見出し画像

リーグワン2022-2023 プレーオフ決勝&日本代表発表

 どうもオニギリです^_^
 あっという間に5月下旬となりました。リーグワン2022-2023もついに先週5/20の3位決定戦と、5/21の決勝で幕を閉じました。そして5月24日には今年の日本代表選手36名と候補選手10名が発表されました。今回もたっぷりオニギリ's eye!!しちゃいたいと思います!
 それではまずはプレーオフ3位決定戦と決勝戦のレビューからいってみましょう!

 今回の3位決定戦と決勝のカードは以下の通りでした。

(リーグワン特設サイトより)

 準決勝で敗退した横浜Eと東京SGが、秩父宮で金曜日のナイターとして行われました。
 シーズン中の直接対決では、東京SGが2戦2勝でしたが、いずれも9点差、2点差の僅差で、この試合も接戦が予想されていました。横浜Eは準決勝でレッドカードを受けたクリエルが出場停止となり、代わりにラウララが入りました。東京SGは、同じく準決勝でツイがレッドカードをもらい、FLに小澤が久しぶりの登場、そして準決勝で復帰したケレビが先発に入りました。
 試合は、早々から大きな動きでした。東京SGのラインアウトから大きく外に展開し、ラインブレイクした尾崎泰がコーナーギリギリに飛び込み、先制のトライです。このトライでは尾崎泰のコーナーギリギリに飛び込んだスキルも凄かったですが、横浜EのデクラークのDFもすごかったです。コーナーへの追い込みと戻りの速さを感じました。ゴールは失敗して0-5。その10分後に横浜Eがラインアウトからデクラークがラインアウト後方のギャップを逃さずにラインブレイク、サポートしていた松井が最後トライを決めました。ゴールも決めて7-5です。これもデクラークの判断力が光りました。その直後に、東京SGが3点を追加し7-8と逆転。また、前半途中に横浜Eイノケブルアが負傷退場し、南橋が交替で入りました。この試合、前半から両チームのCTBがタックル、ボールキャリーで光っていました。梶村、ラウララの激しいタックル、ケレビ、中野のボールキャリーには目が離せませんでした。前半は終盤にラインアウトモールを組もうとした東京SGでしたがラインアウトのボールがこぼれ、それを拾った久々の登場、小澤が一気にトライラインまでボールを持っていきトライ、7-15。前半は東京SGリードで折り返す。お互い接点での激しさを売りに、ターンオーバーやラインブレイクがあり、前半から観客が楽しめる試合となっていました。
 後半最初にスコアしたのは横浜E。中盤ラインアウトからモールを組み、押し込みながら東京SGがペナルティ、アドバンテージをもらいながらモールを押し込んでいたところ、モールサイドのギャップを見逃さなかったデクラークがラインブレイク。インゴールへキックして最後はデクラーク自身が押さえてトライしました。まさしくデクラーク劇場でした。ゴールは失敗し、12-15。東京SGは5人メンバーを代えて勢いを取り戻そうとしました。しかし、横浜Eの攻撃が止まらず、ゴール前ペナルティからハラシリがボールもタップゴーでいき、モールを組み、そのままボールを持っていたハラシリがトライ、ゴールも決めて19-15とリードしました。しかし、後半20分から更にギアを上げられるのが東京SG、ペナルティからタッチキック、ゴール前ラインアウトからモール、そのまま押し込みトライとなりました。ゴールは失敗し19-20。シーズンの試合でもここで東京SGが逃げ切るか更に追い上げてくるかという展開になっていましたが、横浜Eは敵陣でペナルティをとり、タッチキック。ラインアウトモールを組んだが崩れ、BKへ展開。裏のスペースを見逃さなかった田村がキックし、それを拾った松井がインゴールへ飛び込みました。ゴールも決まって26-20。1トライ1ゴールで東京SGが逆転できるスコア。そして、ここからの攻防が凄かった。ブレイクダウンでの攻防も遅れた隙を見逃さずにジャッカルしたりとターンオーバーが多かった。最後残り1分を切ったところ、東京SGが継続して攻撃していたが、最後デクラークのタックルにボールを落とし、横浜Eがボールを確保。ホーンが鳴って、デクラークが蹴り出し、横浜Eが勝利しました。最初から最後までデクラーク劇場といってもおかしくないほど、デクラークが要所要所で顔を出していました。東京SGも最後まで強みの継続した攻撃を出しましたが、DFで横浜Eが最後は上回りました。金曜日の夜にワクワクが止まらない試合でした。そして、そんなワクワクがおさまらない3位決定戦の翌日に、国立競技場でついに決勝戦が行われました。

