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開発現場で使えるエンジニアの質問力!

池上彰さんの「いい質問ですね!」という言葉をTV番組でよくみます。
本屋さんに行けば「質問力」という本がたくさん並んでいます。

それだけ質問をする力は重要です。

ただ、「池上彰さん」や「本屋さんで売っている質問力の本」と、開発現場で使える質問力は少し意味が違います。

シュチュエーションや目的が違うので当然といえば当然です。
ではエンジニアが上司や同僚・質問サイトなどで質問する場合はどの様なところに注意すれば良いでしょうか。

質問の前に「質問フローチャート」

一言で質問といっても、様々な状況があります。

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「困ったら何でも質問してください」という爽やかな上司の言葉を素直に受け止めて、困ったから何でも質問してしまうと上司の機嫌を損ねてしまう事もあります。
一見理不尽にも感じるこの現象ですが、上司も人間ですし質問の回答には時間がかかってしまうので、細かい質問に全て答える事は出来ません。
「困ったら何でも質問してください」という言葉は

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適切に状況を判断し、自分でできる作業や調査は行った上で困ったら何でも質問してください」という事だと思います。

とても抽象的で行動に落とし込むのがとても難しいと思うので、具体的にどう行動するべきかというフローチャートを作成してみました。質問をする前にまずこのフローチャートを見てみてください!

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どう質問すればいいんだろう?「質問テンプレート」

次は実際にどの様に質問すれば良いかという話をしていきたいと思います。
質問の仕方もとても重要です。

「よく分からないので、どうしたらいいのかわかりません」
「何もしていないのに、エラーが出ました!」
という質問では回答する側もとても困ってしまいます。

そんな時にはテンプレートに添った質問をする事で、コミュニケーションが円滑になります。

質問テンプレート
以下テンプレートの中で必要なものをピックアップして情報を入力し、質問する事で、質問する側も頭の中を整理できるし、質問を受ける側も回答しやすい状態になると思います。

■タイトル
→1行で完結にわかりやすいタイトルをつけましょう
■経緯
→経緯があったほうが情報が伝わりやすい場合は追記しましょう。
○○の案件を調査していた際に△△△をして問題が発生しました等。
■質問の目的
→経緯だけで目的が伝われば不要ですが、さらに深く情報が必要な場合はしっかりと質問の目的を書いた方が相手に伝わりやすいです。
■解決したい事
→具体的に解決したい問題がある場合は、起きている問題と、ゴールをしっかりと定義しましょう。
■調査した事
→事前に調査した内容をまとめましょう。
■分かっている事
→調査した結果、分かった事をまとめましょう。
■分からない事
→調査しても分からなかった事をまとめましょう
■トラブルに関する情報
→ページのスクリーンショットやエラーのコピペをまとめましょう
■自分の仮説
→自分なりの仮説がある場合は、考えをまとめましょう。

質問しやすい環境づくり

ここまでの情報で、質問の状況や内容は出来上がったと思いますので、最後は質問しやすい環境作りについてです。
質問したいけど忙しそう。という事はよくあるのではないでしょうか?
質問しやすい&質問を受けやすい環境作りをするのはとても大切です。
おすすめの方法としては、質問用のスプレットシートをつくってチーム全体が回答できる状態を作る事です。

スプレットシートを使って、誰でも質問や回答できる文化を作る事で、円滑に質問が回っていくのと、質問のログが残る状態になります。

ボトムアップでこういった仕組みを作るのが難しい場合は、上司に提案してみると良いと思います。

まとめ

仕事をする上での目的は成果を出す事です。成果を出す為のプロセスで質問はとても重要ですが、1人がたくさん質問をして、個人の成果が上がったとしても、全体の成果が下がっていまっては意味がありません。
質問をする側も受ける側も、しっかりと情報をまとめる事で、全体の成果を上げていく事ができると思います!

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