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第25回全国選抜高校ラグビー大会 2024

 どうもオニギリです。
 4月に入り2024年度となりました。入学式や入社式等があり、この時期はオニギリもフレッシュな気持ちになります^_^
 さて今回のコラムは、以前も紹介しました3月23日~30日に開催された第25回全国選抜高校ラグビー大会についてオニギリ's eye!!しちゃいたいと思います。今大会は本当に面白かった!!

 組み合わせは以下の通りです。

(ラグビーリパブリック参照)

 1回戦から面白い組み合わせばかりでした^_^
 最も衝撃的な結果だったのが東福岡vs目黒学院。九州A王者の東福岡と関東大会5位の目黒学院との対戦。地方大会の結果だけ見れば、九州で勝ち進んで経験豊富な東福岡が優勢であると思う人がほとんどの中、目黒学院はこの予想を跳ね除けました。前半は17-7と東福岡がリードしていましたが、後半はじわりじわりと点差を詰めていった目黒学院ペースになり、最後はNo8ロケティがトライして逆転しました。さらに目黒学院は2回戦で近畿5位の天理と対戦し、堅実なDFをお互いに出し合い、7-3のロースコアで勝利しました。準々決勝では関東2位の桐蔭相手に0-36と力尽きたイメージでしたが、強豪校常連の東福岡と天理に勝利した経験は大きいことでしょう。目黒学院は関東大会からの急激な成長を感じました。東京都では國學院久我山や、今大会推薦枠で出場した成城学園もいる中、秋までにどのような成長が見られるか楽しみなチームです。

 続いて、年初の花園で優勝した桐蔭学園を相手に前半までいい戦いを見せたのが長崎北陽台です。前半は互角の14-20でPG2本差の射程圏内で折り返したものの、後半は桐蔭の焦りを見せない戦いぶりでスコアを徐々に広げられ、最終的には19-50で桐蔭に敗れました。ただ、激戦県の長崎、そして強豪校揃う九州で準優勝と、体格面含めてこれから楽しみなチームであるとオニギリはチェックしました。

 2日目は、2回戦と初戦敗戦同士の敗者戦が行われました。この日、沸かせたのは関東新人大会で久々の1位となった國學院栃木と近畿4位京都成章の試合でした。前半はほとんどお互いが敵陣22mの中に入れない戦いで、DF力での我慢比べでした。攻めても最終的にブレイクダウンでジャッカルまたはノットリリースで相手ボールになるというケースが多く、レベルの高いDF力を互いに出していました。スコアが動いたのは後半27分、國學院栃木が50m近いPGを決め、その後の京都成章ボールのキックオフを展開し続け、最後はSH下井田がトライを決めた。ゴールも決まり10-0。京都成章のキックオフから最後タッチに出して試合終了。京都成章の最後まで低く刺さるタックルは、日本代表の坂出選手を物語るかのようなタックル。そして、終盤体力的にもキツい中でミスなく、大外から大外まで展開した國學院栃木のATは、一人一人の基礎がしっかりしていることを物語っていました。その他にも、佐賀工業と日本航空石川の試合は15-14で佐賀工業が勝利、中部大春日丘と茗溪学園は21-14で中部大春日丘が勝利と、10点差以内の試合が4試合あったのは拮抗したレベルの高い試合が繰り広げていた証拠でもあるかと思います。

 そして、1日空けての準々決勝は再度組み合わせ抽選が行われました。
 準々決勝の組み合わせは以下に決まりました。
  *石見智翠館vs中部大春日丘
  *御所実vs國學院栃木
  *目黒学院vs桐蔭学園
  *大阪桐蔭vs東海大相模
 関東から4校、近畿から2校、東海から1校、中国・四国から1校と、九州勢が1校も残らないという今まで見たこともないような大会となりました。特に関東勢が國學院久我山、茗溪学園、昌平、成城学園以外の4校が残ったことからも、今年の花園が面白くなりそうです。

 準々決勝は天候が悪い中でしたが各試合白熱していました。その中でも特に4試合目の大阪桐蔭と東海大相模戦の印象が強かったです。
 東海大相模は、1回戦で松山聖陵に57-0、2回戦は近畿3位の常翔学園と対戦し23-12と伝統校にも力負けしない戦いぶりを見せました。そんな東海大相模は準々決勝で近畿1位の大阪桐蔭と対戦しましたが、前半はラインアウトDFがひかり、相手にモールなどを組ませる機会を奪ったりして、3-0のリードで折り返しました。前半は今大会サイズNo1の大阪桐蔭を相手に接点で前に出て、相手の足を止めていましたが、後半は徐々にその接点の部分で疲労が出てきました。天候が悪い中、ハイパントなどをうまく使い敵陣でプレーすることを意識していましたが、トライを取るまでには行かず、最終的に3-13と僅差での敗退となりました。東海大相模は、近畿上位校に対してほぼ互角の戦いを見せたことは秋に向けての自信になったに違いありません。神奈川県内には桐蔭学園もいて、ますます楽しみになってきます。

 そして、準決勝の組み合わせは、以下の通りです。
  *石見智翠館vs國學院栃木
  *桐蔭学園vs大阪桐蔭
 関東1位・2位、近畿1位、中国1位と順当に近い残り方になったと思います。
 ここで力を発揮したのが石見智翠館でした。両校ともに花園常連校で部員数も多く、チーム力でも拮抗している両校。前半は國學院栃木が先制したものの、石見智翠館のNo8祝原が得意のボールキャリーでトライした。ゴールも決めて7-5となり、お互い1トライずつ返して、12-12と互角の勝負を見せました。後半早々に石見智翠館が1トライ取ってから17-12のままスコアが動かず、後半22分に國學院栃木WTB井戸川のトライで同点になったが、その5分後にまたも石見智翠館No8祝原がゴール前で相手を吹っ飛ばしてトライしました。試合はそのまま終わり24-17で石見智翠館が勝利しました。
 もう1試合の桐蔭対決はお互いの持ち味を出した戦いとなりました。先制は桐蔭学園。展開力と空いているスペースをみる状況判断は素晴らしく、裏のスペースへキックし、溢れたボールを拾ってトライしました。大阪桐蔭は、ゴール前で得たペナルティをPGで得点していき、さらに前半終了間際に逆転トライを奪い13-7で前半を終えます。後半は桐蔭学園も大阪桐蔭もゴール前までいくが得点することできず、スコアも動かず、ノーサイドとなりました。

 決勝は石見智翠館と大阪桐蔭との対戦。
 初優勝を狙う石見智翠館と、11年ぶり2回目の優勝を狙う大阪桐蔭との対決は、前半は石見智翠館のNo8祝原、LO山本、CTB板野、ゲームメーカー原田がボールを前に横にと動かしていたが、サイズで勝る大阪桐蔭の壁は分厚く、前半15-3と大阪桐蔭がリード。後半は徐々に大阪桐蔭ペースとなり、ペースが完全に大阪桐蔭になってからはピタリと足が止まった石見智翠館。最終的には55-3で大阪桐蔭が11年ぶり2回目の優勝を飾りました。

 以上が第25回全国高校選抜大会についてのオニギリ's eye!!となりますがいかがでしたでしょうか?
 率直な印象は、最終的に近畿の大阪桐蔭が優勝したものの、長らく西高東低と言われてきた高校ラグビーにも変化が出てきたように感じました。今回の大会で関東勢のレベルが上がってきたことは結果を見ても感じるところで、今年の花園に向けて楽しみなチームがいくつもありました。春、夏合宿そして秋、年末まで成長が楽しみです。
 未来のJAPAN候補たちがたくさんいる中、ワクワクが止まりません^_^


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