恋人と私

タイトルに書いた恋人に「元」という肩書がついた。

元々、友達も本当に仲が良い人が何人かいてくれれば人生楽しい!QOL爆上がり!するタイプの「おひとり様」好きなので、恋人も、まあいたら楽しいよね、くらいにしか思わない。

恋愛を最優先している人を見ると無意識に見下してしまう。私の中で恋愛は、仕事みたいに、生活の中の一部でしかないからだ。

そんな中出逢ってしまった「元」恋人。A君にしておこう。彼との8か月間を記録しておく。


A君は「ライブでナンパしてきた」という馴れ初めの割には、最初は何の問題もなかった。お互い酒好きで、音楽好きで(向こうはアイドル寄りで私は邦ロック寄りだが)、大学院生だった。お酒の話になったとき、私が見栄を張って「日本酒しか飲まない」と言ったのがバッド、のちにワース、超えてワーストだったのかもしれない。8か月間のサークルモッシュが始まる。

好きなところ100個も言えない。嫌なところは挙げればきりがないが、「相手が自分に合わせるのが当たり前」という基本スタンス、親からの仕送りで生活しているはずなのに金遣いが荒い、そして何より、飲食店の店員の対応や味にケチをつけいちいち機嫌が悪くなる。自分が世界の中心だと思っている。親の仕送りで生活していたくせに(2回目)

短気なところと口の悪さは「●●県民は大体そうじゃけえ」とか言ってたけど本当ですか●●県のみなさん?(推測できるぞ)

別れる時も、普通の会話の流れからだった。その後A君からなっっっがいラインが3通送られてきたが、すべて非表示→未読スルーで別れたことにした。

だって、コロナ禍で気づいちゃったんだもん。一人で生きていけるって。

配偶者がいたほうが、例えば扶養に入ってあまり働かなくて済む(相手にある程度の収入がある前提)とか、子どもがいれば高齢者になって介護が必要になったときに安心だとか、メリットはいろいろあるんだろうけど。

でもそれってなんとなく二の次のような気がした。そのあとの生活のほうが大事だから。

毒親育ちだからかもしれない、こんなことを考えているのは。母親が更年期&ヒステリーを併発して、「お父さん、なんでこんな母親と結婚したん…」と疑問で仕方なかった。5億回くらい思った。

私にとって結婚は、経済的なメリットよりも生活がどれだけ心地よいか。

心地よさが伴わない相手なら要らない、一生一人で生きていく。

だから、結婚というゴールにこだわる女友達を見るといたたまれない気持ちになる。「結婚は『通過点』だっつーの」BY 既婚者の友達。


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