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大和長谷寺 わらしべ長者とキティちゃん

電車でこもりくの大和長谷寺へ行きました。最寄りの駅は近鉄長谷寺駅です。ここから長谷寺までだいたい歩いて20分ですね。

道しるべがしっかりあるので、迷わないで行けます。
駅の周りは、コンビニとかお店とかはないです。
なんかわ使われてるんかようわからんコインロッカーはありました。
そうそう、初瀬で「はせ」やね。
伊勢の方まで初瀬街道。

なんで初瀬が長谷に漢字変わったんですか?に腑に落ちる理由に巡り合いません。大和長谷も鎌倉長谷と同じく花の御寺ですから、花のころは参道まで参拝者で賑わうようですが、私はいつもそうした時を避けて、静かに人の少ない時にお参りします。こちらは鎌倉長谷に比べて、面積は広く階段も多い。

聖武天皇が十一面観音像をお祀りになったのが(大和)長谷寺縁起。私が心躍り、惹かれていくのは天武天皇系列の史跡。奈良市内だと薬師寺(天武・持統天皇)、東大寺(聖武天皇。天武の直系)、西大寺(称徳天皇。聖武の子)のような。そして天武系寺院は大乗仏教系・浄土系の雰囲気だと思います。ここ長谷寺は真言宗豊山派とされていますが、寺院の毀釈や歴史の混乱で宗派は名前を変えたり習合したりしていくものです。私は、日本の寺社は基本的には大乗と上座部で大きく二通りだと思っています。


弘法さまの生誕1250周年の旗がたくさんありました。一年前の令和4年が1250周年だったようです。ここでまた急に、あの「いろは歌」はやはり弘法様かその周辺の方が作ったものだろうと強く感じました。「いろは歌」ってやっぱり7×7に組み替えてみても読むことのできる暗号文ですよね?

登廊(のぼりろう)がほんとうに素敵。
人も少ないので二周しました。
桜?と 菰に牡丹?


長谷の舞台からの景色。
花のない季節ですが、人も少ないので長い間座り込んでいても迷惑になりません。




この五色に心がな、ものすごく高揚するんです。

本堂に十一面観音様がいらっしゃって、紙一枚を引いた上から御足に触れてご縁を結ぶことができます。巨大な観音様にひれ伏す格好ですよ。私は、
「今日ここにいることに感謝します。またここに来ます。」とお祈りしました。

古今東西、合掌して頭を垂れたりする格好で神と対峙しますよね、やはりこの姿勢ではどうしたって謙虚な気持ちになりますからな。形からしてな。読経もみんなで唱和していると、軽いトランスというか、自分か観音様(もしくは別の信仰対象)のどちらがどちらに唱和しているのかわからないような経験をすることがあります。観音様が衆生のために垂訓や読経してくれはってるんかなというような錯覚。

なんで曇った日・・・
あ、すいてるからやね。私が選びました。
本長谷寺。
天武天皇の勅願。
五重塔。いいんですよなんとも。

時と場所を狙えば一儲けできるとか、稼ぐに時機を見ることの大切さとか、なんか金儲けに俗世的に(私は)結びつけてしまう「わらしべ長者」も、長谷寺の観音様の教えで成功した話。あの話、子供の頃から不思議だった。なんか、子供の読む話は因果応報系の話が多い中で、異質な感じがしたんです。あらためて思えば、大乗仏教的な衆生救済の世界観だったのか。何かしたからしなかったから、ではなく、信じたから救われた話。

本堂とか登廊をみて、ここからもう一周してみる。
上から撮った登廊。

観音様は衆生救済や教化のために、それぞれの人に合わせて変化されるやないですか。性別すら、どちらともとれるようなお姿で。私ね、キティちゃんの働きぶりって観音様レベルに達してると思うんですよ。その人やその地域に合わせて姿を変えるんですよ。長谷寺の観音様の、形体を現じて救済されるお姿をみて、なんかどこ行ってもよう働いとるキティちゃんを連想しました。キティちゃんもあちこちで私に寄り添ってくれる。

五色線は、観音様とのご縁ということで大観音特別拝観をするといただけます。帰宅するまでつけていてくださいと、受付のひとが腕に通してくださった。そして私は五色線とともに長谷寺限定キティちゃんを手に入れたのでした。





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