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春の高校ラグビー2023〜全国選抜大会〜

 どうも、オニギリです。
 3月もあっという間に終わりに近づき、卒業式シーズンとなりました。袴やスーツ姿の大学生を見るとオニギリも学生時代のことを思い出します…^_^
 日本中が歓喜に湧いたWBCから、春のラグビーに目を向けると、リーグワンが順位決定戦やプレーオフ、入替戦など終盤に差し掛かってきている中、学生ラグビーもスタートし、高校生は3月25日から熊谷で全国選抜大会が、大学生は4月から春季大会が始まります。ということで今回は、高校ラグビーの全国選抜大会にオニギリ's eye!!しちゃいます。

 高校ラグビーは、春のこの時期が全国選抜大会のシーズンとなります。12月末から年越ししてすぐに花園(全国大会)がある中、3月末は全国選抜大会と、高校生は休むヒマもなく立て続けに全国規模の大会があります。花園に出場している高校生にとっては「西の花園、東の熊谷」と、東西で全国大会を行われているという点で、ある意味バランスが取れているのかと思います。
 全国選抜大会はコロナなどの影響で近年開催されていない年(2011,2020年)もありましたが、今回で24回目となります。花園と比べて歴史の浅い大会です。しかし、第1回大会では各地域での予選を勝ち抜いた16校の出場校でしたが、今は倍の32校と大会規模も大きくなってきています。この中には、大会推薦枠(チャレンジ枠)の学校などもあり、新人大会などで好成績だった学校や、全国大会を経験したことがない学校なども出てくることが多くあります。

(Wikipediaより参照)

 こちらは過去の優勝・準優勝校になりますが、これを見ると、高校ラグビーは西の強さを感じます。花園でも近年桐蔭学園の躍進もありましたが、全体としては関西勢と東福岡の優勝が目立ちます。

 では今年の選抜大会ですが、トーナメント表は以下の通りです。

(日本ラグビー協会HPより参照)

 北海道からは札幌山の手高校、函館ラ・サール高校の2校です。マイケルリーチの母校である札幌山の手は、昨年の花園には出場できませんでしたが、北海道では強豪校で、全国との力の差も徐々になくなってきています。
 函館ラ・サールは、進学校としてイメージが強いものの、ラグビーも優秀です。昨年も早稲田大で平山選手が活躍していましたが、クレバーな戦いが見られるか注目です。

 東北は、秋田工業、秋田中央、黒沢尻工業の3校です。秋田の上位2校が東北大会で躍進し、決勝もこの2校の戦いでした。秋田は高校ラグビーにおいて歴史のある県で、雪国で鍛えられた大きな体で縦に強いイメージがあります。北海道・東北方面は、雪の影響でグラウンドでの練習ができないという学校も少なくないですが、環境をうまく活かした取り組みで、全国でも活躍している選手を輩出しています。
 黒沢尻工業は、東北大会3位決定戦で仙台育英を破って出場を決めており、実力校に勝っている勢いを感じます。

 関東からは6校+2校です。桐蔭学園、國學院栃木、國學院久我山、流通経済大学附属柏、茗溪学園、東海大学附属相模に加えて、開催県枠として川越東、実行委員会の推薦枠として東京高校が出場します。
 いまや関東の雄となっている桐蔭学園ですが、前回の花園には神奈川県予選で敗退して出場できず、悔しい思いをした2年生以下が力をつけています。関東大会決勝でも國學院栃木相手に47-0と完封しており、頭一つ抜けているイメージです。
 負けた國學院栃木も近年力をつけていて、前回の花園では東海大仰星にあと一歩のところまで迫っており、今回も関西の強豪校にどこまで戦えるか楽しみです。
 國學院久我山は近年停滞していましたが、昨年の花園出場あたりから復活の兆しが見えてきました。サイズも大きな選手が増えてきていて、サイズを活かしたプレーでボールがつながれば全国上位の常連校として浮上してくることでしょう。
 流通経済柏は、相監督の元で丁寧に鍛えられているイメージが強いです。しかしながら、全国の壁は厚く、もし関西勢の壁を打ち砕ければ勢いに乗ってくるかと思います。初戦の大阪桐蔭戦が楽しみです。
 茗溪学園は、早い攻撃、流れるようなパスがあり、茨城県では敵無しの状況になってきています。初戦は長崎北陽台ということで、似た雰囲気を持つチーム同士の対戦で非常に楽しみです。
 東海大学相模高校は、前回の花園で力を出しきれなかった印象です。県大会で桐蔭学園に勝利した勢いを感じられませんでしたが、全国選抜大会で勢いが戻ってきたら面白い存在になると思います。
 開催県枠として出場するのが川越東です。以前は埼工大深谷のトンガパワーで選抜大会も2回優勝している埼玉県勢ですが、近年埼玉県の勢いが見られなくなってきました。初戦は東福岡で、厳しい対戦にはなりますが開催県枠としての意地を見てみたいです。
 東京高校は、東京都新人大会で評価されました。関東大会には出場できなかったものの、接点での強みを活かし、あの伝統のラッシュDFで選抜大会を驚かせてほしいところです。

