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2023年の夏の甲子園決勝に関すること

私は昔からスポーツ観戦が好きで、やはり夏は甲子園の試合を観るのが楽しみの一つ。大げさに言ったら人生の一部と言っても過言ではありません笑

さて、今回の夏の甲子園決勝。色々と物議醸しました。私は実家が仙台のため、連覇を狙っていた仙台育英を応援する一報で、生まれは横浜のため、慶応高校(塾高)も応援しており、どちらも好きな学校の対戦で、心理的には苦しさもありました。

結果は、慶応が先制して中盤突き放し、そのまま優勝で幕を閉じました。ここまでは、よくある決勝の風景です。ところが、連覇を狙った仙台育英の外野の選手たちが飛球を落球するアクシデントがあり、それは慶応側の大応援の声援があまりにも大きく、普段行っている掛け声が互いに聞こえなかったのです。これはH選手も発言されています。私もテレビで観ていて、地鳴りのような声援に感じ、グラウンドで掛け声はかき消されてしまうだろうなと思いましたね。

ただ、両校の選手たちはひたむきに頑張ったと思います。仙台育英も連覇のプレッシャーを抱えながらも強豪校を倒し、決勝まで勝ち上がって来ましたし、慶応も春のセンバツで仙台育英に初戦で敗退してから、打撃を強化してきました。

ところが、SNSを中心に物議は拡大し続け、今も燻り続けています。諸悪の根源は大学野球のノリを甲子園に持ち込んでしまった、慶応OBたちだと感じました。母校の応援に力が入るのもわかりますが、果たしてこの中で普段から高校野球、まして予選から観戦する方々は何十人いるのでしょうか?私はそんなにいないと思いましたね。

しかし突然、慶応OBであるTBSの某アナウンサーが自身のラジオ番組で、「OBであるがゆえにはしゃぎ過ぎた。悪いのは自分だ。責めるなら自分を責めてくれ選手たちを責めるには止めてほしい」とのコメントを言い出して、私はそのラジオを聴いて?と思いましたし、極めつけが「仙台育英なめんなよ」発言。これには私はずっと疑問符が頭の中を独占しております。なにがなめんなよなのか?ほとんどの方は慶応の選手を責めてはいないと思います。それにSNS上の議論焦点はOBたちの応援に他ならないからです。それに、仙台育英なめんなよと慶応OBが発言するのもおかしな話で、もし言うにしても、言っていいのは仙台市民や出身者や仙台育英OBらだと思うのです。

私は、仙台出身でありますが、高校野球ファンでもあり、東京、埼玉、神奈川の高校野球は、都や県予選から観ています。中でも慶応は、記念大会(2008年と2018年)での出場はあるものの、神奈川県大会準々決勝や準決で敗退しており、後一歩のところで甲子園出場の機会を逃してました。
2016年の三年生のエース木澤投手(現・ヤクルトスワローズ)二年生の森田投手(現・JEF東日本)、正木選手(現・ソフトバンクホークス)擁しての快進撃。決勝で横浜高校対戦。当時二枚看板と言われた藤平投手(現・楽天イーグルス)と石川投手(DeNAベイスターズ)、二年生スラッガーだった増田選手(現・ソフトバンクホークス)を擁した横浜高校に結局は敗れてしまいました。負けはしましたが、この代も強かったですし観ていてわくわくしましたね。

そして、元カープの前田智徳さんを父に持つ、前田晃広投手を擁しての、2021年一昨年の県大会準決。前田投手は前十字靭帯断裂と半月板の故障を抱えての魂の熱投!今でも忘れることの出来ない試合でした。途中涙で画面が滲んだのを思い出します。歴代の慶応の選手たちを観て来たからこそ、今回久しぶりの単独での神奈川代表。そして107年ぶりの全国制覇。感極まるものはありました。

一方で、仙台育英も何回か甲子園決勝へ進出したものの準優勝が最高でした。中でも2015年の東海大相模との決勝戦は、後一歩で東海大相模のエース小笠原投手(現・中日ドラゴンズ)に満塁ホームランを打たれ、涙を呑みました。個人的には2015年の代も優勝してほしかったぐらいメンバーが揃ってまして、エース佐藤世那投手、平沢選手(現・ロッテマリーンズ)、郡司選手(現・日本ハムファイターズ)とスター揃いでした。昨年思ったのが、エースがもう一人二人いれば2015年の代は優勝できたのではと。監督も須江監督に代わり、エース級の投手を何人も揃えているとの情報を聞いて、私は今度こそ優勝できるのでは思いました。そして昨年悲願の初優勝を果たしました!私が生きている間に優勝旗が白河の関を越えるとは!こちらも感極まりました。

最後に。高校野球ファンとして、今回の応援の物議に関する騒動は悲しいですが、今度は節度ある応援を心がけてもらいたいと願いつつ、苦難の道のりを歩んできた両校を見続けてきた者として、またそれぞれの活躍を見たいと願う今日この頃でした。


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