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vol.7 wonder 君は太陽

育児の合間に映画やアニメを観たり、お菓子を作ったりしています。我が子のお昼寝は基本、私の上なので起こさないようにそぉっとPCを起動させ、再生ボタンをポチッと。旦那さんはアクション映画が好きで、映画と言えば爆発!と言う感じ(ジェイソン・ステイサムやザ・ロックが出てるような映画)なので、ファミリーものやCGアニメ映画はこっそり1人で観ています。

wonder 君は太陽

とても好きな映画。Amazon primeでCMに流れて、今度観てみよう!と思い、観てみたら間違いない映画でした。
ジュリア・ロバーツが出演する映画は「バレンタインデー」以来かな。オーウェン・ウィルソンは「シャンハイ・ヌーン」のイメージ。基本的に雑食でラブコメ、アクション、ホラー、洋画ならなんでも観ます。ここでは感想をノートしておきます。

この映画は、遺伝子の疾患により手術を重ね、人とは違う顔を持つオギーが自宅学習から学校に通うことになり、家族や友達との関わり合いの中でお互いの想いや願い、感情、様々な化学反応を起こし、成長する1年間を描いています。

正しいことをするか、親切なことをするか。
どちらかを選ぶときには、親切なことを選びなさい。

登校初日、担任の先生が格言として掲げたもので、のちに親友ジャック・ウィルとの仲を取り戻すきっかけになってくれたサマーが読み上げます。ストーリー全体として、いじめや差別、障がい、さまざまな壁をオギー含めみんなが乗り越えるため選択することになるのです。

オギーは10歳、普通の子じゃない

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普通
冒頭のオギーの言葉ですが、わたしの中で永遠のテーマでもあります。わたしは高校で全国で1つしかない科に所属していました。1学年1クラス、30人。意味は違うけれど、普通科と比べ、自分たちは違う、とどこかで思い、「普通とはなんなのか」を自問してきました(普通科=普通、も違うけれど)。メジャーであることや常識であることが「普通」であるのか。もっとも私たちは、廊下で開脚跳びをしながら歩いたり、レオタードで走ったり、いろいろと強者だったと思います笑。

この映画では、主人公オギーは見た目が普通じゃないことでいじめられたり、避けられたりします。一方、姉ヴィアとお母さんがけんかしたとき、自分のことを知られるのが恥ずかしいんでしょ!と悪い話題を自分のことであると思い込むことも。一部が「普通」ではないことによって、内外から「普通じゃない」レッテルを貼ってしまい、悪い意味で「普通の子じゃない」と言っていたことがわかります。目立つ部分は「普通」ではないのかもしれません。

しかし、ストーリーが進むにつれ、家族以外の学校という場所がどんなところか理解し、成長していき、最後にまた、「オギーは普通の子じゃない」と。ここでは、「普通」ではないことに対して、肯定的に発言されています。

「普通」ではないこと、には目は行きやすいけれど、「普通」であることには行きづらい。オギーはそのことがどれだけ大切なのか、1年をかけて理解したのではないかなと思います。

無事に、みんなのように5年生を終えただけだ。でも、それが大事なのかもしれない

1年間の成長

1年をかけ、家族以外の惑星とのつながり、裏切り、仲直りーーーー様々な経験をしていきます。自宅学習のときは、家族しかいません。スターウォーズごっこはお父さんとするし、理科の先生はお母さんです。

しかし、学校に行くことによって、友だちを見つけ、好きな理科も楽しみ、家の中から外へ、目線がどんどん開いていくのがわかります。最初は学校なんてつらい場所。お母さんに「嫌なことがあったら空想を」とアドバイスされていたオギーは、最初登校シーンでみんなからジロジロ見られたり、陰口を言われたりするのが嫌で宇宙飛行士として歩き、みんなから声援を受けながら進む空想をします。

それが、最後は学期最後に空想ではなく、みんなから祝福されて歩く姿!

親友ジャックと出会い、サマーやいろいろな友だちを見つけ、理科研究大会では協力し、いじめっ子は転校し、ハッピーエンド。悪者がいなくなってハッピーエンドは出来過ぎ?いいえ、ここは考える「余白」を残しているのだと思います。いじめっ子のジュリアンは悪いことだったってわかってるし、何より校長先生がとても心配し、保護者との対立や学校教育の難しさを物語っています。オギーは大きくなってもジュリアンを忘れないでしょう。

オギー以外のストーリー

オギーの周りの家族や友だちの視点から物語が完成します。「普通」ではないオギーですが、姉や両親、姉の親友、ジャック…みんなは「普通」だから大丈夫?姉は弟のため、両親に迷惑をかけないよう気を遣ってるし、お母さんは夢を中断している。みんな悩みを抱え、葛藤していながらも、やっぱりオギーによって変わり始めていきます。

最後に

見てよかったなと思える映画でした。ゲップで笑い合う子どもらしさを感じ、子どもを大切に思う両親の親心を感じ、親友を想い、闘う友情を感じ、あたたかい気持ちになりました。

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でも、とにかくジャック・ウィルがかわいいし、かっこいい!見どころはジャック・ウィルです笑。

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