 北信越は、日本航空石川、開志国際の2校です。トンガパワーで全国常連になった日本航空石川は7大会連続での出場となります。
 開志国際は近年全国へのリクルート活動が実り、選手が集まってきた高校です。着実に力をつけてきており、注目しています。

 東海は、中部大学春日丘、名古屋高校の2校です。愛知から2校ということで、東海地域全体を引っ張っています。日本代表姫野選手の母校である中部大学春日丘は、第2の姫野選手が出てくるのか楽しみです。
 進学校でもある名古屋高校は、ラグビーも勉強も文武両道の学校で、上位進出に挑みます。

 近畿からは大阪桐蔭、常翔学園、報徳学園、関西大学北陽、京都成章、関西学院の6校です。
 大阪桐蔭は今年最注目の1校です。近畿大会での優勝は選抜大会でも優勝候補となります。スコアを見ても安定した力があり、近畿大会決勝で常翔学園を36-8で破っています。
 その常翔学園も、前回の花園で尾道高校に1点差で負けた悔しさをこの選抜大会で晴らすに違いありません。
 報徳学園は前回花園での準優勝校で、その経験をした1、2年生が選抜大会でどのように力を発揮するのか楽しみです。初戦の日本航空石川との試合でトンガパワーを封じられるか。
 関西大学北陽は、大阪府そして近畿大会で力をつけてきたチームです。関西学院にも24-0で勝利しており、準決勝で大阪桐蔭に敗れたものの、全国で戦える力があります。初戦の國學院久我山との対戦は非常に楽しみです。
 京都成章は日本代表や大学で活躍している選手を多く輩出しており、毎回注目が集まります。近畿大会でも初戦で大阪朝鮮に接戦で勝利し、報徳学園に負けものの、選抜大会で力を発揮する高校の一つです。初戦は桐蔭学園で、1回戦の中で注目カードの一つです。
 関西学院は兵庫2強の1つで、昨年報徳学園との県予選でも、敗れたもののラストワンプレーまでいっており、実力はある学校です。

 中国地方からは尾道高校の1校です。前回の花園でオニギリ'sベストゲームに選びたい常翔学園との試合に勝利した尾道。文武両道をモットーに、ブリカンズという名前でSNSをうまく活用して活動しています。そのような明るくオープンな活動がラグビーの試合にも出ているのではないか、楽しみな高校のひとつです。
 推薦枠として、高川学園が今回初出場となります。山口県で優勝し、中国大会では3位の実力で、初戦は秋田工業戦。初の全国の舞台に思いっきりぶつかってほしいです。

四国からは、松山聖陵高校です。四国のラグビーを牽引しており、初戦は秋田中央と対戦します。東北大会準優勝の実力をもつ相手にどのような戦いをするのか注目です。

九州は東福岡、佐賀工業、長崎南山、東海大学附属福岡、長崎北陽台、大分東明の6校です。
 東福岡は選抜大会を過去6回優勝しています。前回花園でも優勝しており、今大会でも優勝候補の一つに挙げられます。
 佐賀工業は、前回の花園で東福岡に最も僅差で負けたチームです。九州大会で圧倒的な攻撃力を誇り、選抜大会でも実力を発揮し、上位を狙いたいところです。
 長崎南山は、激戦県の長崎を1位で通過し、九州大会Aパート決勝で東福岡に負けました。近年長崎北陽台が花園に出場しており、久しぶりの全国大会への出場に期待します。
 東海大附属福岡は、近年福岡県で一強の東福岡に次ぐグループの一校です。長崎北陽台に7-0で勝利し、佐賀工業には決勝で敗れたものの、全国上位の力が徐々についてきており、楽しみな存在です。
 長崎北陽台は、南山同様に激戦県で花園に近年出場している学校です。大学ラグビーを見ても活躍している選手がおり、今回の選抜大会を通じて、活躍される選手が見られるのは楽しみである。
 大分東明は、近年留学生パワーが加入したことで、大分一強だった舞鶴と互角以上の戦いを繰り広げています。大分のラグビー熱が上がっており、全国ベスト4に入る日が来ることが待ち遠しいです。

 以上、オニギリによる全出場校への期待を込めたコメントでした。

 明日3月25日から開幕する選抜大会ですが、各大学の監督、コーチも集結して、目を光らせるのではないでしょうか。楽しみですね。

 今日もワクワクが止まりません^_^

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