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言えない

意気投合してから君を好きになって数年が経つ。

君は、自由が好きで縛られるのが嫌いだ。めんどくさい女も。

だから恋人はいらないと言ってた。

君の隣に居るために気持ちを隠し、今も君の隣にいる。

「君が好き。付き合いたい。」

5文字と6文字の言葉を真剣に君に向けたらどうなるのかな。

たった10文字ほどの言葉でさえ私には怖い。

君のそばに居ること・笑った顔を見れなくなること

今までの思い出すら崩れてしまうことも。

全て怖い。

好きだから、都合の良い女を演じていつも君の隣にいる。

今日も、私を抱きながら息を吐くように偽りの言葉を囁く君の心は、ここにはない。

「ねぇ、ズルくてごめんね。」 

心はここに無くても、嘘でも君に抱かれる時間や隣で過ごす時間は幸せで、その時間さえも君に恋している。

連絡が途絶えるくらいなら 会えなくなるくらいならこのままでいい。

この気持ちが君に悟られないようにするし、付き合いたいなんて言わない。

だから、せめて私の代わりを見つけるまでは君の隣にいたい。


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