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泉山塁威の書籍をまとめる

私、泉山塁威の書籍をまとめてみます。

最近は、新たな活動や書籍出版の発信をSNSなどで行いますが、情報の全体像がわかりにくくなっています。

以下にプロフィールページはありますが、全部見ようとすると情報が多過ぎてしまいます。

そこで、今回は、書籍、本の情報だけ見たい時のために、これまで(2023年8月時点)の泉山塁威が関わった書籍をまとめてみたいと思います。


本をまとめる意味

最初に、本の紹介に入る前に、泉山はなぜ本をまとめているのか、簡単に振り返りがてら綴ってみようと思います。

時系列で見ても最初の2015年から2019年までは著書シリーズが多く、原稿を依頼されて、原稿を執筆して依頼に応えるというものでした。

2020年から編著をやるようになって、本を編集していく面白さと醍醐味、そして大変さを感じました。しかし、こういう本が必要だ、世の中に出していきたいと企画全体を編集していくことは楽しさと社会的貢献をしている感じはします(貢献できているかはわかりませんが)。

そもそも本はカタチになります。そして、手に取ってくれる読者がいます。論文とは違い、学術的にデータで検証されているものではないですが、本だからまとめられる、論文ではまとめられないという要素があります。自分の考え、知見を世に問い、いろいろ議論ができればいいと思いますし、求めている人に刺激になって、背中を押せればと思っています。

そんな想いと、自分の知的好奇心があって、本をまとめることで、自分が新たな知の体系をつくったり、新たな気づきを得たりしていきます。でも、ほんどは仲間と一緒につくっています。その仲間との議論も楽しいものです。それが結果、読者や社会に役立っていけたら、そんな想いを持っています。また、今進めているものもいくつかあるので、早く皆さんに届けられるように取り組んでいます。

それでは、本の紹介にいってみましょう。

編著シリーズ

編著とは、その書籍の編集と執筆に関わっているものです。本の企画や全体像に編著者が関わっているため、泉山自身が書籍の企画に関わったものとお考えください。

タクティカル・アーバニズム: 小さなアクションから都市を大きく変える


こちらは通称、黒本と呼んでいますが、タクティカル・アーバニズムという、小さなアクションから都市を大きく変える、都市デザインの概念や手法、事例、日本で実装するための視点や論がまとまっているものです。パブリックスペース活用はもちろん、都市計画・都市デザイン、ほか、ビジネスやスタートアップにもその考え方は通底するものと思います。

エリアマネジメント・ケースメソッド: 官民連携による地域経営の教科書

こちらは、エリアマネジメントという、公民連携、地域主体で地域経営を行っていく手法について、都心部のみではなく、郊外、住宅地の事例を元に、学ぶというものです。MBAのケースメソッドの方法を参照し、エリアマネジメントをどう学ぶかの視点、人材育成の視点で、まとめたものです。
エリアマネジメントやパブリックスペースはもちろん、まちづくりや地域おこし、地方創生まで、役立つものになっていると思います。

楽しい公共空間をつくるレシピ プロジェクトを成功に導く66の手法

こちらはタイトル通り、楽しい公共空間をつくるためのレシピを事例から紐解き、その要点をまとめたものです。5人の編著者の異なる専門性を元に、多角的に議論したことが詰まっています。楽しい公共空間をつくりたいなら、その実践手法をぜひこの本で参考にして実践してみてください。

監修シリーズ

監修とは、本を専門的な知見から情報の正確性や内容のチェック、翻訳の意義などの解題、邦訳本の書籍タイトルの検討などを行います。

タクティカル・アーバニズム・ガイド 市民が考える都市デザインの戦術

こちらは、2015年に、アメリカから、Tactiacal Urbanismの洋書が発刊され、8年後の2023年、邦訳本として出版されました。先の通称・黒本の「タクティカル・アーバニズム: 小さなアクションから都市を大きく変える」は、タクティカル・アーバニズムの考え方を受けて、日本でどう実装するかという趣旨の本ですが、こちらは、そもそもタクティカル・アーバニズムとは何か、その着想、海外の事例、実践手法などもまとまっています。黒本と合わせてぜひご覧ください。
また、こちらはKindleでも読むことができます。

著者シリーズ

著者はシンプルです。書籍に原稿を寄せているだけです。簡単に担当箇所だけ紹介していきましょう。

都市科学事典

こちらは事典ですが、タクティカル・アーバニズムについて紹介しています。

図解 パブリックスペースのつくり方: 設計プロセス・ディテール・使いこなし

こちらの本は、パブリックスペースのつくり方というタイトルにあるように、パブリックスペースデザイン、ランドスケープデザインの専門家・実践者がまとめた、パブリックスペースデザインの本です。そこでコラムとして求められたのは、パブリックスペース活用・パブリックスペースの使いこなしとしての要点です。そこがいかにパブリックスペースデザインと連動しなければいけないか、また職能についても触れています。

THE CITY AT EYE LEVEL ASIA

THE CITY AT EYE LEVELがアジア版の事例集をまとめたもの。ソトノバチームで、日本のPark(ing)Dayについて紹介しています。初の英語書籍。

アナザーユートピア: 「オープンスペース」から都市を考える

こちらは、編著の槇文彦さんの原稿に対して、各論者が呼応して原稿を寄せるスタイルで、私の方では、ストリート、特に街路構造令の歴史から今のストリートの使いこなしを紐解くようにまとめています。

ストリートデザイン・マネジメント :公共空間を活用する制度・組織・プロセス

こちらでは、ストリートデザイン・マネジメントの中で、タクティカル・アーバニズム、アクションオリエンテッドプランニング(AOP)、パークレット、アクティビティ評価について、原稿を寄せています。

初めて学ぶ 都市計画(第二版)

こちらは事例編の世田谷(梅ヶ丘、下北沢、太子堂)の原稿を寄せています。第二版から参画していますのでご注意ください。

市民が関わるパブリックスペースデザイン

こちらは姫路駅前広場プロジェクトに関わるメンバーがまとめた本ですが、私はエリアマネジメントの視点から原稿を寄せ、姫路の取り組みをエリアマネジメント的視点で整理しています。

雑誌特集企画シリーズ

こちらは本と呼べるかはグレーですが、雑誌の特集企画に関わり、原稿を寄せたものです。

建築ジャーナル 特集 社会実験のつくりかた・つかいかた 2019年4月号(東日本版)

こちらは社会実験のつくりかた、つかいかたという特集で、社会実験リスト・マップの整理から、社会実験の始め方という手法などをまとめています。

建築ジャーナル 特集 批評の在り処 2018年12月号(東日本版)

建築ジャーナル 特集 タクティカル・アーバニズム 合法的都市ジャック! 2017年10月号(東日本版)

こちらは、まだタクティカル・アーバニズムの書籍が出る前に世の中に最初にタクティカル・アーバニズムについてまとめたものでしょう。日本での可能性も議論していた座談会内容もあります。

ぜひ、気になるものからチェックしてみてください。
また続々と出版が出ていくと思います。
SNSなどでキャッチアップいただければ幸いです。

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