どんな作品をつくりたいか。

少女Aです。今回のクラウドファンディングに至った経緯と、募った資金で「どんなものが作りたいのか」を話させて下さい。

わたしはススキノで夜のお仕事をしています。気付けば、自分が感覚的に思っているよりも実際は長い年月やっていて 当初のようなキンチョー感もなく  こなせるようにもなって 知らないうちに自然と身に染みついたようにも思います。最近は過去を思い返すこともなくなってきたけど、ちゃんと思い出そうとすれば ひとつひとつ思い出せるんだろうなとも思う。うん、思い出せる。夜のお仕事をしていると、1日にたくさんの方と出会い、お話をする。人数で言ったら…結構エグイかもしれない。当たり前だけど、いろんな人がいます。たのしかったり、時にはつらかったり。はじめたての頃は(というか2年間くらいは) ツラいことの方が断然多かった。何気ない一言で傷ついてしまうくらいまでに弱ってしまった時もあったし、わざわざ意地悪を言うような人も、不思議ですが いるんです。そんな意味のない言葉に負けそうになったり、一番は やはり自分が弱いこと に気を病んだりもしていました。うじうじする度に 強くなりたい。と思っていた気がします。日々の暮らしの中では 通常ありえないようなことも沢山起こります。なんでそうなるの!?!?というようなデンジャラスなことが日常で起こる確率が高い。笑(もちろん良いことも、悪いこともです。)それらは夜職ならではのミラクルなんです。ほんとう…改めて不思議で底の見えない面白さがある職業だなと思います。

わたし、夜のお仕事をはじめてから 日記をつけていました。

今日あったことだったり、思ったこと、感じたこと、1日の中で一番印象に残ったセリフやキーワードを書いておくんです。読み返すと、面白い。すごく字がきれいにビシッと書かれている日もあれば、感情と共に殴り書きのようなグチャグチャな日もあります。それらを見返すと、その日その時の書いている時の感情まで思い出せます。それくらい、自分が一日の終わりにペンを持ってノートに向かうということは 大切であり、朝になってお仕事が終る自分には 今日1日をきちんと終らせる為に必要な行為でした。

その膨大な日記の中で、今でも 異質を放つモノがいます。なんというか。。強過ぎて 残酷過ぎて と言いましょうか、簡単には受け止めきれないような「日々」が中には居て。。例えば、イヤなことだったり ちょっとした苦手だった感情などは、時間が経つにつれて、克服をしたり なんとも思わなくなったり...と年を取るってこうゆうことなのかな と思えるようなことばかりだったのですが。どんなに時間が経っても、消えない 無くならない 忘れれない アレ。いつまでも胸の奥のど真ん中に居座り続ける アレ。そいつのことを考えると、いまでもモヤモヤしたりします。そんなモヤモヤしたものを吐き出したくて、でも簡単に人に言えたりするような感情ではなくて、でもどうにかしてやりたくて。と、考えていてハッと思ったのが、作品にしたいという気持ちでした。

きっとアレは、人間の気持ちなんかじゃないのかもしれません。

好きな小説には書いてあった気がしたけど、少し違うような気がしました。震えるような音楽にも私は出てこなくて。いつも少し違うような気がしていました。だから、私は自分の人生は自分で創らなきゃいけないんだって強く思いました。

わたしには師匠と呼べる人がいて(とっても素敵な作品を生むヒト)、その方に わたしの考えていることをぽつりぽつり話すと、何も言わずに 今までのわたしの日記を読んで下さいました。そして、わたしの中に居座るアレを、面白いねって言ってくれたんです。「面白いね」って、、すごいでしょう? …なんか泣けちゃうよね。それが夏のお話です。それからは、妄想が実現へ向かうように歩き始めました。有り難いことに最大限の協力をして下さいました。muevoさんだったり、制作チームのクリエイターの方々だったりと、沢山の方のお力のもと 今日までわたしは駆け抜けてこれました。感謝でいっぱいなのと、今回このような機会を最初に与えてくださったのは師匠のおかげです。約半年間、準備を沢山しました。やったことのない事ばかりで何にも分からないんだけど、何にもわかんなくても やらなくてはいけないし、逃げ場が無いくらいに 自分しかいないんだって強く思いながら、ひとつひとつ準備して実行してきました。今回のクラウドファンディングは「少女A」としてのスタートラインになります。なぜクラウドファンディングをすることになったのか・・・それはクラウドファンディングがとても困難なことだからです。特にわたしに関しては、何も作品(事例)がないのに どうやって資金を募れるのでしょうか。とてもとても難しいことのように思います。わたしも自信がある訳ではありません、正直とても怖くもあります。ですが、誰かが興味を持って下さり 1口買って下さったとしたら その方には必ず作品が届くのです。手にとって 見て聴いて 実際に知ってもらえる機会になるのです。わたしのような有名でないクリエイターが 小さな街の隅で 他の方と同じようにただCDを作るだけでは決して知ってもらえないような人たちにも 幅広くそれらは届くのかもしれません。もし成功すれば、選択肢も増えてゆく気がします。なので今回クラウドファンディングを「少女A」の初の音楽活動のスタートラインにすることにしました。どうか背中を少しでも押してもらえたらなと思います。そして一歩目の歩み、それからの姿をお近くで見ていただけたらなと思います。

ここまでが今回のクラウドファンディングに至る経緯です。

作品についてです。

ポエトリーリーディングという…音の上で 流れるように朗読するものや、リリックのような機会音の効いたもの、どこか情景が頭に浮かぶような…そんな楽曲が4曲できました。わたしが一貫して思っているのは、「少女が強く前に進んでゆく姿」を描けたらなと思っています。

ミュージックビデオは、4曲の中でリードとなる1曲を映像カメラマンさん・脚本&監督さん・モデルさんを起用して制作に入りたいと思っています。

今回のクラウドファンディングでは、完成した4曲をCDという形にする行程でかかる費用と、ミュージックビデオ制作にかかる費用に当てることとなりました。もちろん今回の処女作で最初で最後の作品となるわけではありません、この先も次回の制作予定がすでに立っていて 期待を裏切らないように活動してゆきます。今回は、みなさまのお力が必要です。賛同できると思って下さった方は、是非よろしくお願い致します。頑張ります!!!


少女A


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