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”ラグビーインド代表監督で得た学び” #1 青天の霹靂

日本ラグビーフットボール協会公認 S級コーチの神宮寺です。
今回は2018年にインド代表監督としてアジア選手権に出場した際のスペシャルな経験から得た学びを綴りたいと思います。私がコーチとして得た学びが皆さんのコーチングを豊かにするお手伝いができたら幸いです。

Comfort Zone の壁を一撃で壊す経験

当時、山梨学院大学ラグビー部にてヘッドコーチをしていた私のもとに、日本ラグビーフットボール協会から予想だにしないオファーが届いた。

       ”インド でラグビーしてみない?”

今回のオファー内容はラグビーインド代表へのコーチング依頼
目的は インド代表の強化目標はアジア選手権でのカテゴリー優勝。

インドのソーニーパットでインド代表の強化キャンプをおこない、パタヤで開催されるアジア選手権に監督として出場すること。

JINGUU  < ちなみに出発は、、、
協会の方 < えー、、7日後です。。

んーーっと、協会の方には事あるごとに代表クラスに携わりたいと言ってきたが、ちょっと思ってたんと違う。 いや、かなり違う。

チャンスなのかピンチなのか、いやピンチだろう、でもチャンスかな?
いきなり降ってきたピンチとチャンス、青天の霹靂とはこの事だろう。  

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*Sonipatはデリ空港から北に2-3時間ぐらい走った先にある街らしい。

ハードな依頼に対して準備期間がないことへの不安と恐怖。
春シーズン中に長期的にチームを離れることへの不安と恐怖。

突然の予期せぬ事態に沢山の不安や恐怖を抱えることになったが、こういうチャンスを求めていたのではないか?と何度も何度も自分に問いをたて、新しい学びを得て成長するために Comfort Zone の壁を壊す 決意を固めた。

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ゴールや目標に向かってチャレンジをする際、計画を立て Comfort Zoneの壁を少しづつ壊して成長していく手法が一般的だと思うが、今回は明らかにComfort Zone の壁を一撃で壊す経験 になることは容易に想像できた。

初めてのインド、初めての代表コーチ、初めての海外コーチング、おそらく "初めての○○○" をあげたらきりがないからだ。
あとは自分が不安と恐怖を乗り越えるだけの話だった。

上記の図にはあえて書いていないが、成長領域さえもぶっちぎりで越えてしまうと、パニックゾーンという成長もクソもない状態になることは追記しておこう。 正直なところ話を聞いた瞬間はパニックゾーンにいたけどね。

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今にフォーカスする

安心・安全が約束された居心地の良い毎日から、何が起こるかわからない居心地の悪い場所へ行くのは不安と恐怖でしかない。

しかし、将来の不安は "今おきている問題ではない" と捉え、今自分に必要なものは何かを考え、”成長” の為に  オファーを引き受けることにした。

Note用  インドファイル

不安と恐怖を乗り越え覚悟を決めることができた要因は他にも2つあった。
1つ目は、検討時間が一晩しかなったこと。2つ目は、はComfort Zoneの壁の内側に留まるか外側に行くかの2択 だけだったこと。
時間と選択肢がぐっと狭まった状態だったのは逆に良かった。

JINGUU  < ちなみに返答期限は、、、
協会の方 < えー、、明日です。。
JINGUU  < あー、、なるほどなるほど。。

なるほどなるほど言ってる奴ほど、絶対なるほど思ってないからな。。

何が起こるかわからない居心地の悪い場所へ行くのは不安と恐怖しかないのだが、居心地の悪い場所を求めて行動するのもコーチのあるべき姿 だと私は思う。なぜならそこに成長のチャンスが転がっていると信じているからだ。

今抱えている負の感情はただの思考の癖、こんな居心地の悪い話、乗り越えたら成長するに決まってんじゃん!とポジティブにスイッチをONにした。

自分1人では Comfort Zone の壁を一撃で壊せるようなチャレンジはなかなかできないので、転がってきたチャンスに ”YES” と言える準備 は今後も必要だなと思いましたね。

今回は、脳みそNOでも返事はYES状態 だったけど。
いやYESしかでんだろ、コーチなら。

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<学びのまとめ>

●Comfort Zoneの壁を壊すには不安や恐怖を乗り越えなければならない
●不安や恐怖は自分自身の思考の癖、今にフォーカスすることが大事

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