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持つべきものは友達。捨てるべきは自分-竹富島で思ったこと-

少し時間が経ったが、動画を作ると思い出が蘇りやすいからいい。

男友達と2人で行った初の沖縄の離島、竹富島。本当は3人で行くはずだったが1人が仕事で直前にキャンセル。

基本は現地集合、現地解散スタイルなので、何ら問題ない。大人の旅は自由気ままがやっぱりいい。だって私、石垣空港についてすぐにコンセントの位置を探して1時間くらい仕事してましたもんw歳を食うと責任の範囲が大きくなるので、なかなか完全に休みってむずいですからね。

前回石垣島に行った時は8割雨、2割曇りみたいな、全く楽しめなかったので実質今回が初めてみたいなもの。ただ食べて飲んでただけなので、東京と変わらない。

前回はこちら↓

前回行ったお店にまた伺ったら店長が覚えてくれて嬉しかった。ずっと動画撮ってガタイが良かったので覚えてたと。


持つべきものは友達

一緒に行った友達は離島慣れして、しっかり調べてくれるタイプで助かった。基本無計画で旅する僕にとってはありがたい。宿も直前で決めて、あとはざっくりしか決めずにフィーリングで行くので。友達にとっては良い迷惑かもしれない。

竹富島は石垣から船で10分ちょい。渋谷から新宿行くくらいの感覚だ。なので離島素人にとってはちょうどいい。泳いでいけるんじゃないかと錯覚してしまうほどだ。ちなみに5kmあるから錯覚しなくて本当に良かった。

竹富島についたのは14時すぎくらい。竹富島は大きくない島でサクッと行ける分、日帰りの人が多いようで石垣に帰る人がたくさん。僕らは竹富島で一泊するのでゆったり来た。

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集落まで歩いて行けそうなので、歩いて行くことに。後から気づいたらが、友達は足の手術をして復帰した後だったので、悪いことしたなぁというのに東京に帰ってきてから気づく。まぁ、リハビリってことで。花輪くんみたいなヤギも見れたし。

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集落に着くと、「そうそうこれこれ、沖縄の建物って!」と本島や石垣を歩いても探せなかった「The沖縄古民家」に出会う。ここにいたんですか、探してましたよ。東京に相撲レスラーがどこにでもいるわけでもなく、京都に舞妓さんがどこにでもいるわけでもなく、奈良に鹿がどこにでもいるわけないですからね。

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集落の道は海から運んできた砂が敷き詰められていて、歩くたびに夏の音がして気持ちいい。

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石垣島でお昼ご飯を食べてなかった僕らは遅めのランチに。竹富島はお店自体も少ないが、営業時間も不定期なので要注意。これぞ沖縄。友達はまだ仕事が残っていたようだ。彼は何食わぬ顔でZoomで真面目な打ち合わせをしていてたが、きっとその相手には沖縄にいたことがバレただろう。店内の沖縄三味線のBGMで。なんくるないさー。

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腹を満たした僕らは宿に向かった。竹富島は似たような雰囲気の建物が多く、道もたくさんあるので正直わかりづらい。だが、真面目な友達のおかげで、無事に宿に到着。到着して未だに僕は地図アプリを開いていない。友達をSiri扱いしてる。ちなみに全ての支払いも彼がまとめてやってくれている、paypayにSiriもくっついた最強アプリがここに登場。

着いたが、ドアが締まっており「ここに電話して下さい」と書かれたホワイトボードが。沖縄っぽい、慣れてきたぞこの感覚。スタッフの方が戻ってきて、自転車を借りて海までGO。iPhoneでBEGINをベタにかけながら。

海2

浅瀬で透き通った海。これはテンションが上がる。男2人で膝下にも行かない浅瀬に足をつかり、海の中を歩いて行く。ナマコもそこそこいたが気にしない。少し遠くに見える浅瀬の上にある島のようなエリアまで歩こうとはしゃぐ。冒険だ。男はいつまで経っても冒険心を忘れない。ずっと海の中を歩き続ける男2人を、浜辺にいたカップル2組はどう思って見ていただろうか。

星の砂

違う浜にまた自転車で移動。「星の砂」が取れるという浜。「星の砂」と言う単語を令和で聞くとは思ってなかった。なんか昭和感が満点なキーワードだ。「星の砂」を探してみようと思ったが、これまたなかなか見つからない。令和に入ってから「星の砂」と言葉を発した人を見つけるくらいに難しい。

海3

ちなみに「星の砂」を探していたのは友達だ。僕はブランコで遊んでいた。ここでもやっぱり友達を使う。竹富島に着いてから僕がしたのは、歩く・飯を食う・自転車を漕ぐ。東京でもできることだらけ。

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また自転車で移動して次は桟橋に。まるで海まで続く花道。日がちょうど落ちてきている時間帯だったので、なおさら絶景。ここはカップルで来たら最高だろうなぁと思い妄想していたが、現実は違う。目を覚ませ。

プハー

宿に戻るとスタッフが夕日を見にいこうと誘ってくれた。時間がまだあったので、庭で1人でオリオンビールを飲むことに。我ながらいい顔してる。沖縄で飲むオリオンビールはなんでこんなに美味いんだろうか。なんか入ってる?

