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神と閻魔【物語】_ど素人漫画家への道③_97日目

子どもの頃のらくがき帳の延長線上から、
漫画家になるまでを
記録していくマガジン、
ど素人漫画家への道へようこそ!🖌🎨🏠


このマガジンでは、
漫画家になるまでの日々で感じる、
あーでもないことや、こーでもないことを
記事にしていき、
リアル少年ジャンプを見ているような、
ハラハラドキドキをお届けしていきます。


引き続き4コマ漫画を描いています。
最後に載せていますので、ぜひご覧ください😁





ども、
大晦日に朝5時に起きて、
青髪にし、
優雅にコーヒーを嗜んだ、
るかです。


今日は、
久々に物語を書こうと思います。


今日の話は、
真逆の人って、
あこがれてしまうよね〜
ってお話。

誰しもきっと一度は、
思ったことあると思います。


そんなお話を。


これ、
絵本バージョンとBLバージョンとか、
アニメバージョンとか考えられそう〜

「神は閻魔に憧れる」
→アニメっぽいな〜

とか考えながら、
ざっくり書いています。


では、さっそく。


「かみ」と「えんま」

むかしむかしの、
何万年も前の神様と閻魔様の物語。


ある時空に、
神々が集まる世界がありました。

そこには、
たくさんの神と呼ばれるような、
者たちがいました。

七福神たちや天照大御神、
イザナギやイザナミ、
キリストやブッタ、
ゼウスやヘリオス、

それはそれは、
さまざまな神たちがいました。


そんな中、
よく姿を見せいていたのが、
カミとエンマ。

小さい頃から仲良しで、
よく遊んでいました。


カミくんは、
見た目もカッコよく、
サッカーが得意で、
みんなの、人気者でした。

エンマくんは、
前髪は長く、暗い雰囲気を持ち、
みんなと遊ぶ時もあまり入ってこず、
少し怖がられていました。


そんな、
カミくんとエンマくんは、
幼馴染。

2人は家が近所でした。
学校から帰るときは、
そそくさと帰るエンマくんを
カミくんが後ろから追いかけ、
よく、一緒に帰っていました。


エンマくんはいつも、
カミくんは、かっこいいよな。
と、憧れていました。

エンマくんは、
手先が器用です。
折り紙や粘土が得意で、
いつもいろんなものを作って、
教室の端っこで、
1人で黙々と遊んでいます。

そんな、エンマくんを
カミくんは、憧れていました。


カミくんは、昼休みになるたびに、
誰にも見向きされない、
エンマくんのところに寄っては、
ちょっかいを出していました。

うわっ!
これもしかして、月?
すっげーなー!
ただの丸なのに、
なんでそんなにかっけーの!?

カミくんは、
エンマくんがつくるものが大好きで、
いつも楽しみにしていました。


家が近所なので、
カミくんとエンマくんは、
成人するまでずっと同じ、
学校に通っていました。


しかし、大きくなると、
カミくんは、忙しくなり、
2人が会うことは、
ほとんどなくなりました。


エンマくんのクラスに遊びに行っていた、
カミくんですが、
たくさんの友達に遊びに誘われるものですから、
なかなかエンマくんの教室に遊びに行くことが、
できなくなってしまいました。


そんな日々が続くと、
そのうち、エンマくんは、
学校に来なくなりました。


カミくんは、
気になっていたけれども、
遊びも、訓練も、勉強も
忙しかったので、
なかなか、エンマくんの家に
遊びに行くことができませんでした。

何より、カミくんは、
エンマくんには、エンマくんの
世界があるのだから、
邪魔してはいけないと、
思っていたので、
足を運ぶことができませんでした。


そうやって、
カミくんとエンマくんは、
会うことがなくなりました。


カミくんとエンマくんは、
お互いの様子を知らないまま、
成人になりました。


成人の儀式の日は、
この世界の成人する、
神々が全員集まります。

この日は、何があろうと、
休むことができません。

そんなことをしたら、
大神様に、お叱りを受けて、
一生この地に、
居れなくなってしまいますから。


そんな成人の儀式の日、
カミくんは、
エンマくんに、会えるかもしれないと、
密かに、心躍らせていました。

広場に着くと、
カミくんは、たくさんの友達に
「よう!カミ!写真撮ろうぜ〜」
なんて言われながらも、
キョロキョロとしながら、
エンマくんを探します。


なかなか見つからないので、
一息つこうと、
広場の外れのほうに行くと、

なんと、なんと、
探していた、
エンマくんが、けだるそうに
座っていました。

エンマくんは、
昔から大勢の場が苦手です。


うわっ、やべぇ緊張する、
どうしよ、なんて声かけよう、、、
と思いつつも、

カミは、すました顔で、
「よう、エンマ。久しぶり!」
と声をかけます。

エンマは、
「あぁ、久しぶり。」
と一言。


成長した、エンマは、
以前に増して、
独特の雰囲気を持っていて、
周囲を寄せ付けません。

それが、カミには、
とてつもなく、
かっこよく写りました。


あの日、
折り紙や粘土を作っていた、
エンマそのもので、
かっこよかった。


こいつ、まじかっけぇよな〜
と心打たれながらも、
「最近なにやってんの?
なんか作ってたりすんの?」
なんて、すまして聞く。

「あぁ、最近は家の庭に
でけぇ銅像みてぇなやつ作ってるよ。」

「なんなんだ、てめぇ。
天才かよ。」

なんて心の中では思ったけど、
「へ〜そうなんだ〜。」
とまたもや、
すまし顔をキメる。カミ。


久々に話すと、
会話は案外弾むものだ。

「この前放送されてた、
カミダマンシリーズみた?」
「あぁ、見たみた。
お前もそうゆうのまだ見るんだなぁ、意外だわ。」
「いや、あれはみるだろ。」


そんな話で盛り上がって、
成人の儀式なんて、ほとんど横目で、
小学校ぶりに、
ひたすらしゃべった。


「ところでさ、配属先きまった?」

カミくんが、
さらっと聞いてみると、
エンマくんは、

「ああ、決まったよ。
この前通知きてた。」

と答える。


神々たちは、成人をしたら、
大神様から指名された場所で、
どこかの神として、
働かなくてはならない。

カミも、エンマも
来期からは、
立派な神として、働くのだ。


「近いといいなあ。
ちなみにどこなん?」

と聞くと、エンマは、


「おれは、地獄だよ。
おれにめちゃくちゃ、合ってると思うんだ。
すげー楽しみだよ。
今作ってる、銅像も
持って行こうと思ってるんだ。」

と答える。


「お、そっか、地獄か。
また、どっかで会えるといいな!
じゃあ、そろそろあっちで
友達待ってるし、いくわ。」

「おう」


エンマがそう返事をする前に、
カミは、その場を立ち去った。


カミの配属先は、
天国だった。

地獄から最も遠い場所だ。

神という種族の一生をかけても、
訪れることのできない距離だ。


のちに、カミもエンマも
神々の世界では、
歴代トップ2と名を馳せことになる。


もちろんトップは、カミだ。


憧れのあいつは、
今、どんな風に生きているのだろうか。


仕事終わりの夜中、
静まりかえった夜空に、
きれいな月と星を描く度に、
カミは、エンマのことを
思い出すのです。


あの、きれいな月のように、
あいつは、
地獄で輝いているんだろうな。


エンマは、
おれの憧れだ。



おしまい。



今日の4コマ漫画

kagami-moxhi!!

今年は、卯年らしいっす。

干支は日本だけのものなのだろうか、、、?



では、今年も楽しもう!

また、次の記事で👋





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