 攻撃のS東京ベイと守備の埼玉WK。共に強みが両極しており、シーズン中は1度対戦し、30-15で埼玉WKが勝利していました。前半5分は、S東京ベイが敵陣にいることが多かった。キックも多用して、相手陣地で戦っていたがスコアに繋げられない。埼玉WKのDFが良く、ボーシェがボールによく絡んでいました。前半はお互いの持ち味が出ており、S東京ベイは敵陣深くまで攻め込むが最後にターンオーバーされて、埼玉WKはお得意のカウンターアタックをするが、ミスでボールを相手に渡してしまう。決勝という舞台もあってか、お互いトライを取りきれず、PGでスコアを重ねます。前半はお互いの良さと悪いところが交互に出た印象です。9-3でS東京ベイがリードして折り返す。玄人目線では、決勝の舞台にふさわしいような出だしであり、面白さが要所要所で見えた前半でもありました。後半最初のスコアはS東京ベイ。相手のオフサイドでペナルティをもらい3点追加。12-3となる。この試合、埼玉WKとしてミスやペナルティが目立ちました。お互いトライを欲しいスコアとなり、双方メンバーを入れ替えて、フレッシュな選手がここで活躍します。ラスボス堀江も登場し、ラインアウトモールから押し込み、埼玉WKがトライを取りました。ゴールも決まって12-10。欲しい時間帯にトライを取り、ここから埼玉WKペースとなります。敵陣22mに攻め込み、大外のスペースにいた埼玉WKの長田がトライラインへ一直線。連続トライで、ゴールは失敗したものの逆転し12-15となりました。このまま、埼玉WKが立て続けにスコアしていくだろう…と思ったところ、S東京ベイは敵陣でスクラムハーフからハイパント。このボールをS東京ベイが獲得し、外にできたスペースをよく見ていた立川がキックパス、最後は木田がトライしました。スコアは17-15、ペナルティ1つも許されない残り10分の攻防は一番面白かったです。ついに最後はフォーリーが蹴り出しノーサイド。S東京ベイが初優勝の栄冠を手に入れました。
 ここ数年、S東京ベイの強化・成長というのは顕著にあらわれていたものの優勝という2文字には遠かった。しかし、大きなブレを感じず、着実に力をつけていった結果が今年に実ったと感じました。ルディケコーチの献身な姿が物語ったシーズンだったと言えます。選手一人一人の役割や求めているプレーが、見ていてハッキリしていました。チーム一丸となって勝利した、まさにチーム力を感じると共に、来季もとても楽しみです。

 続いて5/24には日本代表36名と候補選手10名が発表されました。

(JAPAN RUGBY Instagram参照)

 日本代表はFW19名、BK17名が選ばれました。ノンキャップメンバーは9名(候補メンバー含む)です。W杯直前でノンキャップがこれだけの人数選ばれたことに驚きましたが、調子の良い選手を選んだのではないかと推測します。特にこの中でも、シオネハラシリ選手は、横浜EではNo8などで出場していましたが、日本代表ではフロントローとして選出されました。コンタクト場面では、リーグワンでも何度もゲインしており、代表クラスのゲームでどのような活躍が見られるのか注目したいですね。BKでは若手3人、ニコラスマクカラン、長田、木田は各チームでも欠かせない存在で活躍していました。長田、木田は決勝でもトライをあげており、海外チームとの対戦にどのような活躍が見られるのか注目です。
 FWから詳しく見ていくと、フロントローは経験豊富な稲垣、堀江、坂手、ヴァル、ミラーの埼玉WK組と、堀越、具、垣永が入りました。候補選手には、小林、中村、伊藤が選ばれ、スクラムの強さだけでなく、機動力も考えるとこのメンバーは満足なメンバーです。セカンドローには、ムーア、ウヴェ、サウマキ、ディアンズと、外国人の高さと強さが必要なポジションで選ばれたメンバーは、サウマキ以外は190cm以上、2mがディアンズのみ。もう一人2m級の選手が欲しいと感じました。バックローは、姫野、リーチのW杯経験者、LOもできるコーネルセン、初キャップを狙うファカタヴァ、福井、インパクトプレーヤーのマキシが選ばれました。候補選手には、機動力もある下川、ラピース、コンタクト力という部分で際立つガンター、タタフが選出されました。機動力というより前にボールを運べる、ブレイクダウンで戦える選手が選ばれた印象です。
 BKは、スクラムハーフに齋藤、流の経験豊富な東京SG組、初選出のトヨタVの福田。ここに経験豊富な茂野と、スクラムハーフも誰が選ばれてもおかしくありません。スタンドオフは一番悩んだのではないかと推測。松田と李が選ばれましたが、今季の活躍を見ると山沢、立川、田村もここに名前を連ねていてもおかしくなかったことでしょう。CTBは、中村、中野の東京SG組、長田、ライリーの埼玉WK組、ここにマクカランが初選出し、どのような組み合わせで試合を組むのか楽しみです。バックスリーは、安定の強さを発揮していたフィフィタ、松島、スピードスターのジョネ、マシレワ、そしてトライへの嗅覚が鋭い木田、髙橋、FBには山中、小倉が選出され、ここにSOまで幅広く対応できるという意味でレメキの選出は大きな存在です。
 以上が日本代表と候補選手で、今後の日本代表スケジュールは以下の通りです。

(日本ラグビーフットボール協会HPより)

 特に注目はオールブラックスフィフィティーンとの試合ではないでしょうか。W杯前にほぼオールブラックスメンバーとどのように戦えるのか、注目ですね!
 リーグワンも終わり、ここからW杯に向けて、ワクワクが止まりません!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?