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両親のいない日本、それでも続く絆〜日本一時帰国

人生後半の年齢になって、最愛の両親との別れを経験しました。2年前に母が、そしてその1年後に父が旅立ちました。私たちの世代にとって、親の喪失は避けられない現実ですね。

コロナ禍でオーストラリアからの出国が厳しく、父の葬儀に参列できなかったことは、今でも心に重くのしかかっています。きっと同じような経験をされた方も多いのではないでしょうか。

一時帰国した時、両親からの"Ruiちゃんおかえりなさい"という温かい言葉がない実家は、あまりにも寂しく感じられました。しかし、遺品整理をしていると、不思議と両親の存在を強く感じるんです。特に母の気配は、家中に満ちていました。

実家で過ごす最後の時間、母が愛用していたキッチンで料理をしながら、母との思い出に浸りました(涙)。私にとって、親から受け継いだ味や習慣は大切な宝物です。

今回の帰国で、時期はずれてしまいましたが、母の一周忌法要と父の納骨を終えることができました。ご住職様の優しい言葉に、心から安堵しました。これで両親も安心したことでしょう。

オーストラリアに戻る日、羽田空港第三ターミナルはまだ閑散としていました。セキュリティゲートに向かう時、元気だった頃の母が見送ってくれていた姿を思い出しました。幾度となく、涙を堪えながら出国手続きをしたことか...。そんな母との別れの記憶を胸にオーストラリアに戻りました。

両親が亡くなって家族の絆の大切さを改めて感じています。これからも残された時間を大切に、愛する人々との絆を深めていこうと思いました。



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