するくらいには
思い入れを持っていたんですが
それでいて、
その言葉の由来や歴史を
深掘りすることもせずにいました。
今回、高野山では「遍照」と言うことばが
とても目につきました。
…お大師さまの灌頂名ってんですから、
そりゃあ目につくくらいあるはず
ではあるんですが
私の中では、そこからシナプスのように
過去の記憶と興味が湧き起こり
「一燈照隅万燈遍照」という言葉を
再び意識するようになったんです。
「一燈照隅万燈遍照」
は、伝教大師 最澄さまが
「山家学生式」に著した言葉と聞いています。
比叡山をネットで調べてみると、これまた気になる活動が…
「気になる」はどんどん拡がりますね。
大宇宙と小宇宙
弘法大師さまや伝教大師さまの伝えた
密教では、
「自分が宇宙であり、宇宙が自分である」という関係を掴み取る
ために三密行(身口意)をやるそうです。
高野山大学図書館で読んだ本に、
大宇宙(宇宙、大自然)と
小宇宙(自分)が
本質的に一つであることを
直観する、宗教体験を通して身につける
というようなことが書いてありました。
でも、こういうのは論理の積み重ねじゃだめで
本を読んだり、話を聞くだけじゃわからないんです。
………気になりますね。
山岡鉄舟の
「宇宙界と名づくといえども、吾人も亦等しきものなり」
という言葉を思い出して、
「え、わたしもやりたい！」
ってなりました(童心こどもがえり)
ちょうど、受講中だった
「ホロスコープをスイスイ読める講座」(星よみ協会主催)でも
「自分の中にある小宇宙」について言及されていて
妙縁を感じたというのもあります…
……これは…、
宇宙からの後押しな気がする。
十一面観音さまとのご縁と心願
思い出深い、出会いもありました。
山内Feel度Walk中に見かけた、
「香と瞑想&ヨーガワークショップ」というのぼりが
なんとなく気になり、お伺いした「まちかどサロン 縁」。
そこで、佐藤妙泉さんという尼僧の方とお話しさせていただき
ワークショップをやってみることになりました。
見本の中から気になる梵字を選ぶ、ということで
ほんとうに感覚的に選んだところ
サロンに安置されていたご本尊と同じ
「十一面観音」さまだと教えていただきました。
いよいよ縁がありそうだと調べてみたところ
後日、十一面観音さまは
「修羅道」ご担当だったことが判明。
誰かと戦ったことはないですが、
それでもずっと怒っていたなぁ
と思い当たる節があったので、
いまの私に必要なことって、これなのかも
と高野山に呼ばれた理由に思い至りました。
お祈りもしていただいたので、
香お守りには、私の心願が込められています。
大事にしよう。
最近、「心が救われる」ような体験を
多くさせていただいているように思います。
ほかにも護摩祈祷や阿字観を体験してみたり
今までにない経験をさせてもらえた二週間、
新たに生まれ変わったような心地もします。
とても、有り難いご縁だと感じました。
知る・学ぶ・会いにいく・対話する・実際を観る・体感する すべての経験を買うためのお金がほしい。 私のフィルターを通した世界を表現することで還元します。