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立体視で見ていたい*それは、フラジャイルな感覚

立体視で景色や物を見ると、心が緩みます。

それは、周りの空間の奥行きを視覚として感じることが、心の空間を拡げてくれるから。
意識して心を緩めようとするよりも、視覚からそれをしたほうが直接的に作用するような気がします。そしてそれは忽然的。

心の空間が広がると、相対的に心の中にあることの密度が下がるので、心が緩むのですね。そして同時に「もの」が「独立したもの」として他と区別して認識されて、不思議なことに、それぞれに気というか、命というか、魂があるように感じます。これを「もののけ」(物の気)と言ったのかもしれません。

でも今はまだ、かなり意識しないとダメで、無意識にそれができるようになるにはまだまだかかりそう。
例えばこの銀座にあるドルチェ&ガッバーナのお店のショーウインドーのアップの写真は、気を抜くと平面の写真に見えます。

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引いて見たらこんな感じ。

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夜景の場合は特に、立体視で見えたときの景色の変容が劇的です。左手の一番奥のビルが奥にあることがわかるでしょうか。

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これくらい近くと遠くが同時に見えると、修験の山の山並みを見晴らすのと近い感覚が得られるかもしれません。

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ルネ・マグリットの『光の帝国』のような景色。
写真ではなくて実際の景色の中で、立体視を意識してものを見たり、遠くを意識すると、景色の果ての境や心の境があやふやとして、フラジャイルになっていきます。








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