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本当の美しさ 2005年10月20日

いろいろいろいろいろいろ。

生きてくってことはそれだけで大変なことだ。
雑多なこの世界で人が一人生きてくってことは、すごく大変なこと。
そういうことを、たまに実感して、
そして、とても重く感じることがある。

だから、

やる気のない猫背にセクシーを感じる
たばこの煙をくゆらせる後姿にひかれる

ちらかったぼろぼろの少年ジャンプ
飲みかけの冷め切ったコーヒーが入ったマグカップ
ひびの入ったCDと電池の切れたCDプレーヤー
日の光で変色したベージュのカーテン
風が吹き込むがたがたの窓
そこから見える希望のかけらもない灰色の空
真っ赤なカバーが破れかけているカップルソファー
床に散らばったバターピーナツ

そういうものにものすごく惹かれるときが、ある
そういう意味で、この雑多でぐちゃぐちゃな都会はとても魅力的。

こういうの、本当は忘れたくない。
大人になったからってまったく健全なフリはしたくない。
だって本当は人間ってとってもどろどろで
本当はそこが美しいんだもの。
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※この記事は、2005年10月20日の日記を転載したものです。

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