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とある理系の研究室6 学歴ロンダリングって言葉は今も使うのか?

某国立大学の理系の研究室の話。

そこそこの大学のそこそこの研究室。国内外の学会にもコンスタントに出ていて、論文もそれなりに出している。活気もそこそこ。古き良き時代の雰囲気を残している研究室。

大学院に入る時の話。

大学院進学率

大学や学部学科によって異なるが、私の学科はおおよそ8割以上が大学院進学していた。留年する人が1割強、そのうちの半分以上は院に行かない感じなので、実質ストレートで進級した人は8割以上の進学率だったと記憶している。(ホームページ見たら9割だった)

どうやって大学院に入るのか。

大学院入試(院試)を受けるわけだが、大学によっては自分の大学の院(自大院)への推薦入試で入れる制度もある。私の学科では成績の上位2割に入ると自大院への推薦入試受験資格がもらえるらしい。多分。調べてないけど。噂ベース。

私は運良く滑り込めたので推薦入試を使って苦労なく入学できた。

推薦入試の試験内容は、最初に書類審査。後日、面接試験。

面接は、受験者が教室に集められて、初見の海外論文を配られ、それを読む。すると一人ずつ順番に別室に呼ばれて、面接を行う。面接内容は、配られた論文についての口頭試問があって、その後に志望理由、自分の研究テーマの説明と質疑、院に入ってからの抱負など。

試験時間短過ぎる。

私は幸か不幸か、1番最初に面接部屋に呼ばれた。ペーパー配られてから5分も経ってない。ただ運良く自分が見慣れた物性値の表(融点、沸点、臨界点など)が並んでいて、あれのことかー、ざっと見だけどなんとなくわかるわー(ミサワ)だった。

茶番だったのか

5分見ただけで口頭試問も何もないだろと思いつつ、面接に向かうと、「こんな短時間じゃ読めてないと思うけど、どんな内容だった?」と聞かれたので「あれ系のこれによるそれ系への影響を論じた古めのヤツです」と答え、いくつかのやりとりをして口頭試問は終了した。

あとは予定調和の志望理由や研究テーマの話をして終わった。

数日して「合格だよ」って指導教官に口頭で言われて大学院進学が決まった。

推薦入試制度=他大院への流出防止策

私の大学においては多分これ。普通に院試を受けるなら、そこそこの大学以上はどこもそんなに苦労は変わらない。と思う。いや受けてないけど。内部進学より簡単とかそういうのあるらしいけど。あんまり知らんけど。

それなら、より上位と言われる大学の院に行きたくなるのが人の性。推薦取れたら自大院に行くけど、普通に院試受けるくらいなら他大に行くといって実際に移る人が多かった。もちろん推薦枠に入ってても志を持って他大院に行くはいるだろうが、私の年はいなかったと記憶している。

よかったこと

通常院試は確か8月?9月?とかその辺だったので、お盆返上で院試勉強している同期を尻目にお盆休みをしっかり取れた!

「人生初東大」

でも、大学院からでも東大に行くと、最終学歴が東大院卒になるじゃないですか。。。

懇親会(合コン)の相手に「人生で初めて東大生に会った!」って言われてる友人を見て羨ましかった。生まれ変わったら院からでも、東大を目指そうと思った。


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