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書道ができる人のイメージ と 漢詩

タイトル画像は「みんなのフォトギャラリー」より写真を使わせていただきました。美しい作品をありがとうございます)

ありがたいことに私は、書道できそう、と他の人に言ってもらえることが、けっこうある。その人たちがどういう印象と感情をもってそう言ってくれているのか本音は不明ですが、私にとって、書道ができる人のイメージというのはかなりいい。所作に無駄がなさそうとか、漢籍や古典の素養がありそうとか、内省的で華美でないとか。なので書道できそうとか言ってもらえるのはかなり嬉しいのですが、ですが問題は、実際はちゃんとお稽古したことないし、期待されるほど字がうまいことってことだ・・・

ときどき書き方の練習帳のようなものを購入して、練習はしてみている。この「えんぴつで漢詩」は何年も前にやったけど、気に入っているのでまた買った。万葉集とか奥の細道も買ったな・・・。毎日一頁とか書けるといいんでしょうが、そうもしていない。

そして、始める前にひとしきり掲載されているものを眺める。
「えんぴつで漢詩」は65編中、李白5編、杜甫4編、白居易4編、あたりが多めの収録か。

収録中で好きなもののひとつは、やはり相変わらず李白の「月下独酒」。「花のころに一人飲んでるんだけど、いや一人ではなくて月と影と三人でだから、これでまあそれなりに楽しくやってるんだ」っていう、李白らしい飄逸としたソロ時間の雰囲気がとても好き。

花间一壶酒
独酌无相亲
举杯邀明月
对影成三人
月既不解饮
影徒随我身
暂伴月将影
行乐须及春
我歌月徘徊
我舞影零乱
醒时同交欢
醉后各分散
永结无情游
相期邈云汉

李白「月下独酌」

(この「えんぴつで」シリーズの「月下独酌」は日本語常用漢字で練習できるようになってます。)

李白は日本では、頭をたれて故郷を想う「静夜思」あたりが一番有名なのかもしれませんが、「月下独酌」「独座敬亭山」「山中問答」のような、世俗を離れた空気感のあるほうが私は好き。
鉛筆で書くより、詩を眺めている時間のほうが長い(笑)。書道が得意そうに見えて、ほんとに得意な人が羨ましい。

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