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スタッフが車を出してくれて昼間に行った浅瀬のビーチに再び。写真や動画ではこの綺麗さがなかなか伝わらないのが悔しい。空と海が赤かった。写真や動画で伝わらない自然の美しさを見れるのはやっぱり旅の醍醐味。

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前述の通り、竹富島の飲食店は不定期である。何軒か電話して唯一空いてたのがここのみ。もうお分かりであろうが、僕が電話をするわけはない。ありがとう!外観のおしゃれさとは違い、食事は家庭的なものばかり。くだらない話をしながら食事する。公開できる範囲の話は動画にて。あとはできない。

乾杯

スタッフに「ゆんたく」に誘われる。呑みながら喋りましょうと言う沖縄の文化らしい。僕ら以外の宿泊者2名と一緒に桟橋へ。マジでやばい星空だった。語彙力がなさすぎるんですが、ヤバかったんですよ要は。2人のうち1人は大学生の女性。旅が好きで1週間くらい石垣の離島を回ってるよう。もう1人は50前後のおじさん。彼も旅好きで色々回ってるようで。ゲストハウスに泊まる人は旅好きの人が多いから、各地域の話が色々出てきて楽しいですね。

自転車でGO

翌朝、激しい二日酔いで目覚める。「ゆんたく」という可愛い名前に惑わされて泡盛を飲み過ぎてしまった。このまま寝ていたかったが、今年の海開きのイベントに間に合うために重い腰を上げる。必死に友達に自転車で付いて行ったが、酒が残りすぎて途中で転倒したことを友達は知らない。

海開き

八重山諸島は毎年持ち回りで海開きをやっているらしい。今年は30数年ぶりに竹富島の番になったらしい。すごいいいタイミング。毎年持ち回りという割にはすごい期間が空いてるのは何故かというのは詮索しないでおこう。

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この海開きが新聞に掲載されていたようで翌日小浜島でその新聞を見ると

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ちゃっかり映っております。現地の人より現地感を出しております。到着した日の夜の石垣島の飲み屋で隣の席の地元民に「本島の人?」と聞かれておりました。沖縄に来るとだいたい間違えられます。

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海開きを後にして、前日に前を通って気になっていたお店に。民家の一部が食堂になっています。おじいとおばあ2人でやっているようで、注文してから30分ほどかかります。完成してから次のお客さんにオーダーをとりに行くというマルチタスクのタイプではないので、まぁ気長に待ちます。

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チャーハンの量が2合くらいあり、学生に戻ったかのような気分にしてもらいました。この量を半分以下にすれば作業量が減るから、もっと早く料理出せるんじゃないかと汚い大人の考えになってしまった。ここはおじいとおばあの愛をふんだんに受け入れる場所なのに。

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お腹いっぱいになって、船乗り場まで歩いて向かうことに。一旦、石垣島に戻ってから次に行く島は小浜島!彼の友達がいる島に。

捨てるべきは自分

竹富島、本当にめちゃいい島でした。石垣島から船で10分くらいだから、ワンチャン住むのもありなんじゃない?と思ったりもしましたが、やっぱり現実問題住んでみると色々と不便なことはあるだろうし、今までの積み重ねてきたものとか、仕事とか色々考えるとなぁ。

そんな中、宿のスタッフはたまたまのご縁があって、住んでみるかー的に関東からこの島に移住してきたそうな。しかもまだ2-3ヶ月くらい。

歳を取るごとに、物理的にも心理的にも荷物が増えていく。荷物が増えていくとその分足も重くなる。多分10年前と今とではフットワークの軽さが違ってるんだろう。意識したことないが。

人にはキャパがあり、何かを始めるときは何かを捨てないといけない。その多くは、捨ててもなんら問題ない自分ごとばかり。キャリアや見栄など本当に生きていくのに必要なものだろうか。

本当に持っておくべきものは友達だろう。友達さえいればなんとか生きていけるだろう。

と言いながら、まだ東京を離れる勇気はない。



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