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全国高校選抜大会への道

 どうもオニギリです。
 北風がビュービューと吹いて、体感温度が風の影響で寒さを増しております。2月らしい冬の季節がやっときてますね。
 さぁ今回は、高校の春の全国大会といえば、そう全国高校選抜大会。その予選が各地で繰り広げられまして、全国高校選抜大会への道ということで、各地の模様をオニギリ's eye!!しちゃいたいと思います。
 今回既に出場校32校のうち30校が決まりました。残り2枠は実行委員会推薦枠であり、既に決まってはいるものの発表自体は3月3日の抽選会でリリースされます。
 現在決まっている学校は以下の通りです。

■北海道
 札幌山の手
東北
 仙台育英、秋田工、青森山田
関東
 國學院栃木、桐蔭学園、東海大相模、國學院久我山、茗溪学園、目黒学院
北信越
 日本航空石川
東海
 中部大春日丘、四日市工、西陵
近畿
 大阪桐蔭、京都成章、御所実、常翔学園、東海大仰星、天理
中国
 石見智翠館、尾道
四国
 松山聖陵、城東
九州
 東福岡、長崎北陽台、大分東明、高鍋、佐賀工
開催県枠
 昌平

 まずは北海道ですが、こちらは雪など天候の影響もあるため、11月に実施しており、札幌山の手が失トライ1で抑えて優勝しました。決勝も完封で勝利しています。この時期、雪で思うように練習ができていないかと思いますが、鍛え抜かれた下半身で上位を目指すことでしょう。

 東北大会は、FWBKともにバランスの取れていた仙台育英が決勝で秋田工業に2点差を守り抜き優勝し、選抜大会の切符を手に入れました。秋田工業は古豪復活の兆しが見えるような試合展開で、FBのライン参加で縦にも横にも動くバックスに期待が持てます。最後の切符を勝ち取ったのは青森山田。近年、大東文化大などに進学し頑張っているトンガパワーが今年も青森山田には健在。各大学のリクルーターが注目していることでしょう。

 近年レベルが上昇中の関東大会。花園で優勝した桐蔭学園は関東大会決勝で國學院栃木と戦い、8年ぶりに國學院栃木が勝利しました。DF力を発揮した両校でしたが、何度もゴール前でダブルタックルし、トライラインを割らせなかった國學院栃木のDF力は圧巻でした。準決勝で負けた國學院久我山と東海大相模は3位決定戦で戦い、モールで優勢だった東海大相模が勝利しました。神奈川県勢が関東全体の2位と3位に入り、神奈川県のレベルの高さを今年も感じました。残り2校は茗溪学園と目黒学院。茗渓はFWのサイズと、伝統のハンドリングとスペースアタックが融合された戦術で、見ていて実に面白かったです。目黒は、トンガパワーはもちろんのこと、1年生主体でここまで勝ち上がってきたのはこちらも面白い存在になりそうです。

 北信越大会は、正月の能登で起きた大地震の影響を受けた日本航空石川が選抜の切符を手に入れました。ここまで、愛知県の中部大学で練習を重ねてきていましたが、選手たちのメンタル面はさぞ辛かったことでしょう。親元離れ、慣れない環境下でチーム作りと大変だった中でも、準決勝まで順当に勝ち上がり、決勝は開志国際に7点差で勝利しました。

 東海大会は、姫野選手の出身校である中部大春日丘が頭一つ、いや二つほど抜けていた印象で優勝しました。決勝でも92-0と大勝で、サイズは大きくないものの、ボールを前に運べる選手が多く、接点でのスピードや基礎がしっかりしていました。また、1年生が多く、今後も楽しみなチームです。四日市工業も三重で朝明と接戦を繰り広げ、三重1位で東海大会に臨みました。準決勝まで順調に勝ち上がったものの、決勝の中部大春日丘の壁は厚かった。最後の1枠は西陵が勝ち取りました。愛知4位でBブロックを優勝し、最後はAブロックの関商工と第3代表決定戦で後半逆転し、選抜出場を勝ち取りました。Bブロックでメキメキと成長していった印象の西陵。オレンジに大きな背番号ジャージを久しぶりに全国大会で見ることが出来るのは楽しみです。

 近畿大会は1回戦から好カード揃い、注目は報徳vs東海大仰星が1回戦から対戦。29-22で東海大仰星が勝利しました。1回戦で負けると選抜大会への道が絶たれるので報徳が見られないのは残念でした。2回戦はシードの大阪桐蔭と常翔学園が登場。大阪桐蔭は報徳に勝った仰星と対戦し43-7で勝利。今年の大阪桐蔭は花園経験メンバーが多くいて、期待が出来ます。クボタに加入した江良選手が優勝した時のような強さを感じます。京都成章と京都工学院の京都対決は京都成章が5点差で勝利し、御所実と関西学院は57-0の完封で御所実が準決勝へ進みました。シードの常翔学園は天理と対戦し、7点差で常翔学園が勝利。この時点で、大阪桐蔭、京都成章、御所実、常翔学園が選抜大会出場を決めました。敗戦した仰星、京都工学院の勝者と、関西学院と天理の勝者が選抜の切符を勝ち取ることになり、仰星と天理が勝利しました。準決勝は大阪桐蔭が京都成章に接点で上回り59-0で勝利し、御所実と常翔学園は試合運びの上手かった御所実が決勝へ進みました。決勝はやはり大阪桐蔭が強みを生かした接点で前に前にとボールを運び、そしてDFでもトライラインを割らせず、29-0で近畿チャンピオンとなりました。準決勝と決勝で失点0というのは接点の強さが物語っています。

 中国大会は尾道と石見智翠館が頭一つ抜けており、中国地方を引っ張っている両校だけに決勝も接戦を繰り広げ、最後は石見智翠館がスコアを伸ばして勝利しました。

 四国大会は、近年若い年代の指導者が集まってきており注目の地域ではあるものの、松山聖陵と城東がそれぞれのトーナメントで優勝し、選抜の切符を手にしました。

 九州大会も例年通りレベルの高い大会となりました。長崎北陽台は激戦県の長崎を勝ち上がり、今年はジュニアラグビーでも全国で活躍した選手が集まっていることもあり、九州チャンピオンも狙えるという評判でした。その評判通り、決勝では東福岡を相手に前半は同点で折り返し、後半は力及ばなかったものの26-38の敗戦でした。大分東明は、2回戦で花園を沸かした佐賀工業に28-15で勝利し、決勝では高鍋に前半苦戦したものの後半に点差を離して、52-19で初めて優勝しました。

 以上が各地方大会の戦評でした。開催県枠として、埼玉チャンピオンになった昌平高校も選抜の切符を手にしましたが、関東新人大会では目黒学院と1回戦で当たって、最後までどちらが勝つかわからない試合で、最後逆転トライを決められ敗れたものの全国で戦える実力は備わっています。ここ最近元気のない埼玉県、昌平高校が引っ張っていくことを願います。

 春の全国高校選抜大会は、高校生にとって進学などにつながる大会でもあり、各大学もいい選手を集めたいという想いから注目される大会でもあります。春は熊谷、冬は花園。高校ラグビーの風物詩と定着してきており、今回で25回目となります。
 未来の日本代表もここから生まれており、3月22日から熊谷ラグビー場で1週間ほど開催される大会にワクワクですね。

 リーグワンも盛り上がっていく中、高校ラグビーもワクワクが止まりませんね(^_^)/

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