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エリアマネジメント・ザッピング

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エリアマネジメントの記事をまとめて、集合知を作っていきたいと思います。
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#地域経営

いよいよ『エリアマネジメント・ケースメソッド』が出版されます!

エリアマネジメントとは、地域の価値を維持・向上させ、また新たな地域価値を創造するための、市民・事業者・地権者等による絆をもとに行う主体的な取組とその組織、官民連携の仕組みづくりです。 近年、行政だけでなく民間企業や市民が一緒になって、公園、河川敷、まちなかの広場や道路を活用している姿をよく見かけるようになりましたよね。 (写真1)大丸有で実施される路上運動会(2019.5) (写真2 愛知県豊田市駅前にあるとよしば) カフェ、マルシェ、屋外ワーキングなどの活用が見ら

地域経営の一部としてのエリアマネジメント

経営 = 事業目的を達成するために、継続的・計画的に意思決定を行って実行に移し、事業を管理・遂行すること。(デジタル大辞泉) 主体が多様かつ多義的な地域経営は、約20年にわたって継続的に追究しているテーマである。今、取組んでいるプロジェクトも、このテーマに沿って大都市・中都市・小地域での実践例を増やすことを意図している。 私も検討に関わった、エリアマネジメントに関するガイドラインが公表されたタイミングで、現時点での考察を整理しておきたい。 地域経営の3要素地域経営とは、

083.『エリアマネジメント・ケースメソッド 官民連携による地域経営の教科書』保井美樹・泉山塁威・日本都市計画学会・エリアマネジメント人材育成研究会 編著

“本書は、本格的な人口減少時代の都市・地域を官民連携で支える「エリアマネジメント」のユニークな事例を集め、それを推進する組織や仕組みとともに整理したケースブックである。近年、行政だけでなく民間企業や市民が一緒になり、いわゆる官民を超えた連携を通じて、公共的な施設や場の運営を行う取組みが本格化している。道路、公園、図書館など、公共的な都市施設で再整備に向けた取組みが複数セクターの連携のもとで進められ、社会実験として、公共空間を用いたカフェやマルシェなどの活用が進んだり、新たな空