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「大人のための フィンランド式勉強法」

「大人のための フィンランド式勉強法」
「おとなのためのフィンランド式勉強法」小林朝夫著
著者はタレント小林亜星氏の二男、元俳優で現在はカリスマ的塾講師とのこと。
フィンランドというとノキア/リナックスなどを思い浮かべるが、大学への
進学率が非常に高く、実際世界第二位で87パーセントとのこと。(2004年度) 
また、2004年度に行われたOECD(経済協力開発機構)のPISA(学習到達度調査)
において、学力世界一を誇っている。

フィンランド政府は国民が平等で満足し、安心して暮らせる国造りを実現させ
るための教育的な「鍵」となるものとして「発想力」「論理力」「表現力」
「批判的思考力」「コミュニケーション力」をあげている。
そして、そのキーとなるものが、フィンランド式カルタなのだという。

カルタの原理はトニーブザンが提唱する「マインドマップ」に非常に近い、
というよりも、ほぼ同じだといってもよいのではないかと思われる。
中心にテーマとなる事項をすえて、そこからクモの巣のように発想を広げて
いくようになっている。個々の枝葉をみて、連想した理由を考えることによ
って論理力がみについてあり、放射状の枝葉に5W1Hをあてることによって、
表現力、思考力、コミュニケーション力がレベルアップしていくようになっている。
本書では、フィンランドのカルタを使った思考方法が役に立つツールとして紹介されている。

「日本人の指導者は子供たちが積極的なことを大変喜ぶ気質を持っている。
だが、その指導者のほとんどが、積極的とは本来どのようなものなのかを知らない
のではないか。
人間は積極的になる前に自主性を養う必要がある。積極性と自主性は同義語のよう
であるが、細かくいうと違うものである。積極性というのは字のごとく「極」
(目的の頂点)に向かって「積」(積み上げていく)という性質を意味する。
それに対して自主性とは、「自」(自然のこころ)を持って「主」(自分の責任
から行動する)をもつ性質を意味する。

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