見出し画像

鬼郵便

昨年、男の子を出産した友人と📞したときのこと…

「もうちょっと事態が落ち着いたらママに子ども預けて(職場)復帰しようと思ってさぁ…」

「えーっ大丈夫なの?」

「うーん…室長が急に退職しちゃったからさぁ…」

「ふーん…係長にもなると大変だね」

「だから、そろそろ鬼郵便始めないとね~」

はっ? 鬼郵便?📮
なんだそれw
めっさ内容の濃い手紙か?
退職した人への嫌がらせじゃないよな(;^_^A
それとも郵便局泣かせの達筆か
はたまた郵便料金は適切でも
配達員に鬼迷惑なスルメを手紙にしたやつか?

私はこの謎を説いてやる
存命のじっちゃんの名を語って!
(後半へ続く)

小学生の頃まで
何を根拠にしてのことかは
思い出せないのですが、
こういうことを信じていました。

人は死を迎えると
現世での仮の宿であった肉体から
チェックアウトします。
その宿はドミトリー式で
幽体と霊体が相部屋しているです。
片方(仮にAとする)は
宿にチェックインした名義人で
人生という現世での旅を主催しました。

そしてもう片方(Bちゃん)は
言われるままに付いてきた
仲良しの友達です。
受身で主張しない子ですが、
受身な性格でしたが影響を受けやすく
この旅の経験でだんだん自我がハッキリしていました。

Aさん
「じゃあ次のステージ(旅)に行くよw」

Bちゃん
「わたし…まだ、ここにいたいな… 
  ここが大好き…」

Aさん
「何言ってんの? 
  もう充分楽しんだじゃない!」

Bちゃん
「Aさん、ここ楽しくなかったの?」

Aさん
「楽しかったよ。
でもさ、ここが一番なんだってことは他の世界も体験した人が言えることじゃないの? ここしか知らないのに『ここは良いところだ』なんて変じゃない?!」

Bちゃん
「でも、わたしここが好き。ここに残りたい!」

Aさん
「そうなの じゃあそうすればいいわ。
 私は新しいパートナーを見つけて本物の『成仏』を手に入れて見せるわ」

Bちゃん
「ごめんね… Aさん…」

Aさん
「なに言ってるの… 私こそ貴女の成長にビックリしたわ。私が言うままに動いてくれてたBに甘えてたのは私の方だの。そんな私が成長できたから次のステージって言うのもおこがましいことかもしれないわね。きっとBにはBのステージがあるのだろうし、私が私の価値を強制するものではないでしょうね。
一緒に『浄土』を体験したかったけれど、私とBの『浄土』は違うものなのかもしれない。
ほら、生前に旅行で行ったUFJ…
もといUSJでは私は大満足だったのにBは怖がるばかりだったものね。
私もBが夢中で漫画や小説みたいなのを書いてたときは『つまんないなぁ~』と正直思ったこともあったわw
でもそうやって葛藤したからお互いがあったのかもしれない。
今はBのしたいようにして。
私は彼岸で貴女を待っているわw」

Bちゃん
「Aちゃん、待っててね。
少し遅れるかもしれないけれど私も追いつくから!」

 

そうして高みを目指したAさんと現世に残ったBちゃんでした。

Aさんは彼岸に達したのかなぁ…
そう思いながら、今日も現世で自分の一歩が踏み出せないで彷徨うBちゃん。

とりあえず一夜の寝床とした空き家が、ことごとく幽霊屋敷の噂にさらされていることはBちゃん自身知るよしもありませんでした…

そんな風に人の中には幽体や霊体や、そのたもろもろの人格みたいなものがあって、人を形成していたと思ってましたよ。

「うちの子さぁ…シリコン製の乳首が好きじゃないらしくて、いろいろ試してトレーニングしてるのさ。
鬼郵便じゃないとママに頼めないしw」

「はぁ…(鬼郵便😅)」

謎は解けました

鬼郵便ではなく
哺乳瓶です

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?