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菅平合宿レポート2022

 あっという間に8月も終わりを迎えています。
 前回のコラムでは、日本各地のラグビー合宿地を紹介しましたが、今回のオニギリ's eye!!は、私オニギリがラグビー合宿の聖地こと「菅平」に行ってきましたので、レポートしちゃいたいと思います😃

 ラグビー合宿の聖地「菅平高原」もコロナの影響を大きく受けました。一昨年から菅平での合宿が激減し、毎年800近く来ていたチームが、30チーム程度しか合宿することができず、菅平高原のホテル・旅館組合は軒並み厳しい経営状況に陥りました。そんな状況を少しでも打開しようとホテル・旅館関係者が力を結集して「スガダイラーズ」(HP参照)というプロジェクトを立ち上げ、グラウンドのネーミングライツやグッズ販売などをリターンとしたクラウドファンディングを実施して約6000万円を集め、菅平で合宿を守ろうと全国から支援を募ることが出来ました。その結果、昨年より徐々に菅平での合宿も戻ってきて、今年は高校の7人制全国大会や女子7人制の大会、小中学生のスクールが集まって試合をする菅平ジャンボリーなどが行われ、コロナ前と比べても7~8割くらいのチームが戻ってきたとの声を聞きました。

 そんな今年の菅平をオニギリが訪れた理由は、サニアパークで行われる大学ラグビーの練習試合を観戦することです。
 9月に開幕する大学ラグビーですが、この夏合宿は大事な時期であり、各大学の仕上がり具合が見られるので楽しみな時期となります。

 1つ目の試合は、京都産業大学と日大の試合です(写真だと分かりづらいですが…)。
 春の関西リーグトーナメントにおいて、決勝で天理大学と同点だった京都産業大学。序盤から外国人選手(フナキ、アサエリ、シオネ)を中心にボールを前に運ぶパワープレーで日大を圧倒し、最終スコアは68-26で京都産業大が勝ちました。日大も、1年次から出場している普久原・𩜙平名選手の沖縄出身BKコンビや、トゥポウ、ジョアぺ選手がボールを動かしていましたが、京都産業大の堅いDFに守られました。FWもBKもできるパワープレーヤーの水間選手も途中出場し、ボールを持った時は再三ゲインラインを突破していました。
 昨年の全国大学選手権準決勝で帝京大を苦しめた京都産業大。その京都産業大を2回戦で苦しめた日本大学。
 両チームともポテンシャルのある選手が多く、関西と関東リーグ戦でどのような戦いをするのか、これからどんなチームになるのか楽しみです。

 次に観戦したのが、東海大と天理大との試合です。
 東海大は、春季大会で帝京大に負けて2位でしたが、早稲田・明治などの対抗戦上位チームに勝利しています。昨年同様に強力FWが健在ですが、BKでも1年時から先発である武藤選手・伊藤選手中心にキレのあるメンバーがおり、FW/BKバランスが取れたチームで、オニギリは注目しています。
 天理大は、関西リーグ春季大会で京都産業大と同点。昨年は関西リーグ3位で、大学選手権でも初戦で明治に負けていますが、一昨年優勝したメンバーは今も健在です。堅いDFとターンオーバーを武器に東海大と戦いました。
 開始は、東海大の反則から天理大がチャンスを得て、モールでトライをして天理大としては最高のスタートを切りました。しかし、簡単に崩れない東海大FWがモールトライ、BKは縦の勢いで波に乗るようにトライを重ね、最終的には41-19で東海大が快勝しました。
 東海大は、天理大戦の前に同志社大とも試合をして58-19で勝利し、関西勢から連勝しました。全体を通しても、昨年同様にコンタクトプレーを強みにしていて、AT/DF共に縦への圧力を感じました。
 天理大は、東海大戦の前に明治大と戦い、12-12の同点でした。強力FWの明治大と互角の戦いを見せ、自信を持って東海大戦に臨んでいたところで差をつけられ負けてしまいました。しかし、ここで見つけられた課題を修正し、秋の関西リーグで更に一皮剥けると、大学選手権でも驚異的な存在になるとオニギリはチェックしています。

 最後に観戦したのが、帝京大と明治大との試合です。
 これは前年度の大学選手権決勝の組み合わせとなります。今季も高校時代から注目されている選手たちが揃う両校。帝京大は、奥井・青木・本橋ら花園を沸かせた選手が揃っており、明治大も7人制代表経験のある石田選手を筆頭に、伊藤・亀井・為房・安田選手ら高校時から注目されている選手が揃い、このカードは毎回面白い戦いになります。試合は、前半から帝京がペースを握り、33-0と帝京リードで前半を折り返しました。後半は明治が意地を見せた場面もありましたが、最終的には54-19で帝京大が勝利しました。春季大会では明治大が35-26で勝っていましたが、帝京大が春季大会での敗戦から着実に成長した姿を見せ、リベンジしていました。

 以上が観戦レポートになります。
 他にも週末を中心に多くの試合が行われていました。全体的に感じたことは、昨年よりも多くの大学が来ていることで対外試合が増え、これから始まる公式戦に向けて実戦的な確認が出来ていて、各チーム充実した仕上がりになってきているように思います。
 9月からスタートする関東対抗戦、関東リーグ戦、関西リーグ。開幕まで残り1~2週間となり、オニギリは既にワクワクが止まりません😆

 ここからは余談ですが、サニアパークの駐車場では関東・関西・九州・東北と各地の車ナンバーを見かけ、子供の試合を見にきていたご家族の方々も多かったかと思います。ホテル・旅館組合の皆様にとってはまだまだ大変かと思いますが、コロナ禍が続いている中でも“withコロナ”で菅平も徐々に復活してきていることをオニギリは感じることができました。
 来年もぜひ菅平へ訪れたいと思います😃

霧の中でも、ラグビーの試合を行う菅平
練習まで徒歩でいくラガーマンたち
クラウドファンディングでグラウンドにネームをつけたスガダイラ-ズの取り組み
今年のサニアパークメイングランドは、綺麗な芝生でした。


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