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How I became a “Strong Woman” from a dropout girl ~Part Ⅰ~

このエッセイはすべての居場所を求める若者に捧げます。

村医者をやめてWHOに転身した夫に連れられて、4人の子供(8歳、7歳、4歳脳性麻痺児、1歳10ヶ月児)と共にインド、デリーで暮らす、元TEDxSakuファウンダー、34歳女子の物語です。


You're so strong!

少し前の話になるが、長男が虫垂炎で入院した際、私と夫が交代で病院に付き添った。必然的に、家にいる方は残りの子供3人の世話をしなければならない。

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その日は土曜で、メイドさんたちも午後には帰ってしまうため、家に残る方が夜の間、ベビ2人を含めて3人のお世話をワンオペでしなくてはならない。レンチビはまだ夜おっぱいが欲しいお年頃だったので、夜は私が家に帰った方が良いだろうと考え、昼間付き添っていた私は夕方長男に別れを告げて家に帰る準備をしていた。

すると病院のスタッフの女性が家の状況を心配して話しかけてきた。もろもろ事情を説明して、「まあ大変だけどなんとかするわ」と言うと、「you’re so strong...!」と驚いていた。

そう言われて、あれ、と思った。なんだか不思議な気持ちがしたのだ。あれ、私、いつのまに「strong」なんて言われるようになったのかしら。なんだかおかしいな。まったくもってそんなはずじゃなかったのに。

10代後半から20代の私は、弱くて自信がなくて、今にも消えてしまいそうだったし、消えてしまいたかった。ボロボロの捨て犬のようだった私は、すがるような思いで夫の元に駆け込んだ。真面目な夫が不真面目でズタボロの私を拾ってくれたのは奇跡だったと今でも思う。

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