リーチの仏メディアでのインタビュー(2)

-さきほど、フレンチ・センスという魔法の言葉を使いましたね...。

フランスの試合を見ているとそう思います。デュソトワールの話に戻りますと、フランスチームは時々、ひどく調子の悪い時があります。でも、それ以外の時は魅力的なプレーをみせてくれます。私見ですが、頭の中で起こるひらめきのようなものだと思います。ひらめきをみつけたら、もう止められない。見ていてもそれが伝わってきますし、選手一人ひとりのディフェンス、スクラムでのプッシュ、アタックなど、見ていて気持ちがいいです。80分間、情熱的なチームです。

-このツアーでは、日本はウルグアイと2回、フランスと2回対戦する予定です。ゲームと結果という点では、どのような目的があるのでしょうか?

まずウルグアイ、そしてフランスです。テストマッチでは11月のポルトガル戦(60-5)以来、勝てていないんです。新しい選手との融合も始まっていますし、フランスのようなティア1のチームと対戦することで得られる経験もあります。私としては、勝ちたいんです。大きなチームに勝つのは久しぶりです。この2つのテストに勝つことができれば、ワールドカップへの準備と自信につながります。

-ワールドカップに向けた日本代表のチーム作りを考えると、このフランス戦は人選を試される試合と言えるのでしょうか?

今、私たちは多くの負傷者を抱えています。ワールドカップに出場し、準々決勝まで勝ち進むには、選手層に厚みが必要です。この1ヶ月のツアーで、この層を厚さを見ることができ、多くの選手がフランスと対戦する機会を得ることができるようになります。

-先日のインタビューで、2023年の日本は、史上初めて準々決勝に進出した2019年ワールドカップ(準々決勝で南アフリカに26対3で敗戦)よりも良い結果を出す必要があるとおっしゃっていましたね。気持ちは変わっていませんか?

変わっていません。私たちは向上し続けなければなりません。そのためには、控え選手の層を厚くする必要がある。あらゆる分野で優れたコーチがおり、2019年の非常に優秀な選手たちもいます、私たちにとって重要なのは、向上し続けることです。

-レベルを上げるには、1年強の時間が必要です。ワールドカップでは、イングランドとアルゼンチンとのグループになりますが...。

どのグループも難しいものです。どの試合も真剣に取り組まなければなりません。この夏、ウルグアイ、フランス、そして秋のイングランド、フランスと、これまでに築いた勢いを持続させることが重要でう。勢いを構築する絶好の機会なのです。

-ホーム開催のワールドカップの成功から3年、日本国民の期待は高まっていると感じますか?ブレイブ・ブロッサムズが毎回準々決勝に進むことを期待していますか?

その質問に答えられる確信はないですが、私たちはワールドカップでは常にアウトサイダーです。でも、ファンはそのような期待を代表のプレーに求めてません。むしろ、どのようにプレーするかが重要なのです。選手の間でも、いい試合をしているだけではダメで、勝つことを欲しています。ワールドカップは参加するために行くのではなく、勝つために行くのです。勝つと同時に、ファンを喜ばせたいと思います。

-2019年、あなたはキャプテンになりました。プレッシャーは相当なものだったと思います。その成功の後、軌道修正するのは大変だったのでは?

素晴らしい経験でした。選手たちを誇りに思いますし、チームが日本中を感動させたことを誇りに思っています。多くのチームが日本を尊敬していた。もはや、ワールドカップに出場するような苦しいチームではなかった。進化し、勝てると思わせること、これは大きな誇りです。このチームのキャプテンを務められたことは、おそらく私のキャリアの一番のハイライトになると思います。

-あなたはもう、日本のキャプテンではないですが、どうしてでしょうか。「キャプテンはリーダーであり、100%でなければならない」とおっしゃっていましたね。そうなんですか?

その通りです。代表チームの練習は非常にハードですからね。トレーニングで、そして試合で、リーダーとして活躍しなければならない。もう無理だったんです。ワールドカップの後、私は6回の手術を受けました。私の体は壊れていた。同じ基準を保つことができなかった。ジェイミー・ジョセフと話をし、その役割から解放されたのです。

-レベルを上げるには、1年強の時間が必要です。ワールドカップでは、イングランドとアルゼンチンとのグループになりますが...。

どのグループも難しいものです。どの試合も真剣に取り組まなければなりません。この夏、ウルグアイ、フランス、そして秋のイングランド、フランスと、これまでに築いた勢いを持続させることが重要でう。勢いを構築する絶好の機会なのです。

-ホーム開催のワールドカップの成功から3年、日本国民の期待は高まっていると感じますか?ブレイブ・ブロッサムズが毎回準々決勝に進むことを期待していますか?

その質問に答えられる確信はないですが、私たちはワールドカップでは常にアウトサイダーです。でも、ファンはそのような期待を代表のプレーに求めてません。むしろ、どのようにプレーするかが重要なのです。選手の間でも、いい試合をしているだけではダメで、勝つことを欲しています。ワールドカップは参加するために行くのではなく、勝つために行くのです。勝つと同時に、ファンを喜ばせたいと思います。

-モンゴル代表の監督のような存在になりたいという野望をお持ちだと伺いました。そうなんですか?

私の大きな目標は、アジアでラグビーを成長させることです。日本は長い間、最高のチームでしたが、アジアのトップ5とはもう関わりがないのです。私の考えは、モンゴルに行って、そこで良い選手を見つけ、日本に連れてくることです。そこには、すでに高校生で日本代表を目指している選手がいる。いつかモンゴルに行って、代表監督になってアジア予選を突破できるよう手助けしたいと思っています。

-優秀な柔道家や世界一の相撲取りがいるモンゴル、いいところに目を付けましたね...。

そうですね、私もそう思いました。大相撲の力士はみんなモンゴル人です。有望な子を見つけて、強くていいプロップにして、フランスのトップ14に送り込めればいいですね(笑)。

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