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初めての給与振込

これまで私は給与をもらってばかりで、細かい明細なんて全く気にしてこなかったです。なんか引かれてるなー、給与と手取りって違うんだな、程度の理解で会社を作りました。自分で言うのもなんですが、もらってる給料の詳細に興味はなく、一般の人と比べて給与リテラシーは低い自信がありました。

そんなど素人が社長となり、自分への給与振込を無事に終わらせるまでの流れを書きました。これから起業する方で、社会保険?なにそれ?という方に役立てば嬉しいです。


役員報酬の決定

まずは、そもそも自分への役員報酬をいくらに設定するのかを決める必要があります。役員報酬を変更できるのは年に一度だけのようで、いきなり難易度の高い意思決定が求められました。幸いなことに、売上見込みがある程度たっていたので、前職とほぼ同額の役員報酬を設定することに決めました。

役員報酬の金額は、法人設立から遅くとも3ヶ月以内に決めて届出を出さなければいけないらしいです。ただし私の場合は、前職に在籍しながら法人を設立したこともあり、実際に報酬を支払うのは法人設立から5ヶ月後になる見込みでした。

3ヶ月目から支払いを開始となると、現職と二重での受け取りになるので保険料をどうするのかとか、そもそも売上はもっと後から建てる予定なので生活費に満たない金額設定しかできないが、決めたら1年間は変えられない…といった不安に悩みました。

ところがその旨を年金事務所に相談に行くと、5ヶ月目からの支払いでも特に問題ないですと拍子抜けする回答をもらえ、支払い開始時期に関する問題はクリアしました。

年金事務所への届出

事業所があるエリアを担当する年金事務所に健康保険, 厚生年金保険 適用事業所 名称/所在地 変更(訂正)届 を提出します。この際に、事前に決めておいた年収も報告するのですが、ここで適当な数字を出すと後でめんどくさい目に遭うのでしっかりと税理士さんと相談してから行くことをお勧めします。

役員報酬を決める時のポイントは、会社の利益がどの程度でそうなのかの見極め。ギリギリまで役員報酬にして会社にお金を残さないのか、逆に役員報酬を減らして個人の節税をするのか。社長のポリシー次第だと思うのでしっかりと検討しましょう。

freee人事労務の活用

役員報酬を決めたら、次は今まで避けてきた税金や社会保険料の支払いなどの計算です。とはいえ、全くわからないし、調べる気もあまりないので、freeeに頼ります。

freee人事労務をトライアルで開始。freeeのサポートをフルで活用し、なんとか所得税、住民税、健康保険料、厚生年金保険料、etc…などの計算を終えました。freee万歳!

総合振込

freee登記の流れで登録した「GMOあおぞらネット銀行」。給与振込もそのまま使おうかと思いきや

申し訳ございませんが、現時点では給与振込のサービスは提供しておりません。

え?法人口座なのに給与振込できないの?と混乱。どうせ別の銀行も開設する予定でいたので、ちょうどいい機会だと考えfreeeとの連携がいい感じにできそうな「住信SBIネット銀行」を開設。そして、いざ給与振込を登録しようとしたら

Q. 〔振込振替〕給与振込のサービスはありますか?
A. 給与振込サービスは、現在のところお取扱いしておりません。

なんで先にここを調べなかったのかと反省…freeeが住信SBIネット銀行といい感じに連携できてるようなので給与振り込みもいけるはず!と、何も考えずに進めた自分が浅はかでした。

そしてどうやら銀行には今まで使ったことのない総合振込なる機能があり、給与の振込はこれで行うらしいということを学習。ただし住信SBIネット銀行の総合振込は、法人講座の開設だけでは使うことができず、専用の申し込みをして1〜2週間程度で使用可能となるので要注意です。(他行が同じかどうかは不明)

そして、給与振込とは摘要に給与と記載されること、その記載の元ネタは全銀フォーマットなるもので対応している。といった、小ネタを獲得。摘要に給与と記載されないと何が困るのかいまいちわからないので、気にせずこのまま進めることにしました。

交通費精算

社長の交通費精算は一体どうしたら良いのか謎。とりあえず、freee会計で交通費の申請をし、自分で承認するという確実に無駄な作業で初月は登録してみます。これをやり続けるのは面倒なので、SUICAにチャージできる法人ビューカードを契約し、翌月からは自動でfreeeに連携して精算するようにしました。

創立費・開業費などの役員借入金の精算

設立前後に個人で建て替えた費用があったので、このタイミングで精算。金額が大きい場合は、精算をもっと未来にした方が良いのかもしれませんが、自分の場合は大した金額でもないので、初回の役員報酬支払いでさっさと個人にお金を戻しました。

年金事務所からの納付告知書

給与を支払う10日前頃に年金事務所から社会保険料の納入告知書が届きました。と、ここで事件発生。実は年金事務所へ役員報酬を報告した際に、計算を間違えて報告してしまったので、別日に訂正届を提出していました。訂正のやり方がわからないので、年金事務所に訪問し、担当の方に直接聞きながら訂正を実施しました。なのに、納入告知書では訂正が反映されていません。

電話で確認したところ、確かに訂正届は見つかったが、年収の届出は「被扶養者(異動)届」ではなく「被保険者資格取得届」で実施してもらう必要があるとのこと。せっかく窓口で相談しながら進めたのに…と憤りを感じながらも年金事務所のホームページで用紙をダウンロードして訂正届を記入。(どうでもいいですが、この歳になって初めて赤字で訂正前、その下に黒字で訂正後の記載をする方法を知りました。)

郵送でも良かったのですが、ここでまた間違えると不安なので、年金事務所へ訂正版を持参。書類を確認してもらい、無事受領してもらいミッションクリア。間違った金額の納入告知書については、次回の納付で金額が修正された通知書が届くとのことで、ひとまず事なきを得ました。

銀行への振り込み確認

色々ありましたがが、なんとか5/31(金)に個人の口座に振り込みが行われていることを確認。初体験ばかりの給与振り込みでしたが、ようやくこれで一安心です。

社会保険料の納付手続き

一安心と思いきや、最後の業務が残ってます。個人へ振り込みで全てが終わるわけではなく、

間違った金額の納入告知書については、次回の納付で金額が修正された通知書が届くとのことで、ひとまず事なきを得ました。

先ほど書いた通り、保険料の納付として、個人から徴収した社会保険料と会社負担分を合算して収める必要がありました。

Pay-easy(ペイジー)対応の金融機関でできるらしいのですが、RUIVOS Technologiesのメインバンクである住信SBIネット銀行では国庫の納付が不可とのこと(正確には10月から対応可能となるらしいです)。法人の現金を扱うのは面倒だったのでどうにか振込で済ましたく、対応方法を調査。すると、最初に解説したGMOあおぞらネット銀行であれば納付できることが判明。

ということで、納入告知書に記載された情報を使って無事に納付手続き完了。

おつかれさまでした

これにてようやく初回の給与振込が完了。給与の支払いがこんなに面倒だったとは知らず、やってみてわかることが多々あり良い勉強になりました。

そして、従業員を雇うと今度は労働保険なるものが出てくるらしく今から戦々恐々としております。

最後に

しっかりと給与の支払いをマスターしたRUIVOS Technologies株式会社は、事業の急成長に向けて共に働ける仲間を募集しています!

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 1. プロジェクトマネージャー
 2. ディレクター
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