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テストマッチ 2022 インターナショナル シリーズ 第1週 雑感

日本23 42フランス前半は互角、良かったというのが大方の評価だが、先の拙記事のガルティエ監督のインタビューにあるように、前半の日本はボールを持たされていた。 私も見ていてBDにプレッシャーを本気でかけていないなと感じたが、前半は体力を温存して日本の様子見をしたところだろう。後半は、交代選手を入れてギアを一気に上げて突き放したところはさすがとしかいいようがない。逆に日本は前半以上にギアを上げられる術を持っていなかった。後半の前半(突き放されるまで)が、今の両国の地力の差を如実

    • ガルティエ監督、対日本戦の戦略について語る

      土曜日の午後、フランス代表は日本に大勝した(43-22)。代表監督のファビアン・ガルティエは、試合のあった豊田スタジアムから100キロ離れた名古屋のヒルトンホテルで、スタッフに囲まれ、初戦について語ってくれた。説明は、明快かつ内容が濃く、詳細に渡っているが、ここで少しでも分かりやすく一部説明してみることにする。 フランスチームは日本戦の前に、国際レベルの他の相手にもほぼ通用する戦略を練っていた。その目的は、特にエネルギーを消費する「包囲状態」(訳注:ラックに人数をかけすぎな

      • フィガロ紙からみた日本VSフランス戦の5つの見どころ

        1.タンガ(ナンバー8)とジョルメ(ロック) ・2人とも初キャップ ・ジョルメはボルドー、タンガはラシン92でプレー ・二人についてガルティエ監督は、「タンガはクラブで素晴らしシーズンを送り、練習でも素晴らしかった。ジョルメは、先のバーバリアンズで素晴らしいプレーをした」と語った。 2.日本の強さはどの程度 ・よく分からないのが正直なところ。19年W杯以降、フランスが25試合をこなしたのに対して、日本はたったの8試合。 ・しかも、主力が今回、コロナ陽性で3人離脱。 ・日本は

        • シャルル・オリボン主将インタビュー

          -日本での日々はいかがですか? すべてが順調で、皆、日本に順応してます。特にマルクーシス(訳注:代表チームのトレーニング拠点)の環境適応のための特別室で暑さと湿度に対する十分な準備を行いました。時差も見越していたので、到着したときには体調も万全でした。2日間、私たちは懸命にトレーニングしました。日曜日から、良いトレーニングが始まり、その後、激しい日々が続きました。 -2019年のワールドカップでは、コンディションの関係で多くのミスが発生しました...。 "かなり特別 "

        テストマッチ 2022 インターナショナル シリーズ 第1週 雑感

          欧州チャンピオンズカップのフォーマット

          今週末からテストマッチ インターナショナルシリーズが始まりますが、欧州では来期22/23年のヨーロッパチャンピオンズカップの予選の組み合わせが決まりました。にしても、欧州は本当にタフな日程。これに加えてH&A方式での長期のリーグ戦があって、代表選手となれば、6か国対抗もこなすんですからね。 フォーマットが今年から変わって分かりにくくなっているのですが、 ・参加チームは24チーム(フランス8、イングランド8、UCR8) ・各リーグの順位に応じて階層付け  ティア1:各リーグの

          欧州チャンピオンズカップのフォーマット

          リーチの仏メディアでのインタビュー(2)

          -さきほど、フレンチ・センスという魔法の言葉を使いましたね...。 フランスの試合を見ているとそう思います。デュソトワールの話に戻りますと、フランスチームは時々、ひどく調子の悪い時があります。でも、それ以外の時は魅力的なプレーをみせてくれます。私見ですが、頭の中で起こるひらめきのようなものだと思います。ひらめきをみつけたら、もう止められない。見ていてもそれが伝わってきますし、選手一人ひとりのディフェンス、スクラムでのプッシュ、アタックなど、見ていて気持ちがいいです。80分間

          リーチの仏メディアでのインタビュー(2)

          リーチの仏メディアでのインタビュー(1)

          -2017年の秋ツアーでフランスと23対23で引き分けた時の思い出をお聞かせください。フランス人にとってフランスが日本相手に引き分けたのはショックでした...。 ラシン92の新しいスタジアムでの試合はとてもいい思い出です。満員で、雰囲気は最高でした。フランスは連敗中(5敗)で、多くの試合に負けていたので、ファンがフランスチームにブーイングしていたのを覚えています。完璧に覚えていますよ -日本のせいで、フランスはすっかり変わってしまいました。ジャック・ブリュネルという新しい

          リーチの仏メディアでのインタビュー(1)

          ギラド仏代表元主将 有終の美を飾る

          ギレム・ギラド(Guilhem Guirado) プロップで19年W杯ではフランス代表の主将を務めた。代表は19年W杯で引退し、その後はクラブ(モンペリエ)でのプレーに専念。今年を最後に引退することを公言していた。 モンペリエは、24日(現地時間)のファイナルでカストルを破り、TOP14で悲願の初優勝を果たした。以下は、Rugbyramaでのギラドのインタビュー。 ー 素晴らしい笑顔ですが、今の気持ちは? そうですね、堂々と、誇らしげに去ることができます。数年前、代表で

          ギラド仏代表元主将 有終の美を飾る

          日本vsウルグアイ 第二戦 2022年6月25日 雑感

          期待値が高すぎたのかもしれない。スコアは、43対7と完勝だが、内容が悪い。去年の秋のテストマッチシリーズから、ブレイクダウンでのペナルティ連発問題に改善が見られない。 相手のプレッシャーを受けてのものなのか、ブレイダウンでのスキルが足りないのか、それともレフリングへの適応不足なのか、よくわからないが、相手のプレッシャーが原因とすれば、リーグワンの強度が足りないことに問題があるような気がする。 アタックでは、セットピースから得点を奪う形はできているが、流れの中では個人技頼み

          日本vsウルグアイ 第二戦 2022年6月25日 雑感