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診断されて約10年、当事者のはなし

診断されて約10年、当事者のはなし

診断されるまでは、とにかく理想の自分と現実の自分のギャップがつらかったです。
診断を受けて、徐々に「しょうがない」と思えるようになったんですよね。
できないことはできない。しょうがない。
診断されてから、いい意味で諦められるようになりました。

20歳くらいの時に「私って発達障害かも?」と思ってから、32歳で診断を受けるまでは「私って発達障害かもしれない」という中途半端な時間だったんですよね。
いわゆる「グレーゾーン」的な期間です。自分の発達特性に気づいていたけど、医療に頼らずに自力でどうにかなってるから、「私は大丈夫なのかも?」と思って、自分で工夫して生きていました。
右往左往してたし、ちょうど結婚出産出産出産育児をしていたので、日々がすごいスピードで進んでいました。
今振り返ると、今よりADHD感が強かったと感じます。アラフォーの今はASDでADHDをねじ伏せてる感じだけど、20代はもっと苦しかったんですよね。

診断を受けて、障害を受容するようになっていく過程で、「私は普通じゃない、私が思う普通にはなれない」って思うのは、結構しんどかったです。
自分を薄々受け入れていたと思ってたけど、「普通にはなれない」ってつらい。めっちゃつらい。
子どもの時から「普通になりたい」って思って生きてきたけど、その普通は幻想で、自分はなれないって結構やっぱりショックだったみたいです。

コロナ禍直前に何故か「そうだ、自伝を書こう」って思って自伝を書きました。電子書籍です。
書いたのは、いいタイミングだったと思います。
コロナ禍を経験後だと、また書き方が変わってきたと思う。あの時に書いてて良かったです。皆様ぜひ読んでね。

診断を受けてから、生き直しているんだなぁと思うことが多いです。
子ども3人も発達障害なので、自分の経験が活きることもあって、それが嬉しい。
今でも傷つくことはすごく多いし、今までの傷が癒えた訳では無いけど、診断を受けて本当に視野が広がったので、良かった!
「しょうがない」って思えるようになったのは、大きな進歩です。それだけで、凝り固まってた価値観が和らぐ気がします。
発達障害当事者なのは一生変わらないけど、バランスをとって、生き延びていきたいなーと思います。

終わり

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